たっぷり寝たので、4時半頃スッキリと目覚めた。

朝食は6時からです。

まだ5時半なので 外に出てみると青空、今日もいいお天気です。
朝日も出てきて雲がピンクに染まっています。

燧ヶ岳はモルゲンロート
 


ダウンを着て尾瀬沼の畔まで行ってみることにしました。
辺りは靄がかかっていて幻想的な雰囲気です。

大江湿原方面の靄のほうが真っ白です。
   

 
 
朝の一時だけの風景でした。

やがて6時前になると靄は消えつつありますので、宿に引き返します。
 

尾瀬沼ヒュッテの外の温度計は7度
中に入るとストーブが焚かれていました。

朝食のご飯とみそ汁はセルフです。
イワナの甘露煮が特に美味しかったです。
 
   


● 尾瀬沼ヒュッテから沼尻へ

6時44分 尾瀬沼ヒュッテを出て、大江湿原に入ります。
   
 

さっそくエゾリンドウがありました。
朝露がついていて、いい感じ


沼尻まで2.6kmの道標に従って
左手の尾瀬沼北岸の道を沼尻へ向かいます。
   
 
大江湿原を横切って樹林の中に入って行きます。

湿原ではイワショウブの赤い実やワレモコウが見られ
草紅葉が朝日に輝いています。
 


近年大江湿原においてニホンジカによるニッコウキスゲを始めとする
湿原植生の食害が深刻化しているようです。
平成26年から防シカ柵設置し保護の為開けて入り、閉めておきます。

すぐに長英新道を右に分けて進むと
   


浅湖(あざみ)湿原に出ました。
朝日が昇って暖かくなってきたので、ヤッケを脱ぎます。

大入洲半島の付け根を樹林の中で越え、
ヨシの中の木道を左へと回り込み振り返ると入江のいい風景
   

再び樹林のなかの木道を進みます。

木々の間から水鳥が見えます。小枝にはヒガラやシジュウカラの小鳥もいます。
足を止めてカメラを向けて見ますが、動いてうまく写せません。

足元にはゴゼンタチバナの赤い実が目立ちます。
   


いつまでも眺めていたい尾瀬沼の風景です。
 


木の間から左手前方に沼尻の休憩小屋が見え、
右手奥いは燧ヶ岳 が見えてくるともう沼尻湿原の一角
 
   


シラベの疎林が草紅葉の中にチラホラ見えています。
沼尻休憩所までもうすぐです。
 



7時48分 沼尻休憩所分岐まで来ました。

右に行けばナデッ窪経由で燧ヶ岳
左へ進みトイレ休憩(奥の建物がトイレです) 

ボツボツと登山者がやってきます。
   


● 沼尻から白砂峠へ
 


8時2分 見晴を目指します。

樹林に入り、江尻川の右岸沿いにゆるやかに下って行くと白砂沢に出る。

白砂沢を渡ると白砂湿原
まわりを木で囲まれたこじんまりとした湿原の中央に二つ池塘があり
その木道は池塘にかけられた橋のよう
   


 ステキな鏡のような青い水面に映る木々を見ながら進むと湿原は終わり
 


じめじめとした石ころの登りの道になります。 
登りといってもたいしたことはなく、5~6分で登りきることができます。
色づいた木々が出てきました。
登りきったところが白砂峠(または白砂乗越)
尾瀬沼と尾瀬ヶ原の丁度境界みたいになっているようです。
   


●白砂峠から下田代十字路へ

ここからはずっと下り道となります。
石ころの歩きにくい急な下りが2度ほどありますが、後は緩やかに下って行きます。 

ダンゴヤ沢を渡ったあたりは段小屋坂ともよばれ、下り坂はまだまだ続きます。

色ずき始めた林の中を気持ちよく歩いて行きます。
工事中の沢の橋の迂回路を通過
   


赤い実を沢山つけたナナカマドや紅葉したツリバナを見つけて楽しみます。

高齢のグループともすれ違います。
   
 

イヨドマリ沢から沢をはなれて進んで行くと
9時18分右からの見晴新道と合流

一人紅葉を楽しみながら歩いて行きます。

↓振り返って撮ったところ
 
 

さらに10分ほど緩やかに下って行くと
9時28分下田代十字路に出ました。

原ノ小屋の前のベンチで小休止
むらくもは随分前に鳩待峠からここまで来て第二長蔵小屋に泊まったことがあるという
坊主さんも観光で尾瀬ヶ原を歩いたそう

トイレは左のキャンプ場直進70mのところにありました。
   


● 見晴から平滑ノ滝へ 
 


ちょこっと小腹を満たし、10時歩き始めます。

予定では三条ノ滝まで行くようにしていますが
赤田代まで行って考えることにすることになりました。

木道沿いに見頃の直立したオゼトリカブトが沢山咲いています。
アカバナやウメバチソウにオゼミズギクなど次々に咲いていて嬉しくなります。
   


草紅葉の中の木道を歩くのは気持ちいい
むらくももお花を見つけて激写中
 
   
 
木道から左に至仏山右に燧ヶ岳を見ながら進んで行きます。
   

途中咲いていた花達 

・オゼミズギク              ・エゾリンドウ                ・オオニガナ
 

・アカバナ                ・ウメバチソウ              ・オゼヌマアザミ
 


10時19分 東電小屋分岐通過
 
湿原に赤い実をつけた低木がありました。
カンボク?よくわかりません。
   


色づいた木々も見られます。
赤ナグレ沢を渡って抜けると、目の前に赤田代が開けています。

10時32分 温泉小屋が見えてきました。 
   
 
元湯山荘を過ぎ、
10時39分 トイレの奥の無料休憩所のところで荷物を預けます。

三条ノ滝まで片道1時間と言うが、時間を見て引き返すつもりで出発

すぐに御池分岐です。
道標に従って三条ノ滝のほうに進みます。
よく見ると小さく平滑ノ滝(ひらなめ)の案内も張られています。
   


少し進むとクサリや階段が取り付けられた
足元の悪い岩場を慎重に下って行きます。 
   
 
10時56分 大岩の上に登ると木々の間から平滑(ひらなめ)ノ滝が見えます。
 

緩やかな傾斜の岩の上を流れる水の美しさです。
 

この後どうするか悩んでいた時、
下から単独の高齢女性が息を切らしながら登って来られました。 

三条ノ滝までゴツゴツとした岩場の歩きにくい道を30分も下って、
また引き返してこなくてはならないので、諦めて引き返すことにしました。

11時17分無料休憩所まで引き返し昼食です。

尾瀬沼ヒュッテのおにぎり弁当は本当に美味しくいただきました。
   


小屋のご主人が教えてくださったベンチの横にあった木

真ん中の歪んだ木が白樺で、左右の木がダケカンバだそうです。

11時40分 満腹になった重い体に気合を入れて歩き出します。
 左に気象観測所を見ながら
   

12時 三叉路の東電小屋分岐まで引き返し、東電小屋に向かいます。 

エゾリンドウやイワショウブの果実やウメバチソウ等のお花を見ながら進んで行きます。
途中振り返ると燧ヶ岳と白い雲が綺麗です。
   

樹林を抜け、赤川にかかる東電尾瀬橋を渡り 
   


小さな田代の木道を歩いていると
 オヤマリンドウやオゼトリカブトが綺麗に咲いていました。
   


12時20分 樹林の中を少し歩くと
鮮やかに紅葉したナナカマドの向こうに東電小屋が見えました。

ここで小休止
   


私とむらくもはメニューにあった花豆ジェラード500円を食べました。
暑かったので美味しかった~♪

坊主さんは小屋の前にあった歩荷の体験をしています。
空箱でしたが、中身が入っていたら無理ですよね。
   


東電小屋の前で大きな果穂を撮影している方がいました。
これはオオウバユリだと教えていただきました。

ウバユリは四国で見かけますが、このオオユバユリは日本海側や北地に多く
ウバユリに比べて多数の花がつき豪壮だそうです。
温泉小屋近くに群生があるそう

12時37分 東電小屋を後にします。
 
   


新しくなった木道を進んでいると
ヘリがやってきました。廃材を荷上げするというので
少し離れたところで待たされます。
さっと吊り上げると飛んで行ってしまいました。
その後も何度も往復していました。
 
   
 

さらに進んで行くと木道脇にエゾリンドウがあちこちで咲いています。

ヨシッ堀田代を進んで行くと見えてきたのはヨッピ橋
ヨッピ川にかかるヨッピ橋を渡ると

   
 
13時 すぐに分岐
まっすぐ進むと牛首、左に行くと竜宮十字路への道です。

池塘の多いメインルートを歩きたいので、竜宮十字路経由で牛首に向かうことにしました。

   


大きな池塘と奥に見えるのは至仏山 
 

竜宮十字路までに多く見られた紅葉した葉は何?

ベンチで小休止
坊主さんが薬を飲むのを忘れたって
 
   
 

紅葉したエゾリンドウにイワショウブの真っ赤な実そしてワレモコウが見られました。
 

13時32分 竜宮小屋が見えてきました。
竜宮十字路ではベンチで休憩されている人たちがいました。
 
   

 池塘と至仏山
 

西の至仏山に向かって進んで行きます。
池塘には紅葉したヒツジグサ?がキレイ
 
   
 

ニホンジカの「植生被害度調査実施中」の看板があり
ミズバショウがネットで保護されていました。
   


二人が眺めているのは竜宮の出口(湧出点)で水が出ています。
見ると魚が泳いでいます。

むらくもから清流に棲んでいるアブラハヤという魚で食べられるという
   


木道はまっすぐのびています。

点在する池塘と草紅葉の風景を眺めながら中田代を進んで行きます。
 
   
 
 
 
 

途中木道整備工事をされています。
 
   


木道はまだまだ続きます。

振り返ると燧ヶ岳まで続いているような木道

尾瀬ヶ原の東西につけられた木道は長い
 
   


14時16分 竜宮十字路から撮影しながら45分
やっと右からの木道と合流する中田代三叉に着いた。

 大勢の方が休まれています。
平坦な木道なのに結構しんどかった。私達もベンチで小休止
   


14時24分 休憩後また至仏山に向かって歩き始めます。 

水鳥が木道傍の池塘に泳いでいますが、人がいても逃げようとしません。
   
 

振り返ってみると

草紅葉と池塘の向こうに燧ヶ岳がはっきり見えています。
 


長い木道を行くと大勢の方とすれ違います。

さらに進むと熊目撃情報です。
 
   
 

やがて疎林に入るところにも鐘があります。
鳴らして通過

川上川橋を渡ると、山の鼻は近い
   
 
山ノ鼻に入って尾瀬ロッジそして山ノ鼻小屋を過ぎると
   
 

14時58分 今夜の宿 至仏山荘にとうちゃこ

予定より早く着いたので、先にお風呂に入り、
16時山荘の前でのんびりしながら生ビールで乾杯

そこへ鳩待峠から親子連れの観光客がやって来られ
家族写真のシャッターを押してあげました。
お父さんは私達の飲んでいる生ビールを羨ましそうに眺められていました。

山荘スタッフの方が出て来られてお話してくださいました。
熊が今年は特に多く、スタッフの方ご自身がすでに10件ほど目撃されたとのこと
それからなぜか熊は木道にうんちをするそうです。

17時から夕食
今夜の宿泊は20人ほどです。
美味しくいただき、早めの就寝
   

 

■ 10月2日(水)晴れ 山の鼻より鳩待峠 

5時15分頃外に出てみると今日も快晴です。

気温は4℃で寒いぐらいですが、気持ちいい朝です。
辺りを散歩してみます。
 
   


霜で滑りそうな木道を慎重に上田代を歩いて振り返ると
至仏山に朝日があたり始めてきました。 

そして燧ヶ岳の右のほうから朝陽が昇ってきています。
   


尾瀬ヶ原に朝靄がかかり
アブラガヤに露がついていて幻想的な風景を一人眺めていると
やがて次々と人がやってきて撮影されています。
 
 


ゆっくり眺めていたいのですが、
朝食後すぐに出発して今日中に帰宅予定なので引き返します。
 
6時からの朝食は完食

スタッフにお礼を言って
6時46分 至仏山荘を後にして鳩待峠を目指します。

キャンプ場を通り
   


一級河川川上川を渡って、樹林の中を進みます。

むらくもが以前訪れたのは紅葉の時季だったようで
鳩待峠までの間の紅葉が綺麗だったという
今年の紅葉は遅れているようで残念
   


小湿原やテンマ沢を通り、 
   


ちょっとした紅葉に癒されながら 
   


ヨセ沢を通過し、木の階段を登って標高を上げて行きます。
二人はどんどん登って行きますが、私はマイペースでゆっくりと
 
   


右手の上のほうに至仏山の稜線が見えてきました。
ここまで来れば峠は近い

ハトマチ沢を通過
 
   


7時52分 石畳の階段を登ると鳩待峠(1591m)に登りついた。

山の鼻は標高1400mですから約1時間で標高差191mを登ってきたことになります。
 
   


振り返りここが尾瀬ヶ原入口

右側通行で登山者数を調査していました。

鳩待峠では先に着いた二人が待っていてくれました。 
   


戸倉行きの始発バスは8時40分です。
時間があるので、ここでモーニングコーヒーを入れることにしました。
青空に至仏山が見えています。
 
   


コーヒーを飲んでいると重い荷物を運んでいる歩荷さんが
尾瀬ヶ原のほうへ下って行きました。
 
   


5分程下ったところにあるバス停に行きます。

始発に乗ったのは私達と若い女性二人だけでした。
 
   


バス停からも至仏山がよく見えています。
定刻に出発したバスは30分で戸倉第1駐車場に到着
 お疲れ様でした。
   


帰り道沿いにある

吹割の滝(ふきわれのたき 日本の滝100選)」

以前尾瀬に来た時むらくもが見て、一見の価値ありと言うので寄ってみます。

雄大な渓谷美です。
   


浸食作用で河床が変形、岩の割れ目から水が噴き出るように見えます。
 
 


散策後一路四国を目指し、日付が変わらないうちに帰宅することができました。

3日ともお天気にも恵まれ、
紅葉には少し早かったけれど、秋の遠足を満喫
素晴らしい草紅葉の尾瀬ヶ原を堪能することができました。 
坊主さんお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。

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    尾瀬 (群馬県・福島県)その2    
 
■ 10月1日(火)晴れ 尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ