8月初めの週末、ネット仲間が剣山のキレンゲショウマを見に行かれていたが 所用で山に行くことができなかったので10日に行くことにした。 上高地での宿泊では高山病は出なかった。 標高を上げて宿泊してみようと思いつき 山頂ヒュッテに予約の電話をすると相部屋ならOKとのこと 四国で山小屋にお泊りしたことがなかったので楽しみです。 予約はしたものの数日前から父の入院の準備などでバタバタしていて 風邪をひいてしまった。その上微熱まで出てしんどい 前日熱が下がったので行くことにしました。 |
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一日目 8月10日(土) 見ノ越から剣山山頂ヒュッテへ 晴れ 当日は16時までに山頂ヒュッテに着けばいいのでそんなに早く出発しなくてもいいから楽です。 それでも見ノ越まで3時間近くかかるので自宅を9時出発としました。 昼前見ノ越に着くと駐車場はいっぱいで入れず 警備員に第二駐車場を案内されました。 幸い下の駐車場が空いていました。 カンカン照りの下に停めなくてよかったのでラッキーでした。 準備を済ませ、昼間の剱神社の石段の登り始めはキツイ 11時52分 剱神社にお詣りしてから出発~ 登山口から西島駅まで1420m 約50分のコースタイムですが… |
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大きなザックを背負った高知の山岳部の学生さんもやってきました。 次郎笈もよく見えています。 |
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登山道に入ると原生林の中なので気持ちがいいと言ってもやはり暑い ゆっくり登って行きます。 もう下って来られる人達とすれ違います。 熱は下がったものの風邪をひいているのでしんどい リフトの下を横切るとき、リフトに乗ればよかったかなと頭をよぎったのですが… サワオトギリの黄色が目立ちます。 |
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やっぱり体調が思わしくなく上げる足が重い。 途中あまりにもスローペースなので、むらくもが「もう帰るか」と言う ゆっくり登れば行けるだろうと一歩づつ歩を進める。 11時45分頃 なんとか西島神社までやってきました。 ここでお昼休憩をすることにしました。 やがて高知の学生さんもやってきました。 今日はこの上の野営場でテントを張るという |
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昼食後、頑張って歩き出します。 遊歩道分岐まで登ると雲海荘や次郎笈がよく見えています。 |
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13時9分 西島駅に着く。 案内板の下にはオタカラコウが咲き始めていました。 |
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久しぶりに見る 夏の三嶺 カッコいいですよね。 テン場には先ほどの学生さん達がいます。 |
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リフト横の花壇には ニッコウキスゲやナンゴククガイソウが終盤ですが、まだ綺麗に咲いていました。 その中に白いシコクフウロもあります。 ここから尾根道コースで山頂まで960m 約40分 途中キレンゲショウマへ寄り道予定です。 |
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ゆっくりしか登れないので、次々と追い抜かれます。 丸笹山や赤帽子山も高城山もはっきり見えています。 |
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13時34分 刀掛の松に着く。 皆さん休憩されていますが、そのまま行場に向かいます。 キレンゲショウマ鑑賞は一方通行 行場の道も随分久しぶりに歩く道です。 |
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登って来られる方に「咲いていましたか?」とお聞きすると 「綺麗でしたよ」の返事が返ってきました。楽しみです。 群生のカニコウモリは咲き始め |
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キレンゲショウマ鑑賞が終わった団体さんが登って来られました。 姫路から来られた総勢40名が通り過ぎるのを待ちます。 今から山頂に向かわれるそうです。 |
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静かになった登山道を反時計回りで進んで行きます。 ヒメフウロが可愛い |
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道標に従って谷へ下って行きます。 ギンバイソウも咲いています。 |
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目的のキレンゲショウマが咲いていました(^O^)/ ツボミの萼筒が半球形でカワイイ ここのはまだ咲き始めで初々しい~ なんと土曜日の午後なのに貸切とは ゆっくり撮影できるのですが、 宿泊の時間も気になりますので、ほどほどにして進みます。 |
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「天涯の花」キレンゲショウマ さすがに終わったものもありますが、次々に咲くのでまだ暫く楽しめます。 |
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行場には岩室神社・不動の岩屋、おくさり |
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崩壊地の上のほうにもキレンゲショウマ |
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大規模崩壊の沢の横を足元に気をつけながらゆっくり下って行き 両剱神社から登り返して行きます。 |
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登り返したところが、12番三十五社 |
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一旦下って登りかえすと、キレンゲショウマの群生地 登山道の上も下の方までキレンゲショウマの大群生、見事です。 こんな群生を見たのは何年振りでしょう 皆さん毎年見に来られるのがよくわかりました。 誰も来ないので、ゆっくり鑑賞できて大満足 |
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14時43分 刀掛の松まで引き返し、尾根道コースで山頂ヒュッテを目指します。 ゆっくりペースなので4時までに着くか、むらくもは心配な様子 14時59分 山頂まで400mのところまで登ってきました。 ここまで来れば大丈夫、あとひと頑張りです。 |
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開けたところから高城山がよく見えています。 タカネオトギリに元気をもらいながら登って行きます。 |
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15時7分 鳥居を潜ると団体さんが下ってきました。 通過するのを待ちます。 |
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15時10分 なんとか山頂ヒュッテにとうちゃこ やれやれです。 先に受付をすませます。 |
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中央の階段から二階に行くとステキ 相部屋でも一人一畳は確保されています。 |
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二階からの眺望も素晴らしい 売店で買った冷たいサイダーで喉を潤します。 |
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寛いでいると 「お風呂に入れますよ」と言っていただいたので あまり混まないうちにと先に入ることにしました。 1930mにあるお風呂です。 一人でゆっくり浸かって、疲れをとってさっぱり 最高ですね。 |
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夕食まで時間があるので山頂に行ってみることにしました。 外に出ると32度 ここでこの温度と言うことは下界では何度なんでしょう? 登ると風があり気持ちがいい~ |
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エコトイレの近辺はお花畑 |
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ナンゴククガイソウやシコクフウロにタカネオトギリなどが楽しめます。 アキノキリンソウが咲きだし、秋の気配です。 |
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西側のテラスから塔の丸や三嶺が見えています。 雲が出ていますが、夕焼けが楽しみです。 |
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爽やかな風が吹く木道を歩いて行くと |
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剣山山頂 1955m 一等三角点 山頂から見える次郎笈への稜線 |
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ベンチで360度の展望を眺めたり、蝶が飛び交うのをみていたりとゆったりした時間を過ごします。 なんと幸せなひとときでしょう |
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夕食の時間が近づいてきたので、下ります。 下って行くと夕日に輝くシコクフウロがキレイ |
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ヒュッテの前のベンチでお花畑を見ながら5時が来るのを待ちます。 キレンゲショウマにナンゴククガイソウやツルギハナウドが咲き誇っています。 |
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5時から夕食 手作りで揚げたてもあり美味しかった。ご馳走様でした。 皆さんが食事中に登って来られたパーティーがありました。 |
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食後夕日を見に行きます。 本日の日の入りは18時55分頃です。 ヒュッテ前の温度計では23度 夕方になって涼しくなりました。 ヤッケを着て山頂に向かいます。 昼間より風が出ていました。 西側テラスで日が沈むのを待ちます。 じっとしていると寒い ダウンでも持ってきていればよかったぐらいです。 我慢我慢 徐々に人が増えてきます。 |
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18時55分 |
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綺麗な夕日が見られてよかった。 しばらく眺めて山頂ヒュッテに戻って、早めに就寝 |
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2日目 8月11日(日) 山の日 晴れ |
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夜は寒いのかと思っていたら シュラフに毛布がありましたが、シュラフだけでも暑いぐらいでした。 風邪で夜中に咳が出たりして、同室の方にご迷惑をかけてしまいました。 4時過ぎまでよく眠り、目が覚めると二階の窓が白み始めていました。 日の出は5時19分頃 4時半頃むらくもを起こし、東のテラスに行きます。 ヒュッテの外の温度計は14度、昨日は13度だったそうです。 テラスに行くと素晴らしい雲海に大喜び 今日は山の日 なんと最高の一日の始まりでしょう |
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次第に人が増えてきました。 雲から太陽が出ると一斉にカメラを構えます。 |
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山頂に向かいながら振り返ると |
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5時47分 朝日を浴びる剣山山頂 次郎笈の右横には影剣山も見えました。 昨日は登る時しんどかったから、 むらくもに「私は待っているから、次郎笈に行って来たらいいわ」 と言ったけれど 清々しい朝に次郎笈を見るとやっぱりゆっくりでも行ってみたいと思ったのでした。 |
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こんなに雲海が見えるとはラッキーでした。 |
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山頂ヒュッテ前のお花畑が朝日に輝いています。 バックに朝の雲海がステキでした。 |
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6時からの朝食 早朝に出発される方もいて、この時間は少なかったです。 ゆっくり美味しくいただきました。 食器を返却するときに笹だんごがあったに買うのを忘れたのが残念 7時前、新居さんにお礼を言って、山頂に向かいます。 |
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登って行くと雲海が見えます。 |
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朝の爽やかな風が吹いて 木道を気持ちよく歩いて行きます。 昨日から4度目の山頂です。 |
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次郎笈が呼んでるよ 次郎笈を見れば引き寄せられるように次々と向かう登山者を 岩場のアキノキリンソウが見送ってくれています。 |
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どっしりとした次郎笈への登山道がはっきり見えています。 |
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剣山に登って来る人達とすれ違う 振り返ると下って来る20人のパーティが見えます。 西島分岐を過ぎると次郎笈峠まで無風状態 |
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ここからが今日一番の急登 ゆっくり登って行きます。 振り返ると20人のパーティが見えています。 後ろが気になるむらくもにはっぱをかけられますが この急登ゆっくりしか登れません。 |
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なんとか休憩なして手前のピークまで登ってきたらひと登りで 8時4分 次郎笈山頂1930m にとうちゃこ |
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山頂から少し行ったところの岩場で小休止 パーティが登ってきています。 追い抜かれなくてよかった。 山頂で休憩後丸石方面に下って行かれました。 |
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剣山 |
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三嶺への縦走路 |
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周囲の山々を眺めながらのんびりできて至福の時 ふと見た雲海に浮かぶのは高城山 ズームするとレーダードームが見えています。 |
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8時29分 下山開始 前のピークからピストンにしようと思っていたけれど まだ時間が早いので、トラバース道を歩いてみることにしました。 8時47分縦走路に合流 |
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水場もあります。 塔の丸が目の前に見えています。 |
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トラバース道がよく見えています。 山頂分岐で今から登ろうという人達がいました。 |
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9時16分 西島分岐からトラバース道を行きます。 足元のタカネオトギリに朝の挨拶 |
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次々と登って来る登山者とすれ違います。 久しぶりなので二度見展望所で小休止 次郎笈を振り返ります。 |
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大劔神社の御塔石がよく見えています。 久しぶりに大劔神社に寄ってみよう 木洩れ日の中、冷たい風が吹いて 気持ちよく歩いて行きます。 |
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トラバース道から大劔神社を目指します。 名水百選「御神水」 |
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9時51分 頑張って登り返して大劔神社に着く 神社は閉まっています。 途中寄り道してクガイソウを見に行きましたが、盛りが過ぎていて残念 |
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10時16分 西島駅まで下ってきました。 鳥居には「おつかれさま」 ここで甘いぶどうとゼリーで小休止 テン場には4張のテントが見えます。 |
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西島神社の岩場で人が見えます。 10時35分 見の越まで遊歩道(1780m)を下って行きます。 |
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緩やかに下って行くと紫色が見えます。もしかしたら… なんとシコクブシが咲き始めていました。ラッキー 誰にも会わず静かで、涼しい風が吹いてきて気持ちよく下って行きます。 |
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どんどん下って行くとこちらを見ているのは鹿 目が合ってしまいましたがあわてて逃げる様子もありません。 しばらく見ていましたが、私達が根負けして先に進みます。 |
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10時58分 祖谷川源流の冷たい水で顔を洗うと気持ちいい 11時21分 西島分岐を通過し、 木々の間から駐車場が見えてきました。 なんと駐車場は満車、車道沿いにもずらっと駐車されているのが見えてビックリです。 |
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11時30分 登山口まで下って温度計を見ると24度です。 剣神社にお礼のお参りをして石段を下ると |
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駐車場まで戻ると凄い車です。 山の日でもあり、流石に人気のお山です。 一階の駐車場なので涼しく車に乗り込むことができてよかったです。 満足して自宅を目指します。 貞光まで下って来るとなんと34度 一日で20度の温度差 |
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普通一日で歩いているコースをゆっくり2日かけて歩くのもいいですね。 お天気に恵まれ、初めての山小屋で夕焼けもご来光と雲海も見られて 大満足の山行になりました。 またゆっくり泊まりにきたいと思いました。 今度は石鎚山も泊まってみたいな |
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❀咲いていた花々❀ |
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・ ニッコウキスゲ ・サワオトギリ ・オタカラコウ |
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・イブキトラノオ ・ヤマトウバナ ・シシウド |
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・シコクフウロ ・ヒメフウロ ・ミゾホウズキ |
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・キツリフネ ・ヤマアジサイ ・ギンバイソウ |
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・ツルギハナウド ・ハナウド? ・ チョウセンナニワズの実 |
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・イワアカバナ ・アキノタムラソウ ・イシダテクサタチバナの果実 |
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・アキチョウジ ・ホソバシュロソウ ・タカネオトギリ |
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・トゲアザミ ・アキノキリンソウ ・キンロバイ(植栽) |
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剣山1954.7m・次郎笈1929m(徳島県) |
◆ 2019年8月10日(土)~11日(日)晴れ ◆ メンバー むらくも・ピオーネの2人 |
◆ 10日 見ノ越登山口11:47-西島神社昼食12:45-西島13:10-刀掛ノ松・行場13:34/14:43 -剣山山頂ヒュッテ15:10-剣山山頂16:28-剣山山頂ヒュッテ(泊)19:20(約3時間25分) 11日 剣山山頂ヒュッテ6:55-剣山山頂7:04-次郎笈山頂8:04/8:30-縦走路分岐8:47-次郎笈峠9:01 -二度見展望所9:22-大剣神社9:51-西島10:16/10:30-祖谷川源流10:58-見ノ越11:34(約4時間40分) |