home
6月に入ってもまだ梅雨入りしていない四国です。
週末の天気予報がよくなったのでトリオで出かけることになったのですが
行き先に迷った末に、reikoさんが「まだ登っていない大茶山に行きたい」という
むらくもと登ったことのある私がご案内することになりました。
財田の道の駅6時30分に集合し、私の車で出発~

大茶山というので私はピストンと勘違いしてしまったのですが
当日お二人にお会いしたらどうも滝下の天狗塚周回と思っていたようです。
すみません。来年は周回することにしましょうね。

途中大歩危のコンビニでお弁当を調達し、登山口を目指します。

 県道32号線から国道439号線を祖谷に入り、剣山方面に車を走らせ
そば道場から左折、細い舗装路をクネクネ走り
落合峠へと続く橋を渡らず、右に進み未舗装になると林道丸見線です。
   

 
昨年秋にサガリハゲを歩いた時、
ここから滝下の天狗塚の登山口までの道が随分荒れていました。
今回も道の状態がよくわからないので、広くなったところに駐車し

8時37分 林道を歩き出します。
 


歩き始めから白いウツギや真紅のヤブウツギが咲いています。 
   
 

ヤハズアジサイはまだ蕾です。
山で葉っぱは見かけるけれど、一度開花を見てみたいものです。

荒れた林道ですが、これくらいなら四駆の車で登って来れたようです。

これから長~い林道歩きになるので、うろうろ花散策しながら登ることにします。
   

・ミズダビラコ                 ・キランソウ               ・アオテンナンショウ
 
 

エゴノキの花が落ちていたので見上げると咲いています。

この後沢山の花を見ることになろうとは思いもしませんでした。
   


斜面にはマルミノヤマゴボウやフタリシズカがあります。
   

花散策をしながら緩い林道を歩いて、
9時25分 約40分ほどで滝下の天狗塚やサガリハゲの入口に着きました。

正面に見えているのは昨年登った切禿
   


9時32分 ここからさらに長~い林道歩きが始まります。

早速見つけたのは咲き始めたサワギク、そしてミゾホオズキ
このあとも見ながら登って行きます。
   


10分ほど歩くと目の前に真っ白な木が見えます。
「何の木だろう?」
 
 

近づいてみるとエゴノキの花が満開でした。
こんなに丁度のタイミングで見たのは初めてだったので三人で大喜びです。
咲き始めたばかりの木もあります。
   


さらに進むと大きなツルアジサイも咲いていました。
   


こんな林道をクネクネと登って行きます。
花を見つけながら歩いてくるkeitannさん 

開けたところから見えているのは落禿方面のようです。
   


 林道下には茂ったマタタビが見えています。
   


さらに進むとまた枝先いっぱいに白い花をつけている木が続いていて大感動です。

単調な林道歩きに元気をもらえます。

このエゴノキの花は新枝の先に白色の花が垂れ下がり、雑木林を飾っています。
   
 
  これほど沢山の木があるのを見たことがありません。

花期が過ぎれば、いっせいに散って地面が白い花で覆われることでしょう
 
 
 
 
 
 
カーブののところまで来ると
葉が少なく、まるで桜の花が咲いているような木がありました。
 


昨年の秋、頑張って歩いた稜線が見えていて、懐かしい

落合峠もよく見えています。 よくあそこまで歩いたものです。
   


足元の日当たりのよいところにジシバリの群生 

林道沿いでよく見かけた葉っぱはトモエソウ

7月~8月に来れば黄色い花を沢山見ることができるでしょうが
これだけのためにはよう登ってきませんね。 
   


カツラの大木
雨が少ないので水の流れが少ない
 
 

やがて植林を抜けると自然林となり
いい雰囲気に変わりました。
   


また植林の道になります。

ヤマシャクが果実になっています。
   


やがて林道終点に近づいて
12時27分 山頂直下近くの分岐まで来ました。
じっとしていると涼しく感じる気温です。

昨年は、直下の50mほどを這い上がったのですが、きつかった。
昨年下ってきた岩場を適当に登ることにしました。 

三差路を左(東)に少し行ったところのヤマシャクの群生地の中へ入って行きまます。
   


歩きよいところを適当に登って行くと7分程で尾根に出ました。やれやれ 
   


はっきりした稜線を東に進むと山頂はもうすぐです。

 開けたところから天狗塚が見えるのですが、生憎ガスの中です。

                                  昨年の天狗塚↓
 


登山道脇に佐川急便社有林の杭があります。

13時9分 やっと大茶山山頂にとうちゃこ
木々に囲まれて展望はありません。
   
 

山頂三角点/大野 1419.4m

残念ながら昨年あった立派な山頂標識が無くなっていました。

                                      昨年の山頂標識↓
 


ここで遅いお昼にします。 

暑くなる予報だったので、冷麺にしたのですが、
曇っていて温かいカップラーメンでもいいくらいです。
reikoさんから冷たいデザートもいただき満腹

食べ終わる頃、雨がポツポツ降ってきました。ゆっくりできません。

13時35分 なんとか林道まで降らないことを願いながら下山開始です。
   
 
   


13時55分 林道まで下りてきました。
後は長~い林道をのんびり下るだけです。

登りで見落とした花を見ながら下って行きます。
 
   


keitannさんから「アサガラがさいているわよ」と教えてもらって
見上げると白いアサガラの花が綺麗に咲いています。
 4~5本の木もありました。

アサガラとオオバアサガラの違いは

アサガラの葉の長さは7~13cm側脈は8本以下で細脈は隆起しない。
花冠は約1cm
オオバアサガラは葉が大きく長さ7~25cm側脈は8本以上で細脈が隆起する。
花はオオバアサガラのほうが小さく花冠の長さは6~7mm、果実の稜が10本ある

   


林床にはトリカブトの葉が茂っていました。
 
どんどん下ってきて見たのはサワルリソウ
しかし開花が遅れていてまだ蕾でした。
   


下りでもエゴノキの花を堪能


中村草田男の俳句に

えごの花 ながれ溜れば にほひけり


とあるように甘い匂いが漂っていました。
 

15時53分 分岐まで下ってきたので、小休止

keitannさんがザックからパイナップル
ここまで下って来ると寒くありませんから美味しくいただきました。
 
16時6分 最後の林道を歩きだします。
   


よく見かけるコガクウツギでなくガクウツギのようです。

コガクウツギの葉の長さは3~5cmなのですが
ガクウツギは葉の長さが5~7cmと大きいのです。
 
   

 
駐車地点が見えてきました。
やっと長~い長~い林道歩きも終わりです。
本当にお疲れ様でした。

帰路でみたテイカカズラは満開でした。
   


単調な林道歩きのつもりが
白い花が花盛りで、
これほどのエゴノキの花を一度に見ることができて
大満足の一日になりました。

来年は滝下の天狗塚を周回しようと思った三人でした。

高低差716m 活動距離12.9m

夏のアルプス山行のいい訓練になったようです。 

 
   
   
   

大茶山 1419.4m (徳島県)
 

 ◆ 2019年6月9日(日曜日)晴れのち曇り

 ◆ メンバー keitannさん・reikoさん・ピオーネの3人
 ◆ 林道丸見線入口(駐車)8:37-林道歩き-滝下の天狗塚登山口9:25-林道歩き-林道出合12:45
   -大茶山(昼食)13:09/13:35-林道出合13:55-滝下の天狗塚登山口15:53/16:06-駐車地点16:35
                   (約8時間 昼食、休憩、撮影含む)※散策が多く参考になりません。