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江崎隊の体調も良くなったのでそろそろ山復帰というので、

今年5月徳島の滝下の天狗塚に登った時、気になっていたサガリハゲ
いつも矢筈山に登る途中にある道標のサガリハゲを横目で見ていて
いつか歩いてみたいと思っていました。

コースは滝下の天狗塚と同じ登山口とすることにし
途中から尾根に登り、サガリハゲへそして矢筈山分岐から落合峠に下山することにしました。
つるべ落としの秋ですから夕暮れまでに下山できるかどうか
ヘッドライトも持参することにしました。

どうもキツイ登りのようですがみんなで登れば何とかなるだろう
keitannさんに連絡するとご一緒できるという

下山の落合峠に一台デポして、乗り合わせて林道丸見線登山口に行くこととし
江崎隊と落合峠7時集合としました。
 当日keitannさんとはまだ暗い5時15分財田の道の駅で待ち合わせ
下山が遅くなった時を考慮して二台で行くことにしました。
私はkeitannさんの車に乗せてもらって、後ろからむらくもの車がついていきます。

真っ暗な中、猪ノ鼻トンネル~県道12号線を走り途中コンビニでお昼の弁当を調達して
三三大橋~伊予街道~三加茂県道44号線に入り、落合峠を目指します。

ライトをつけて走っていると桟敷峠手前で黒い動物が見えます。
よく見るとこちらを見ています。なんとカモシカです。
keitann さんは四国で近くで見るのは初めてのようなので
車を停めて暫く見ていました。
   

日の出は6時13分なので、少しずつ明るくなってきました。
落合峠に向かう途中の紅葉はそれは素晴らしく、
二人で「綺麗やね。」の連続
でもまだ朝日も当たらないので残念です。

今年の紅葉は例年より綺麗で、
「昼間ドライブでもう一度来たいね」と話しながら車を走らせると

6時44分 落合峠に到着
 
車から出ると「寒っ」なんと4℃です。ダウンを着ます。
準備を済ませると、
7時10分江崎隊もやってきました。
 

日の出は6時13分
7時17分やっと朝日の光がさしてススキの斜面もキレイ
天狗塚や牛ノ背もよく見えています。
 
   

7時21分 glicoさんの車に乗り込み、林道丸見線の登山口に向かいます。

林道丸見線に入ると以前より大雨で荒れた道を
glicoさんはどんどん飛ばしていきます。

7時45分頃やっとの思いで登山口に着きました。
少し広くなった路肩に駐車すると、
咲き残りのアケボノソウ
   
 
出発前にルート確認
登山口から見える斜面の紅葉に皆で歓声をあげます。
   

7時58分 むらくもを先頭に出発
歩き始めてすぐフサザクラの果実やヤハズアジサイがあり、keitannさんが説明してくださる

色づいた木々の登山道を少し進むと
   

二股となり、滝下の天狗塚へはまっすぐ進みましたが
今回は左の道を下って、橋を渡り
地図に載っている三軒の建物の方へ進みます。

むらくもがこの三軒の廃屋を見てみたいし
滝下の天狗塚の鞍部からの登りよりは
時短と思われましたのでこのコースにしたのでした。
   

一軒目の茅葺き屋根の廃屋が見えてきました。
さらに階段を登ると
   

ツルウメモドキの果実がありました。 

民家から見える南の滝下の天狗塚方面の山肌の紅葉も綺麗です。
   

二軒目の廃屋を右に見て

さらに大きなモミジの木のある三軒目の廃屋の前を通り抜けて行きます
   

軒下にはスズメバチの巣がありました。
何時から住まなくなったのでしょうか

傍にはアカバナの果実がぶら下がっています。
 
   

 民家を過ぎると、お墓があります。

ここから先にもしっかりとした道がありましたが、
8時15分 お墓から東に延びる尾根から1449.8mの三角点(切禿)を目指します。
登山道はありません。薄い踏み跡程度があるだけ
   

最初から急な登りですが、
glicoさんとむらくもはどんどん登っていってずいぶん先を歩いています。
 
   

見上げると赤い実が沢山ついています。
keitannさんから「アオハダ」と教えていただく。
樹肌をみて、外皮を剝ぐと緑色の内皮が現れることからだとか 

ミズナラの葉は少し色づいたばかりです。
   

 ウラジロノキ?の色合いもいいです。

8時44分 先行の2人が待っていてくれています。
   

ここで水分補給します。 

5分の休憩後朝日が射し込み木々の紅葉し始めた中をまた登り始めます。
急な登りも紅葉を見ながらなのでしんどさが違います。

シロモジの黄葉も出てきました。
   

大きな岩が現れ、右に巻きます。

すると滑りそうな急斜面の先には青空が見えます。
頑張って登ると 9時3分 展望が開けました。 
   

寒峰がよく見えています。 
 

 索道のワイヤーが張られた尾根を登って行きます。
 

開けた南の展望も楽しみます。
 
 
懐かしい滝下の天狗塚とその稜線も望めます。

下から眺めためちゃくちゃ大きなモミジ
少し登って振り返っても大きくて真っ赤に紅葉しています。
   
 
尾根の紅葉を楽しみながら進んで行きます。
 

前方にはミズナラの大木

木々の間からまた聳えた滝下の天狗塚も見えています。
最後の急登を思い出します。
   
 
シロモジの黄とモミジの赤
 

急登の先で男性陣が寝転んでいます。何してるの?と思ったら

「はよ、おいでよ。ここの紅葉がキレイやで」の声

そう言われれば、行かないわけには
急登ですが踏ん張って登って行きます。
 
   
 
「寝たほうがええ」とか「幹を入れたほうがええ」とか
いろいろアドバイスをもらいながら露出を変えたり、
場所を移動したり5分間も撮影してしまいましたが
やはり人間の目が一番キレイですね。
 
どの木も傷んだ葉がなくて、綺麗な紅葉です。 

ゆっくり見ていたいのですが、まだ先が長いので、先に進みます。

北側の今から登る稜線が見えているようです。
   
 
黄葉に輝いて綺麗です。
 

紅葉の向こうに急峻な滝下の天狗塚が見えています。 
 
 
どこを見ても紅葉、本当に綺麗です。
 

紅葉を満喫しながら登って行きます。 
   

大きなモミジ

皆さんところどころで私達を 待っていでくださいます。

 まだまだ紅葉が続きます。いい時に来られてよかった。
 
 
見事なブナの紅葉 
 

まだまだ登りが続きますので
10時4分 緩やかなところで、腰を下ろして小休止
 
   
 
こんなステキな紅葉を見ながら20分程休憩できて幸せです。
 
 
10時24分 また登り始めます。
まもなく岩が現れて、さてどこを歩こうか
右の尾根筋から登る事に
 

なんとも急です。
木を掴みながら、重い体を持ち上げます。
皆さんはどんどん登って行きます。
   

途中の木々の間から天狗と牛ノ背が見えています。
木々にしがみつき落ちないようにカメラを構えます。
 
   

どこまで登っても紅葉が続きます。

喘ぎながら最後の急登を登ると 
   

10時45分 やっとの思いで三角点に着いたと思いきや
「ここは図根三角点切禿の三角点はもうちょっと向こうやで」 がっくり(ー_ー)!!

休まず、三角点に向かいます。
   

 鮮やかなモミジや障害物の木を潜ったりしながら
   
 
尾根を進み、ブナの木もあります。
   

登ってくる途中からアオハダの赤い実はよく見かけました。
青い葉をつけたものや落葉して赤い実だけのものなどいろいろありました。

ずいぶん前方に山が見えています。
えっ~まだあそこまで登らないといけないのね(^.^)
遠いなあ~がんばらなくっちゃ~
 
   

山頂手前では、綺麗なブナの黄葉 
 


ひと登りで
10時58分 三角点/切禿 1449.8m 到着です。 
   


長老と一緒に 

登山口から三時間よく頑張りましたので
 皆で記念撮影です。
   

三角点のところのシロモジの花芽は赤く色づいています。 

木々の間から見えているのは黒笠山
   

三角点から北に見えているのは笹の矢筈山山頂

11時4分 三角点を後に先に進みます。

紅葉を見ながら登ってきたので 今日のコースのまだ1/3ほど
ゆっくり休憩している余裕はありません。

一旦下ります。
   

アップダウンの繰り返し

大きなブナの木も点々と現れます。
   

振り返ると下ってきた斜面も綺麗に紅葉しています。
 
   

 ずいぶん下ってきました。「折角登ったのに~もったいないよね」
目前にド~ンと聳えるサガリハゲのコブが見えてきました。
あ~またあそこまで登り返さなくてはいけないのです。
  

ピークを振り返ると急な斜面に輝く落ち葉が… 
 

登山道脇にも大きなブナ 
   

途中カメラの電池が無くなり、交換しようとバックを見るとない
充電した電池をバックに入れ忘れていました。あ~あ(-_-;)どうしよう

同じカメラのkeitannさんに聞いたら、
貸していただけることになりました。助かりました。

大岩の尾根
足場を確保しながら登ります。 
サガリハゲへの急登が始まったようです。
   

アオハダの赤い実や真っ赤な紅葉 
   
  
ここからも幹周りの大きなブナが点在しています。
こんなにブナが多かったとは、

シンドイ急な登りですが、大ブナや綺麗な紅葉を見ながら、
気を紛らわし登って行きます。
   

三人はガンガン登って行ってしまいます。 
   
 
西側の急斜面の紅葉が日差しに輝き見事です。
皆さんどんどん登って行くのでゆっくり紅葉を楽しむ余裕はありませんが
時折目をやりしんどさを紛らわせます。
 

見上げると大岩の前で待っていてくれています。
しかし足が上がらずなかなか辿り着けません。

ここから左に巻いて、急登を登って行くようです。
やっと追いつけると思ったら、またガンガン登って行ってしまいます。
12時10分 本日一番の急登の始まりです。斜度40度ありそうですね。
 
   
 
急な傾斜は一歩外せば転げ落ちそうで四輪駆動で這い上がらなければなりません。

背丈の低い笹や灌木を掴みながら、一歩一歩確実に登って行きます。

登っても登っても急登は続きます。
どこまで登ればいいの(-_-;)あ~あしんど
 


ず~と急登なので、休憩するところがありません。
30分ほど登ったところがちょっとましですが、
まだ登りがあるようなので、もうちょっと頑張ることにしました。

木々の間から剣山~次郎笈が見えました。
   


サガリハゲ山山頂で昼食に出来ればよかったのですが、

12時を過ぎていますのでさらに登った1722m手前のピークで昼食にしました。

時刻は12時53分
   


休憩したここにもアオハダの赤い実がありました。多いですね。

13時20分 お腹も満たし、元気になったところで出発です。

keitannさんはたっぷりお湯を持参されたのに
コーヒータイムの時間がなくなりました。
次の休憩で飲めるといいのですが…
   


モミ林と笹の尾根を進みます。
   


西の斜面の紅葉がキレイ 
遠くに天狗塚と牛の背が見えています。
 

薄い踏み跡を辿りながら笹の中を皆さんはガンガン登って行きます。

木々の間から矢筈山が見えています。
手前の斜面の黄葉が目立ちます。
 
   


keitannさんの先のピークが1722m
三人はもう先に行っていて見えません。
まっすぐ進めば、三等三角点/下禿へ下る尾根のようです。

ピークからは烏帽子山がよく見えています。
落合峠には沢山の車が駐車しているのも見えます。 
紅葉狙いで大勢の登山者が登られているんでしょうね。
   

右手の北にさらにピークが見えます。
あそこがサガリハゲ山のようです。 もうすぐですね。
 

東に剣山次郎笈がよく見えています。
素晴らしい展望です。 
 

サガリハゲ山山頂手前で三人が待っていてくれました。
keitannさんに初めての山の山頂を一番に踏ませてあげたいとの優しい思いやりだったのです。

最後の急斜面をkeitannさんが先頭で登って行きます。
 這い上がると右の高いところに標識が見えます。
   

14時8分 サガリハゲ山山頂にとうちゃこ\(^o^)/バンザイ
   

念願のサガリハゲ山に来ることができました。\(^O^)/
なんと なんとglicoさんのザックからビールが出てきました。
重いのにありがとうございます。

龍馬のノンアルコールビールで、乾杯~
登頂記念にみんなで乾杯できるなんて、思ってもいませんでした。
シンドイ思いをして登ってきただけに達成感ひとしおです。
   
   
 

あまりゆっくりしておれません。
何とか日没までには下りたいですね。

14時21分出発~ 矢筈山分岐まで頑張らねば 

立派なダテカンバの黄葉を眺める
   


急な苔むした岩を下って行きます。
湿っていて滑りそうなので一歩づつ慎重に 
   


先を歩いていた男性二人が待っていて「このきのこは何?」 
キノコに詳しいbiscoさんに「ヌメリスギタケモドキ」と教えていただく。
   


前方のピークを目指しますが、glicoさんの先は急なので右の尾根にコースを変えて
膝丈ほどの笹原の中を進みます。どこを歩いても気持ちいい
 
   

矢筈山から黒笠山の稜線もよく見えています。
 
   
 

鞍部に着いたglicoさんが見えます。あそこまで下ります。

西には烏帽子山、手前には矢筈山への稜線も見えています。
   


14時55分 鞍部まで下ると笹原の中に四等三角点/下禿北 1657.6m 
またみんなで記念撮影
   
 

鞍部からまた登ります。

登りの途中で10分小休止した後さらに登ります。
   

南峰基部で
大きな岩場が現れ、ロープに沿って進むと
岩の間に張られたロープを頼りに這い上がり左に巻くとその先のテラスに出ると絶景です。
   
 
15時51分 さらに登って矢筈前衛峰の南峰から振り返ると凄い~

今日登ってきた稜線が望めて歓声が上がります。
 


岩場の上は笹原

   


keitannさんの提案で
サガリハゲ山の山頂で記念撮影しなかったので、ここで一枚
みんな笑ってハイポーズ

剣山方面の展望を楽しみます。
こんなに一日中眺望を見られたのも珍しいかも
これまでの疲れも吹っ飛びます。
 
   

剣山方面
 


時刻は16時
人影の長くなっています。

矢筈前衛峰が目の前に見えてきました。そして奥のピークは矢筈山山頂です。
矢筈分岐までもう少しですね。
 
   


最後のピークをトラバースすると右に下る踏み跡がありますが、
左に進むと踏み跡に合流して一安心
 
   

踏み跡を辿って、ダケカンバの林を下ると
   

16時31分 やっと矢筈山登山道に合流 やれやれ

標識には小さく手書きで書かれています。これじゃあわからないわ 
   


一般道を落合峠まで下ります。コースタイムは1時間半

日の入りには間に合いそうもありませんが、
なんとか足元が見える間に下りたいものです。

江崎隊はすぐに見えなくなってしまいました。早っ!
私達も黙々と足早に下って行きます。 
   


夕日に照らされたススキが見て
烏帽子山の稜線に沈む夕日が見えて急ぎますが、樹林の中が長い 
   


途中歩いて来たサガリハゲの稜線が夕日に赤く染まって綺麗だけど
足を止めず早足で歩きます。
   


日が沈むと「秋はつるべ落とし」暗くなるのが早い 
真っ暗くならないうちに下りたいとどんどん歩きます。

三角点で江崎隊が待っていてくれました。
日が沈むと気温が下がり寒くなりました。
   


5時22分四等三角点/落合峠を確認して、落合峠まで急ぎます。  

やっと落合峠が見えてきました。
17時43分 なんとかヘッドライトをつけずに下山することができました。
気温はなんと4℃ 寒いはずです。
   
 
帰りが遅くなるので、keitannさんにはここ落合峠でお別れして
一人で桟敷峠から帰ってもらうことにしました。

私達4人は、むらくもの運転で、林道丸見線の登山口まで車を走らせます。
真っ暗な車道では車の前を走るまんまるでかわいいタヌキを見ました。
ガタガタ道を走り、無事車を回収
落合谷川を下り、祖谷から国道32号線を走って岐路着きました。

登りが続くしんどいコースでしたが
一日中快晴で見事な紅葉と素晴らしい展望を満喫し
充実した一日でした。

ご一緒していただいた江崎隊には何度も待っていただきありがとうございました。
keitannさんにはキツイロングコースを知らずにご参加いただき本当にありがとうございました。
みんなで無事に歩き通すことができてよかったです。
次回はお手柔らかにお願いします。 


yamapログ
https://yamap.co.jp/sp/activity/2607622 
   
   
最後まで読んでいただきありがとうございました。 
   
   
   
   
サガリハゲ山 1722m (徳島県)
 

 ◆ 2018年10月28日(日曜日)晴れ

 ◆ メンバー 江崎隊(glicoさん・biscoさん)・keitannさん・むらくも・ピオーネの5人
 ◆ 矢筈峠7:20~7:48林道丸見線登山口7:57-三角点/切禿1449.8m10:58-12:53昼食13:21
   -14:08サガリハゲ山14:21-三角点/下禿北1657.6m14:55-矢筈山分岐16:31
   -三角点/落合峠17:22-落合峠17:43
                           (約8時間50分 休憩昼食撮影含む)