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セツブンソウが見頃だというので週末見に行くことにしました。

花散策は近くの山をセットにしているので、
以前国道374号線で通る道筋で気になっていた佐伯天神山
keitannさんから提案していただき
岡山のワンワンさんに連絡するとご一緒できるそう
今回も女4人で歩きます。

前日TVで花散策するところが放映もされていたので楽しみです。
当日坂出のいつものところに7時に集合し、keitannさんの車で出発

素晴らしいはずの瀬戸大橋からの風景は霞んでぼんやりです。
山陽道に入り、8時前に吉備SAでワンワンさんと合流

売店で見たいちごが美味しそうでしたが、
一個540円とか4個1400円の高値にびっくり!
 
 

和気ICを下り、国道374号線を津山美作方面に走ると
目の前に天神山が見えてきます。 

国道沿いに大きく天神山城址の文字が目に入ります。
さらに車を走らせるとと史跡天神山の文字と鳥居
 
 

分県本には登山口付近に数台駐車可能と書かれていますが、
keitannさんの下調べで、近くの河本コミュニティハウスに駐車した方がよいとのこと
誰もいない広い駐車場に駐車し、準備を済ませ
9時3分登山口の天石門別神社に向かいます。

駐車場から見える佐伯天神山は急峻です。
 
 

9時7分 天石門別(あまのいわとわけ)神社に着き、
山行の無事をお願いします。

本丸築城の際、麓に移されたそうです。
 

          左に備前焼の狛犬            右はこちらも備前焼の和気清麻呂(わけのきよまろ)像と
                                         足元にはイノシシ
   

神社奥を左手に少し進むと立派な「天神山城址登山口」の標識があります。

ここからかつての城登の道を登り始めます。 

一度登ったことのあるワンワンさんから急登と聞いてはいましたが
いきなりの急登です。
   
 
朝冷え込んだので上着をきて登りだしたのですが、
この急な登りで早々と暖かくなってきました。

落ち葉に気をつけながら登って行くと
登山口から4分でロープ張った岩場が出てきました。
 

岩場をひと登りすると
お~緩やかな流れの吉井川が見えてきました。
 香川の川と違いますね。

なおも急登は続きますが、頑張って登ってくるお二人

9時29分 見張り所に出ました。
   

見張り所からの景色はさすがによく見渡せますが、
残念ながら今日は霞んでいます。

眼下に吉井川と新田原井堰 
 

岩尾根の急登が続きます。

少し緩やかになってきたかな 
道の両側にコバノミツバツツジの木が小さな花芽をつけています。
和気富士で見たように4月半ばに来れば満開の躑躅を見られるんでしょうね。
 

9時48分 天神地蔵の道標です。

keitannさんが「どこにあるん?」と
大きな石の下に小さなお地蔵さんがありました。
 
 
この地蔵さんは元禄(1562年)のもので風化が進んでいて
顔や体の輪郭がわかる程度です。

城主宗景が自分より若くして戦士した侍たちを供養した際に
奉納されたといわれているそうです。
 
 
天神地蔵からの風景

上が上流で、吉井川は手前の妙見山の下を大きく回り込んで流れています。
 

10時 天神地蔵から10分で急に平坦な場所に出ました。
       
             下の段                      
 

その上に行くと  西櫓台
 

10時3分 三の丸に来ると東屋があったので、休憩します。
ここからも眼下に吉井川が望めます。

keitannさんからあまおうゼリーをいただきながら、
100円ショップのスマホのマクロレンズの会話で弾みます。
 

10分程休憩後先に進みます。
ここからはなだらかで歩きよい道となり、案内板を見ながら歩いて行きます。

三の丸 
 

さて次は
 河本登山口から800m登ってきました。

帯曲輪とは
帯状に細長い曲輪もしくは城のまわりを囲む曲輪をいう
帯状にならなく短い曲輪を腰曲輪というと記載されています.
 

鍛冶場は広~い

城の工事に必要な
鍛冶職人を常においていたそうです。 
 

祠と百貫井戸の道標 

ここから15分の往復で城兵に飲料水を供給した百貫井戸に行けるようです。
 

大手門跡                                 桜の馬場 
 
 
桜の馬場の中心に大きなカゴノキがあります。
城中で一番大きな広場で、場内の兵を集めて命令を下したそう

さらに進むと

長屋の段 
 

空堀 
 
 
10時25分 本丸に着きました。

連郭式山城の中心郭で戦いの場合、城主の本陣となったところ

石碑には「村上南江守宗景之城址」と刻まれています。
 
 
天神山城鳥瞰図を見ると大規模な城郭だとわかります。

連郭式山城は浦上宗景が天文初年から二期に分けて築いた城だそうです。
 

天津社(あまつしゃ) 

天文2年新本丸を築城の時、山麓に遷宮されました。(現 天石門別神社)
 

天津社の北から田土の美しい棚田を眺めますが、霞んでいて残念です。

ワンワンさんから「天神山へ月夜に登ると棚田の水面に月が写って綺麗」だと教えていただきました。 
 

本丸から堀切まで下ります。

南側には天瀬の分岐になっていて、こちらから下山する予定です。 
 

飛騨の丸 

宗影の重臣明石飛騨守景親の屋敷跡で
野面積みの石垣が残されています。
 

堅堀                           馬屋(まや)の段 
 

少し登り返すと南櫓台
目的は太鼓の丸と本丸の連絡と場外と場内をみまもること
 

堀切から東は前期(旧城)のものだそうです。

前方に見える山が天神山のようです。 
 

階段を鞍部まで下ります。
太鼓の丸まであと500mですね。 
 

水の手(田土)への分岐から太鼓の丸へ登り返しです。 
 

亀の甲

敵が塁をよじ登ってきた時、石落し用としての石積の備えです。
 
 

露出した岩の登りです。
 

石門 

旧天神山城防衛の為の門だそうです。
太鼓の丸まであと300m
 

さらに登って行くと上の石門 
 

11時 上の石門をを過ぎると太鼓の丸城(旧天神山城)に着きました。 
 
 
大きな天神山城鳥瞰図が倒れています。
先に歩いて来た本丸と連なっているのがわかります。
 

堀切から東にある前期天神山城跡

日笠氏が築城したもの

太鼓丸城は東の砦となり、
天神山城は天正5年(1577年)8月10日落城したそうです。
 

大岩に立つと北の田土方面の眺望が素晴らしい~
生憎霞んでいるのが残念です。
 
 

山の上は美保高原「岡山のコテージ・高原の宿ロマンツェ」が見えています。
 
 
田土(たど)の棚田が美しい
 

11時5分太鼓の丸を後に緩やかな道を進むと
大小の岩石が点在する軍用石

攻め登ってくる敵兵に石を落したり、
投げて殺傷する戦法に使用した場所だそうです。
 

すごく大きな石門 
 

11時9分 天神山山頂にとうちゃこ 

三等三角点/天神山 408.9m

三角点は展望もないので、和気美しい森に向かいます。
 
 
松林の中の道は緩やかで歩きやすい。
 

途中天神山城跡の土塁や根小屋もあります。 
 

11時17分ビジターセンターが近づくとイノシシやシカの柵があります。

ゲートには扉を開けたら必ず閉めてくださいのお願いの札があります。

柵の向こうには舗装路が見えています。
11時17分通過
 
 
道の横には
吉井川中流県立自然公園特別地域の石柱と
大きな天神山~和気美しい森の案内図があり
見ると軍用石から眼下に吉井川が見えるようなので帰りに見ることにしましょうか
 
 
多目的広場に設置された遊具が見えます。手前には伐採された木があります。
ビジーターセンターに進みます。
 

立派な和気美しい森ビジターセンターは休館のようで営業されていません。
トイレも使用できませんでした。
 
 

11時21分近くの自動販売機があるベンチでお昼にしました。
のんびり食後のコーヒーにデザートもいただいて、満足満腹
本丸まで引き返します。 
   

施設内にもイノシシの捕獲檻が設置されています。

11時57分 イノシシ避けの柵を再び開いて、 引き返します。
 

案内図でみた軍用石に登ると眼下に吉井川が見えますが、朝より霞んでいます。 
 

12時10分太鼓の丸を通過

階段を登り返して、
12時31分 本丸の天津社跡から侍屋敷(天瀬登山口)へ下ります。
 
 
四十曲りといわれるつづら折りの滑りそうな落ち葉の道下って行きます。

木々の間から吉井川が見えます。
 

途中見つけた一輪のヤブツバキに大喜び
 

どんどん下って
13時2分侍屋敷入口です。 
 

すぐに平坦地が現れました。侍屋敷跡 です。
ぐるみの段 
 

さらに奥に行くと中の段 
 

そして上の段 
上級武士の邸宅跡
 

吉井川から荷上げに便利な場所に倉庫倉庫や馬小屋などの跡もあるようです。

13時14分 分岐まで引き返し、 
6分で旧片上鉄道線路跡のサイクリング道路に下りてきました。
 

下山口には杖が置いてあります。
そして天瀬(あませ)侍屋敷の概念図もあります。 
広範囲にあったことがよくわかります。
   
 
あとはのんびりサイクリングロードを歩いて河本登山口に戻るだけ

平成3年6月に廃線となったその鉄道敷が、
平成15年11月に自転車道としてよみがえり
今では片鉄ロマン街道として利用されているようです。

大正12年(1923年)に建設されたトンネルを抜けると天石門別神社は近い。
 
 
国道374号線と吉井川を眺めながら、自転車道を歩いていると
サイクリストが追い越して行きました。
 
 
神社の手前では梅一輪が咲いています。
13時31分 出発点の天石門別神社に戻ってきました。
 
 
西側の登山入り口にはお願いの看板は置かれています。

天神山登山に車でい腰の方は50m西に
河本コミュニティ広場がありますのでそちらに駐車してください。

 
 
13時40分 駐車した河本コミュニティハウスまで戻ってきて
天神山を振り返ります。
 
 
気になっていた山城でしたが、
歩いてみてあまりの規模の大きさに驚かされ
想像するとワクワクしてきます。

お疲れ様でした。
さあ花散策に行きましょう~
花散策のブログはこちら
https://blogs.yahoo.co.jp/sipouzan1948/38315155.html 
   
yamapログ
https://yamap.co.jp/activity/1597489


 
   
   

佐伯天神山 409.2m (岡山県)
 

 ◆ 2018年2月24日(土曜日)晴れ時々曇り

 ◆ メンバー ワンワンさん・keitannさん・reikoさん・ピオーネの4人
 ◆ 河本コミュニティハウス9:03-天石門別神社登山口9:10-本丸10:25-佐伯天神山11:09-和気美しい森(昼食)11:17/11:57
   -本丸12:31-侍屋敷13:02/13:14-サイクリング道路出合13:20-サイクリングロード-天石門別神社13:31
   -河本コミュニティハウス13:40
                           (約4時間昼食、休憩含む)