home
2日目 (7月23日) 蝶ヶ岳   晴れ時々雨のち晴れ


夜のトイレも行かず朝までよく眠りました。

早い出発の人の熊鈴の音で目が覚めた。
まだ皆さんが寝ている時間の時は鳴らないように気を使って欲しかった。

まだ早いので外に出てみるといいお天気です。
今日は槍が見えるかな~楽しみです。

5時半から朝食
皆さんはおかわりをしてしっかり食べています。
ご飯もおかずも美味しくて
私も残さず食べることができました。

朝食後頼んでおいたお昼のお弁当を受け取ります。
お弁当と言ってもパン3個と野菜ジュースとチーズ2個と
量が多いので1人分だけにしました。
   


急いで準備を済ませ、外に出るとシマチマおいちゃんが待っていました。
宿泊の余分な荷物はテントの中に置かせてもらいました。

横尾山荘前には学校登山で次々と学生がやってきています。

6時6分私達と同じに第一グループが出発です。

横尾山荘の前から槍ヶ岳方面に行くとすぐに蝶ヶ岳分岐があり
右に進みます。
   


クマザサの中を少し進むと樹林帯の急坂が始まります。

このコースは急坂の連続なので、自分のペースで登って行きます。
昨日の疲れと最近の運動不足で足が上がらなかっただけなのですが…
 
   


歩き始めてまもなく次々とゴゼンタチバナの花が咲いていて元気をもらいます。

若い学生達のペースは早いので先に行ってもらいます。
聞くと大阪の男子校の中学2年生の総勢150名がグループに分かれて登るとのこと
同行の先生の一人が愛媛の方で、私達の話し方で香川からだとわかったようです。

この先抜きつ抜かれつでどうなることやら
   
 

6時41分 樹林帯が開けたところに出ました。

ここが槍見台

標高は約1900mでまだ1/4しか登っていません。
槍が見えるはずなのですが…そのまま進みます。
   


途中の休憩でシマチマおいちゃんはスーパー森林香をつけます

その間に次のグループも先に行ってもらいました。
通り過ぎる一人の男の子が「いい匂い~」と
家で蚊取線香をつけているのかしら
   


どんどん登って行く学生さん

途中で休憩をしていたので抜いて行きます。
   


7時35分第2ベンチ 蝶ヶ岳までまだ3kmもあります。

後から学生さん達がどんどんやってきます。
   


急登が続きますが頑張って登っています。 

途中開けたところから今度は槍が見えたので小休止
   


青空ではありませんが、これだけ見られたので満足満足
 


展望のない樹林帯の急登の中では
ゴゼンタチバナや蕾のイチヤクソウなどの 花があると癒されます。
   


カニコウモリの群生もまだ蕾です。
イワカガミやミツバオウレンに元気をもらいながら登って行きます。
 
8時38分 小雨が降ってきたので、
ザックカバーや雨具を着用
   


下って来る学生のグループともすれ違います。 

シラビソやコメツガの中の登りがまだまだ続きます。
引率の先生に励まされながら学生さんも頑張って登って行きます。

私は何度も一休みしながら一歩一歩重い足を持ち上げます。

雨も小雨になったのでポンチョを脱ぎ、
お弁当のパンを一個食べ、小腹を満たします。
   


ガスが濃くなってきました。

ナナカマドの白い花が見えだすと稜線は近い

ベニバナイチゴやツマトリソウやミヤマキンポウゲなどの花が登山道を彩り、元気をもらいます。
   


突然目の前が開けて、薄っすらと稜線が見えています。

森林限界を抜けハイマツの中の小石が混じる道をひと登りで稜線の分岐です。
あたりは真っ白で展望はありません。
 
   


10時31分 稜線分岐に出ました。 

休憩していた学生たちが私達と入れ違いに歩き出しました。
徳沢へ下られるそうです。

私達はここで小休止
辺りはガスっていて展望は望めません。
   


10時46分 右の蝶ヶ岳に向けて出発~♪

砂礫地にミヤマダイコンソウがあちらこちらで 咲いています。
展望のないのでお花を楽しみながら進んで行きます。

コケモモやクロマメノキの花が可愛い
ハイマツ林の林縁にはバイカオウレンやゴゼンタチバナの白い花も沢山さいています。
   
 

ハクサンシャクナゲが綺麗に咲いていて大喜び

ひっそりとチシマギキョウが咲いているのを見っけ
   
 

一瞬ガスが薄くなって北アルプスでも珍しい二重山稜が見えました。

振り返ると歩いて来た稜線の登山道も見えてきました。
   
 

右に槍や穂高を眺めながら、稜線歩きを楽しむところですが、
白い雲がもったいぶって山頂を見せてくれません。
 


穂高の山々が雲の間からちらっと見えています。
眼下には梓川の流れが白く見えます。
 
 
  

展望指示盤が置かれている瞑想の丘までくると山頂ヒュッテは目の前

ここからは穂高連峰の眺めが素晴らしいはずなのに(-_-;)
   


イワツメクサが岩礫地にかたまりで咲いていました。

11時32分 蝶ヶ岳ヒュッテ前で二人が待っていてくれました。
 
   


さあ山頂ヒュッテでお昼にしましょうか

室内には暖房がしてあり、温かな食事ができるのはありがたいですね。
美味しかった!満足満足
 
 
 

満腹になったら、山頂に向かいます。
ザックはデポして、風があり肌寒いのでヤッケをきて行きます。

12時22分 ヒュッテから5分ほどで蝶ヶ岳山頂 2677mにとうちゃこ
   
 

少しづつ白い雲が退いてきていますが
まだ稜線は見えません。
 
 

しばらく穂高連峰や槍が姿を現すのを待つことにしました。
 
 

しばらくすると常念岳方面が少し見えてきました。
むらくもは懐かしそうに眺めていました。
 


12時37分 残念ながら時間切れ
仕方なく山頂を後にして下山することに
 
   


稜線が見えることを期待しながら、稜線分岐まで引き返します。
 
 


登りで見えなかった蝶槍までの登山道が見えています。 
登って来られる方とすれ違います。
今夜は2670mにある蝶ヶ岳ヒュッテでお泊りいいな~
高山病の私には羨ましい限りです。

ハイマツのところで鳴き声が聞こえてきました。
よく見るとなんと雷鳥の親子です。
こんな晴れた日に見かけるとはなんとラッキーなことか
しばらくそ~と眺めていました。
   
 
   


一瞬雲の間から安曇野の街並みが望めました。

振り返ると登りで薄っすらとしか見えなかった二重稜線が良く見えています。
なんと雪渓まで残っていました。
 
   


13時27分 横尾分岐まで戻ってきました。
 するとなんと槍が姿を現してくれました。ヤッター
 

ズームで 
 

穂高連峰から槍まで見ることができて大満足 
 
 
さあ急いで下山しなくっちゃ

下りは早いどんどん下って

15時22分 槍が見えるところまで下ってきて小休止
この時間まで槍が見えているなんて最高の一日です。
   
 

15時58分 槍見台まで下ってきました。
朝に見えなかった槍を見ながら最後の休憩です。
   


16時31分 無事下山できました。
そこにはヤマオダマキが咲いていました。

まずはビールで乾杯~ 

ケショウヤナギやドロノキの柳絮(りゅうじょ)が飛び舞っています。
口の中にも入りそう

聞くところによると今日も横尾大橋の右岸で親子のツキノワグマが目撃されたそう
三日連続で近くで目撃されてたことになります。
   


17時30分から夕食
 
ご飯も味噌汁も手作りのおかずもどれも美味しくいただきました。
中にはご飯を何杯もおかわりされている方もいました。

お腹を満たしたら、お風呂に入りさっぱり

寝るにはまだ早いので、日が沈むまでシマチマおいちゃんと談笑
下界では猛暑だというのに、ここではじっとしていると寒いくらいです。

19時過ぎ、明日6時の約束をして
シマチマおいちゃんと別れ、8時前には就寝
   




 3日目 7月24日(水) 横尾山荘から沢渡 晴れ

よく眠って気持ちよい目覚めです。

5時30分からの朝食を美味しくいただき、
スタッフにお礼を言って外に出ると青空です。ステキな一日の始まりの予感
   


6時8分 横尾山荘を出発~
 
朝の新鮮な空気を吸いながら
静かな登山道を徳沢を目指して歩いて行きます。

梓川を振り返れば朝霧
   


今日は帰るだけなので、
花を愛でながら、また新村橋も渡って見たりとのんびり歩いて行きます。
 
   


7時15分徳沢園に着きました。

 目的はソフトクリームをいただくこと

7時から開店していたので食べることができました。
朝から食べるん?と思うかもしれないけれどさっぱりしていて美味しかった。
   


いい匂いがしています。
昨日蝶ヶ岳に登った学生たち総勢150名が今から朝食です。
大きなおにぎりに味噌汁、焼いたウインナー 、野菜スティックにヨーグルト
皆さん楽しそうに食べられていました。

木洩れ日の中清々しい空気が流れていて気持ちよく歩けます。
   


登山者と次々とすれ違います。 

8時34分 明神館まで下ってきました。

明神池穂高神社に寄ることにします。

明神館のベンチ横にザックをおいていきます。
   
 

梓川にかかる吊り橋、明神橋を渡ります。
明神岳の鋭い岩峰が聳えています。
 

鳥居を潜り、嘉門次小屋の前を通ると
   


穂高見命(ほたかみのみこと)を祀る穂高神社奥宮に着く。

お詣りをして初めての私は拝観料300円を払って明神池に行ってみます。
 
   


10月8日の奥宮例大祭には
明神池に平安朝を思わせる2隻のお舟(龍頭鷁首)を浮かべ
厳かな神事が行われるそうです。
 
   
 

明神池
明神岳から崩落した砂礫によってせき止められてできたと言われ
周囲は針葉樹林に囲まれ、荘厳な雰囲気を漂わせています。
 
 
 


9時18分 明神館まで引き返します。

サックを持ってきていればそのまま右岸道を歩いて河童橋まで行けたのに残念 
   


小梨平キャンプ場の中を通って
 河童橋の手前でヤチトリカブトが咲いているのを見っけ
 
 

10時7分 河童橋までくると学校登山の学生が次々とやってきます。

私達はベンチで小休止

河童橋限定のワサビ入りコロッケを購入
かっぱの絵が可愛かったし美味しかった。
   


小腹を満たし、バスターミナルまで行くので、左岸の梓川沿いの道を進みます。 

河童橋からは穂高の稜線を見ることができませんでした。
 


10時38分バスターミナルに着き
軟弱な私達はタクシー(4200円)で沢渡の駐車場まで乗りました。

11時7分 沢渡
   


ひらゆの湯」 で3日間の汗と疲れをとり、さっぱり
ワンコインでレトロな湯船と天然温泉かけ流しの9ヶの露天風呂が貸切でした。
   


レストランで「朴葉みそ定食」を注文
飛騨牛が美味しかった。もう少し食べたかったな~
 
   

お腹も満たし、さぬき路を目指し車を走らせました。

間際まで行き先が決まらなかったけれど、
思い切って行ってよかったと思えた今回の遠足でした。
シマチマおいちゃんには大変お世話になりありがとうございました。

秋の遠足も宜しく

NO1に戻る 




横尾から蝶ヶ岳に咲いていた花 

・ゴゼンタチバナ         ・ベニバナイチヤクソウの蕾          ・コフタバラン 
 
 
・マイズルソウ               ・ミドリユキザサ               ・オオヒョウタンボク   
 
 
・ミヤマキンポウゲ            ・ウラジロナナカマド           ・ベニバナイチゴ 
 
・オオバキスミレ             ・コケモモ                ・ミヤマダイコンソウ
 

・イワツメグサ             ・オヤマソバ                  ・クロマメノキ
 
 
・ツマトリソウ               ・ミツバオウレン               ・チシマギギョウ
 
 
・ハクサンシャクナゲ             ・ムカゴトラノオ                 ・ハイマツ
 
 
・ニワトコの花                   ・イワアカバナ             ・コイワカバミ  


横尾から河童橋に咲いていた花

 
 
・シナノオトギリ ?               ・ヤグルマソウ             ・クルマツクバネソウとセンジュガンピ  

・オシダ                   ・ カニコウモリ                 ・ヤマハハコ
 

・ヤブジラミ               ・ミヤマザクラの果実             ・ヤチトリカブト  
 
 
 上高地のチョウは約60種類ほどが観察できるそうです。
 ・ヒメシジミ 開張2~3cm
 



 
   
   
   
   

蝶ヶ岳2677m・上高地(長野県)その2
 

 ◆ 2日目 7/23(火) 横尾山荘6:06-槍見台6:41-2625P10:31/10:46-蝶ヶ岳ヒュッテ(昼食)11:32/12:16
          蝶ヶ岳12:22/12:36-2625P13:35-槍見台15:58-横尾山荘16:31(泊)

 ◆ 3日目 7/24(水) 横尾山荘6:09-徳沢園7:15-明神館8:34-穂高神社奥宮・明神池8:45/9:04-明神館9:18
          -河童橋-バスターミナル⇒(タクシー)⇒沢渡