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8月最後の週末も高知の山に予定していたのですが
keitannさんが行けなくなった。

ならばそろそろアサマリンドウも咲き始めたのではと寒風山に行くことにすると
アカリプタさんから裏寒風の提案がありました。

寒風山には何度も登られているアカリプタさんですが
裏寒風から登ったことがないという
reikoさんも裏からは初めて
私は6年ぶりなので楽しみです。

今年何度も登っているので心強い助っ人
エントツ山さんもご一緒していただけることになり
案内をお願いしました。

当日新型コロナ対策として8時寒風茶屋駐車場に現地集合としましたが
流石皆さん集合時間より早く来られていました。

エントツ山さんの車に同乗し旧寒風山トンネル西口に向かいます。
(このことが下山後にエントツ山さんには大変気の毒なことになってしまったのでした。)

8時6分 ログの準備を済ませ、エントツ山さんを先頭にスタートです。

樹林の中は陽も当たらず薄暗い

歩き始めてまもなくエントツ山さんより最初のポイントの炭焼きの跡の説明あり


谷を横切りここからは尾根をひたすら登ります。
急登の連続です。

健脚のお二人はどんどん登って行かれます。

ゆっくりしか登れない私達の為に何度も待っていただいたり
最初のロープ場ではエントツ山さんがストックを持ち上げてくださり
なんとかグリア
   


難関の岩場には鎖とロープがあります。

頑張って登るreikoさんを見守るエントツ山さん

歳と共に腕力は衰え重くなった体をなんとか持ち上げることができました。
ああ6年前はもっと身軽かったのになあ~

さらに急登は続きます。花もないので撮影休憩もなく黙々と登って行きます。
   


 9時15分 やっと第一展望台に着きました。

伊予富士がはっきり見えて
reikoさんは初めて見る景色に大喜び
ここまで頑張って登ったご褒美ですね。

一時間あまりも登ったのにまだ桑瀬峠より低いとは(-_-)


足元にはシコクママコナとアキノキリンソウが咲いていて癒されます。 

水分補給をして歩き出すと木々が少し色づき始めているようです。
   


9時38分 ロープ場を過ぎちょっとしたガレ場を登ると第二展望台 

エントツ山さんが岩峰を背景に記念撮影をしてくださいました。
   
 

少し登るとチャボレンゲの岩場です。
沢山咲いていて大喜び
撮影タイムとなりました。
   


これからのルートを説明してくださるエントツ山さん

9時55分 撮影を終え出発~
   


尾根は低い笹の急登となりやっと登ったところで小休止
糖分補給に持ってきた甘酒を配ります。

糖質制限をしておられるエントツ山さん無理に飲んでもらってすみません。

元気を出して登って行くと
10時16分 岩にかけられた 「←左 頂上へ」の標識

昔、右上の踏み跡を進んで事故がありここには標識が掛けられたとか
   


草が茂った斜面を滑りそうになりながらトラバース
以前はここもお花畑でアサギマダラも飛び交っていたのが懐かしい

嬉しいことに咲き残りのシコクフウロやシコクブシやレイジンソウが咲き始めていました。
   
 

草地の斜面を過ぎトラバース気味に一つ目の沢を渡って行きます。
   


二つ目の沢のところには白いソバナが可憐に咲いているので撮影後

滑りそうな沢の岩を慎重に渡ります。
   


  沢沿いの足場の悪いところにもヨツバシオガマも咲き始めていました。

トラロープが巻かれた木を過ぎ、笹のトラバース道を進むと
ここから急なザレ場の草地を上に向かって登って行きます。
   


そこには開花したレイジンソウや咲き始めたアキチョウジもあります。
   
 

10時48分 苔むしたザレ場を登って行くと
ケルンが積まれているところまでやってきました。

ここは分岐 ここで小休止
   


ところが辺りを散策中のエントツ山さんが「フシグロセンノウが咲いている」という

見たかった花が咲いているなら休憩どころではない

足元の悪いザレ場を登って行きます。
 
   


背の低いフシグロセンノウが一輪咲いていました。

ケルンまで下るとハガクレツリフネも綺麗に咲いています。

花が少ないので咲いていると嬉しい
   


ここから左のトラバースに進むと

ヨメナや岩場に可憐に咲くレイジンソウ
   


登山道には本日一番の豪華なシコクブシが咲いていて大喜び
 
 


トラバース道から右上に急なガレ場を登って行きます。

足場が崩れやすいので、間隔をあけて慎重に登って行きます。
   


途中、ガラガラと音がして大きな浮石と一緒にガレ場が雪崩のように落ちて行きます。
むらくもはこの音を聞いて誰かが滑落したのかと驚いたようです。

幸い私も左端を登っていたので大丈夫でしたし
他の登山者もいなかったのでよかったです。

その後も石の重みで少しづつ下にずれていたので
登るにしても下るにしても十分注意が必要なところです。

岩場から桑瀬峠が見えていますが・・・
   


そのあとガスが湧いてきて真っ白に

 11時41分 笹の踏み跡を辿ってやっとの思いで展望台に着きましたが
5分の休憩後展望がないので尾根まで登ることにしました。
   


11時55分 西尾根からの道に合流

岩場を見上げてアカリプタさんが「あそこにアサマリンドウが・・・」
するとエントツ山さんが「どこ?どこ??」なかなかわからないみたい
近づいてようやくわかったようです。
 
   


ロープを頼りに登って行きます。
   


 12時7分 西尾根に出ました。

高知側が見えていますがガスが湧いてきています。

岩場で昼食です。

木々が少し色づき始めた感じです。
   


和気藹々で楽しい昼食
吹く風が気持ちいいのですがあまり食欲がありません。
 
各自のおやつやデザートを分配
reikoさんからシャインマスカットやアカリプタさんからゼリーをいただき
果物やゼリーならのど越しがいいので食べられました。
   


ガスがどんどん湧いてきます。
   


12時47分 40分もゆっくりしたのでそろそろ山頂に向かいましょうか

山頂手前の笹の中にアキノキリンソウの黄色が目立ちます。
   


12時55分 寒風山山頂(1763m)に着いたけれど
辺りは真っ白で展望がないので記念撮影だけして下山です。
 
   


ホツツジが綺麗

男三人は私達を待つ間早くも来年の山行を計画中のようです。
 
   


裏のザレ場を登ってきたのでこの笹の登山道は快適そのものです。 

咲き誇るアキノキリンソウや咲き残りのシコクフウロを楽しみながら下って行きます。
   


樹林帯に入り皆さんはどんどん下って行きます。

私はフクオウソウを探しながら下るのですが
笹が登山道まで茂っていて、地味なフクオウソウを見つけることができませんでした。

シオガマギクも咲き始めていて綺麗です。
 
   
 
・タマガワホトトギスの実          ・ミヤマトウヒレン            ・ミヤマモミジイチゴの果実
 


赤い実をつけたミヤマシグレを過ぎ、岩場に寄り道です。

ガスって展望はありませんが、沢山の花が咲き残っています。

タカネマツムシソウが待っていてくれました。
   
 
 ・ダイモンジソウ             ・シコクフウロ                ・メタラコウ

・白花ソバナ              ・ウメバチソウの蕾                ・コモノギク?
 


優しいエントツ山さんが岩場の下りは危ないからと
ロープを準備してくださいました。
ありがとうございます。

13時51分 大満足で岩場を後にします。

下界は陽射しがあるのですが山は雨雲がかかっています。
早く下らなければ降りそうですが・・・
   


オオカメノキの赤い果実が黒く熟し始めています。

梯子を下った岩場には今年もソバナが待っていてくれました。
   


登山道には赤いミヤマシグレの果実

山頂方面はやっぱりガスの中
   
 

定点観測

愛媛側からガスが湧いています。
桑瀬峠を見ると
伊予富士から下山してくる人が見えザックカバーをしています。
後で知ったのですが伊予富士のほうは雨が降ったそうです。
 


ススキに穂が出ています。山は秋の気配です。

14時18分 桑瀬峠に着く

 ここで最後の小休止 パイナップリを食べていただきます。

この小休止が間違いなのでした。
   
 

寒風山から笹ヶ峰へ向かいテン泊するという
重いザックを背負った若者を見送った後

14時30分 雨がポツポツと降りだしたので傘をさし
reikoさんはカッパをきて急いで下山開始

若者はどうしたんでしょう。
   


薄暗い登山道でアカリプタさんがミヤマツチトリモチを見つけてくださいました。
今年は一個しか出ていません。

 ・ミヤマツチトリモチ             ・ヤマジノホトトギス            ・ツクバネソウの果実
 


雨はやんだり小雨ぐらいで大したことなくどんどん下って行きましたが
登山口10分前になんとどしゃぶりの雨です。

カメラも濡らしてはいけないのでさっとポンチョを着て

急な下りの登山道は少しの時間降っただけで川のように流れる中を慎重に下り

15時18分 皆の待つ東屋に飛び込みました。

ゲリラ雷雨のようです。凄い雨なので暫く東屋で上がるのを待ちます。
 高知方面を眺めると市内は晴れているのに
ああ~山だけ物凄い雨とは(-_-)

この時アカリプタさんからアイスコーヒーをいただきホッと一息

この雨の中、先に下山したエントツ山さんはアカリプタさんの車で
トンネル西口に置いた車を回収に行ったのですが
車の乗り降りでびしょ濡れになったそうです。どうもすみませんでした。

なかなか雨が止まないので解散

西条まで下って来るとなんと路面は濡れていません。
山だけ降ったようです。
入野Pで着替えて帰路に着きました。

久しぶりの裏寒風を皆さんのおかげで楽しく歩くことができました。
山の天気は変わりやすくちょっとの判断ミスが怖い
天気予報も3時ごろ雨だったし

桑瀬峠で小休止をしないでそのまま下山していたらと後悔してもあとの祭りです。
足の遅い私に合わせていただき皆さん申し訳ありませんでした。
これに懲りずまたご一緒してくださいね。
 
アサマリンドウには少し早かったようですが咲き残りのテバコマンテマの群生 
これほど咲いているのを見られてラッキーでした。 
 

 
   
   
   
   
   
寒風山 1763m (愛媛県)
 

 ◆ 2020年8月9日(土曜日)晴れのち曇り一時雨

 ◆ メンバー エントツ山さん・アカリプタさん・reikoさん・むらくも・ピオーネの5人
 ◆ 旧寒風山トンネル西口登山口8:06-第一展望台9:15-第二展望台9:38-ケルン10:48-
    第三展望台11:41-稜線12:07(昼食)12:47-山頂12:55-桑瀬峠14:18/14:29-寒風茶屋登山口15:18
                       (約7時間10分 昼食、休憩、撮影含む)
                            ※花散策の為参考になりません。