秋の大人の遠足が天候不安定でなかなか行けず、行き先も何度も変更してきました。 10月7日には稚内で初雪が降り、 せっかくの三連休はお天気なのにお祭りで出られない。 その後最終蓼科辺りの計画を立ててみると、急に気温が下がってきた。 12日の午前中もう信州はダメだと諦めたむらくもがパソコンの画面で九州のふっこう割を目にして、 急に「九州に行こう」と言い出した。 むらくもが前から行きたいと言っていた長崎の原爆資料館と平和記念像 お山とセットで行くことにしました。 2時過ぎ早速お宿だけ連絡を入れ、あわてて準備をして、4時豊中IC高速に乗ります。 豊中IC-瀬戸大橋-山陽自動車道-中国自動車道-九州自動車道 |
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高松自動車道で見た鰯雲?ひつじ雲? 17時山陽自動車道で 日暮れ | |
当初は、一路長崎まで9時間の予定で出発したが、よくばりのピオーネ 途中福岡の英彦山に行こうと言い出した。 交代で運転しながら、のんびり車を走らせます。 吉志PAで0時を過ぎるのを待って、小倉南ICで下ります。(深夜割引を使うため) 国道322号~県道52号を走り、途中見つけた道の駅 おおとう桜街道で休みます。 沢山の車やキャンピングカーが駐車しています。 ここは天然温泉にも入れる日本最大級の道の駅で そしてなんと1億円のトイレもありました。 夜明け、サンドイッチとコーヒーで朝食をすませ、英彦山に向けて出発です。 7時前ガソリンスタンドで給油 (116円/L) 道をお尋ねするとご夫婦はとても親切に教えていただきました。 車を走らせていると何匹もの鹿さんにも会いました。 こちらをじっと見ています。 |
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7時10分頃別所駐車場に到着 登山ガイドには、銅ノ鳥居~南岳~高住神社周回が掲載されていて、 正面登山道は時間短縮できるが、英彦山の魅力は半減すると書いてある。 しかし今日は夕方までに雲仙の宿に着かなければならないので、 まずは正面登山道を行き、時間を見て考えることにしました。 |
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駐在所とお店の間に延びる舗装道路を歩いて行くと 10分ほどで土産店などの前を通り抜け、 銅の鳥居からの石段の参道に合流 |
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石段から見えるのは英彦山の鳥居です。 鳥居をくぐり、石畳の参道歩いて行きます。 |
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左右の坊跡を見ながら ↓泉蔵坊跡 ↓顕揚坊庭園 |
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石畳を進むと次第に傾斜が増し、手摺の付いた石段が続いています。 |
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奉幣殿に着きました。 社殿の前を進み、鳥居を潜って石段を登ると |
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すぐに玉屋神社との分岐となります。 (玉屋神社への途中から南岳に向かう間に幻の滝四王寺の滝があるそうです。) 直接中岳に向かう正面登山道を進みます。 急な石段を登ると社殿の屋根が見えます。 |
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石段が続く 続く… さすがにきついです。 下って来る単独の男性とすれ違います。 「あとどのくらいありますか?」 男性は答えにくいようで「まだ2/3はありますね」「え~(-_-)」疲れ増大 休憩小屋がありますが、そのまま登って行きます。 本当はゆっくり休憩する時間がありません。 |
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ちょっとした鎖場もあります。 9時27分中津宮に寄らずに通過します。 ここで5合目だとか |
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8時33分 英彦山青少年の家やキャンプ場からの道と合流 聖域だったため動植物の種類も豊富で野鳥も多いようです。 英彦山野鳥の森ではブッポウソウ、コノハヅク、オオアカゲラ、オオルリ、カッコウ等が見られるそうです。 この辺りは千本杉?なおも石段は続きます。 |
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一部紅葉しています。 8時43分 稚児落とし 昔佐賀藩主鍋島が幼少の頃、英彦山の参拝の帰りこの断崖から転落したが奇跡的に助かったとか |
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関銭の跡 豊臣秀吉が神領を没収したので、英彦山の財政が苦しくなり 関銭所を設け、参拝者より金をとっていた。現在の入山料か? |
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8時56分 行者堂 木の鳥居を潜り石段を登ると景色が変わってきました。 |
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視界が開けてきました。 お天気もイマイチだし、山座同定できません。 |
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石段は続きますが、もう少しで上宮のようです。 |
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9時12分 英彦山神宮上宮にとうちゃこ 中岳1187m 戸を開けて中に入って参拝しました。 |
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さてここからどうするか相談 9時18分 南岳まで往復20分なので、南岳まで行って、 中岳にもどり、北岳周りで下山することにしました。 |
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上宮から左の急坂を下ると展望があります。 紅葉には少し早く残念です。 (紅葉の見ごろは11月上旬のようです) |
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振り返ると山頂に英彦山神宮上宮が立つ中岳が見えます。 |
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ブナの中を数分登ると 9時26分 英彦山最高峰 南岳山頂 1200mにとうちゃこ |
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一等三角点英彦山 1199.5m 9時39分ブナの林を下り登り返してきました。 |
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上宮裏手を下ると広場に休憩所やベンチがあります。 ベンチのところにザックが置かれています。北岳に行かれたのかしら |
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休憩所からは北岳が見えます。 北岳まで20分、休憩したいところですが、そのまま進みます。 |
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急な岩場を下りきると、見事なブナ林のゆるい登りです。 ここも鹿よけネットがありました。 北岳までの間は特別保護地区になっていて自然林がいっぱいなので 紅葉の時は綺麗でしょうね。 途中北岳から下って来る三人組のお会いしました。 表参道でお会いしなかったのでお聞きするとキャンプ場から来られたとか |
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振り返ると中岳その奥に南岳が見えます。 やがて祠と縄の囲いの北岳山頂です。1192m 立札には 「磐境(禁足地)この地は神仏習合時代からの聖地です。立ち入らないでください」と |
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少し下るとなんと別所駐車場でお会いした老女が登って来られました。 崖仏の写真を撮りに登ってこられたそうです。 お別れして下って行きます。 |
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ここから急降下が始まります。 ロープか鎖で下り、鞍部から左に下ります。 |
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元気な声が聞こえます。 地元の小学生の登山です。シオジの巨木の中を登ってきます。 |
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↓溶岩の壁 ガレ場をみんな頑張って登っていきます。 |
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10時37分今度は5人のパーティとすれ違います。 自然石の石段を下って行きます。 |
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小さな流れが現れ、望雲台のへの分岐です。(往復15分) 鎖を伝って岩の上に立てば、絶景だそうですが、お天気がイマイチなのでこのまま下ります。 |
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逆鉾岩・屏風岩・筆立岩の間を潜って行きます。 凝灰角礫磐でかつての火砕流が固まったもので、長い間の浸食によって面白い形になったそうです。 岩の上には、ヒノキ、ツクシシャクナゲ、ゲンカイツツジ、イワタバコ、イワギボウシが生息しているそうです。 |
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高住神社が見えてきました。 10時52分 神殿の右の登山口に下りてきました。 |
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高住神社と大岩にびっくり そしてあの田中陽気さんが立ち寄ったとされる写真が残されていました。 |
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高住神社(豊前坊) |
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牛馬の神が祀られています。 |
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スギの古木がそびえてます。 御神木 天狗杉で、樹齢850年~900年だそうです。 |
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振り返ります。 山伏が歩いた石畳の道がスギ林の中に続きます。 ガイド本に載っていたこの石畳を見られこちらに下りてきてよかったと思いました。 |
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さあ後は九州自然歩道を歩いて駐車場まで戻るだけ 国道500号をしばらく歩きます。 |
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ここから九州自然歩道に入るのですが、なんか荒れているようなので そのまま国道を歩くことにしました。静かです。 |
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ぜんぜん花を見かけなかったのですが、車道歩きで 嬉しいことに今年お初のナギナタコウジュを沢山咲いていたし 他にもヤクシソウ、アキノキリンソウ、ヤマハッカ等を見ることができました。 |
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福岡県立英彦山青年の家や英彦山野営場前も過ぎると 自然歩道の案内板があるので、下ってみます。 |
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自然歩道は静かです。 もう一度車道を横切って別所駐車場に着きました。 時刻は11時55分 |
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お昼はおにぎりも持っていたのですが、 目の前の食堂が開店していたので、地元の物を食べてみようを入ってみることにしました。 表にだご汁と書いてあったので、おばさんに聞いてみるとだんご汁でした。 そして「これだけでお腹おきますよ。足らなかったら後で注文してみてください」と これはお孫さんが小学生の時に書いたもので、そのお孫さんももう大学生だそうです。↓ |
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待っている間に、英彦山の四季折々の飾られていた写真を拝見したり、 ここのご主人は写真が趣味で、写真集を出してきてくれて、その一枚が賞をいただいたそうです。 そうしているとだんご汁が出来上がってきました。 白みそ仕立てでどんぶりにたっぷりの野菜とだんご 美味しくてお汁まで全部食べてしまいました。お腹いっぱいになります。 ゆっくりお話もできて、よかった ご高齢のご夫婦いつまでも元気でお店を続けてほしいものです。 |
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鍋島藩から寄進を受けた銅(かね)の鳥居 国指定の重要文化財 鳥居まで行くと素敵な石畳です。もう少しすれば紅葉も綺麗でしょうね。 |
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ゆっくりしたので、もう1時前です。 さあ、今夜のお宿に向けて出発です。 雲仙に続く |
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英彦山 1199.6m (福岡県) |
◆ 2016年10月13日(木曜日)曇り ◆ メンバー むらくも・ピオーネ |
◆ 別所駐車場7:20-奉幣殿7:41-中岳9:12-南岳9:26-中岳9:39-北岳10:05 -高住神社10:52-車道歩き-別所登山口11:55(4時間35分休憩含む) |