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2月の初め、keitannさんとreikoさんは、山の帰りにセツブンソウを見てきましたが
私は叔父の葬式の為まだ見ていません。

週末reikoさんは九州へ旅行なので、
keitannさんに岡山のセツブンソウを見に行きたいとお願いしました。

お手軽な近くの成羽(なりわ)の天神山をセットで行くこととなりました。
keitannさんは7年前に登ったことがあるそうですが、私は初めての山で楽しみです。

当日二人なのでkeitannさん宅へ6時半に行き、
私の車で岡山成羽町を目指します。

ナビでは賀陽ICを降りるようになっていますが、倉敷ICからのほうが
一本道だし、高速料金も安いと教えていただいた。

途中そうじゃ吉備路マラソン大会が開催されていて、交通規制もあるようですが
時間帯が早かったので、あまり巻き込まれることなく無事通過できました。

高梁川に沿って国道180号線を北上し、
高梁市落合から国道313号線を西に進み
途中から県道33号線に入り新見川上線を北上
 
登山口へ向かう途中、せつぶん草の幟が見えたので立ち寄ってみることにしました。

9時前なのですが、まだ朝日も当たらず、薄っすらと霜が降りています。
 


満開のセツブンソウに大喜びですが、
日差しを浴びたセツブンソウが見たいので
 下山後にもう一度立ち寄ることにしました。
 


午後なら福寿草も開花していることでしょう
 
 
 

県道33号線をさらに北に10分程進むと
県道沿いに「←中国自然歩道 天神山登山口・駐車場」の標識が見えました。

あわてて左折

左側の駐車場は二段になっていて、十分な広さがあリます。
あまり登山者がいないかもしれないけど、一応きちんと駐車しておくことにしました。
 


登山道は中国自然歩道になっていて、よく整備されているようですが、
keitannさんは腰痛が出たので、負担軽減で登山靴に履き替えます。

準備を済ませ
9時28分 駐車場の横の細道から
ゆるやかに尾根の裾野を巻いてゆっくりと歩き始めます。
 


早速フキノトウやウスタビガの繭を見っけ
花のない時期ですから、見つけると嬉しいものです。
イチヤクソウの葉もありました。
 


中国自然歩道の立派な道標が立っています。

前方に山頂の稜線が見えてきました。岩場も見えています。
keitannさんにとってこの山は山友との思い出深い山だと話してくれました。
 


9時37分 登山道沿いにひっそり佇む石仏に手を合わせます。 
7番と刻まれています。

9時39分 最初の小さな沢を渡ります。
 


ヤマアイが小さな蕾をつけています。
他にもチャルメルソウやカタバミの葉を見かけました。

小さな渡渉をして右岸に渡ります。
 


杉の植林の中を登って行きます。 

大岩が見えてきました。
 


せせらぎの音を聞きながら沢に沿って登って行きます。

俳句が掛けられています。

「うぐひすの はや春にする 谷間かな」芹舎

知らない俳人でしたので後日調べてみると
 八木芹舎(やぎ きんしゃ)で江戸後期~明治時代の俳人でした。
 


次第に登山道は荒れて、倒木が多くなります。
昨年の7月豪雨の被害でしょうか

足元が悪いのでkeitannさんは登山靴にして正解だったようです。

苔にかわいいキノコがあり、癒されます。
 


 石の階段は崩れ、倒木が散乱し、荒れた状態が被害の大きかったことを伺わせます。

傾斜もだんだんときつくなります。
 


足元の倒木や石に気をつけながら登って行きます。
 
 

                          
                        10時6分 沢を渡渉をして左岸を登って行きます。

                            石を抱え込んだ木がありました。

                        ↓渡ってから撮影
 


徐々にせせらぎの音も消えて、
 
石段から擬木の階段に変わります。
やっと日差しが当たるようになりました。
 


ここにきてようやくアマアイの開花が見られましたが、でもこれだけでした。
登山道にホウノキの大きな葉が沢山落ちています。

沢の水も涸れ、

10時17分 五合目あたりを通過、「下から1000m」と小さく書かれています。

しだいに傾斜のキツイ階段が続きます。
   
 
大岩が増えてきました。岩の間から延びる木 生命力を感じます。

また俳句を書いた赤い板があります。
 


岩に大きな穴が開いているのが見えます。

少し進むと苔むした大岩があり、いい雰囲気です。
 


岩にしがみ付いて頑張っている木

こんな木の下も通過
 


登り始めてから1時間を過ぎているので、
日向のところで小休止、keitannさんからいちごをいただきます。

そこへ単独の若者が登ってきました。
誰にも会わないだろうと思っていたので、声をかけると
駐車場がいっぱいで、後ろからグループが登って来られているというのです。

10分ほど休憩して、また登りだします。

急な擬木の階段が続きます。

やがて木の幹に「下から約1500m」と書かれ 頂上まで700mの標識があります。
 
 

登山道の左の岩場に岩穴が見えています。
keitannさんが前回立ち寄ったところのようです。

薄く権現様と書かれてます。
 
 

11時 7合目あたりを通過
さらに傾斜はきつくなり、シキミやツルシキミを見ながら
ジグザグにゆっくり登って行きます。

このあたりから春にはカタクリが咲き出すようです。
機会があれば見に来たいものです。

木の幹に「下から1700m」書かれています。

登山の目安になるのであると安心できましね。
 
 
振り返ると山の稜線が見えてきました。

後ろから若者が話していたグループが登ってくるのが見えます。

11時20分 八合目 鬼の門についた時、

右側の巨岩に大きな裂け目ができていて
それが「鬼の門」と呼ばれているようですが
ゆっくり見ませんでした。
 
 

グループが追いついて来られて「keitannさん?」と声を掛けられました。

なんとreikoさんの掲示板に書き込みされているまこ六さんでした。
まさかの嬉しい出会いでした。
私は2013年秋の西赤石山でお会い以来かしら?

少しだけお話しながら登って行きましたが、先に行っていただきました。

山岳会に入られて、元気に登られているようでよかったです。 
皆さんがのぼっておられるところに「もうすぐ山頂お疲れ様」の標識も見えます。
これは林道終点までなのか??
山頂はまだまだ先なのが後でわかります。
 
 

さらに登ると、「頂上まで200m」の道標が・・・
 
 

すぐに天満神社分岐です。
天満神社の先の展望のよい鈴振崖でお昼にすることにして
先に天神山山頂に向かうことにします。
 
 

11時30分 林道終点の広場に出ました。
皆さんも先に天神山へ向かわれているようです。

舗装された林道を少し西に進むと
 
 

立派な天神山の案内の看板や中国自然遊歩道の案内図が立っています。

keitannさんの記憶では「ここにもゲンカイツツジが咲く」という
間違いなく看板にも書かれていました。
もう一度その頃に見に来れるといいのですが・・・
 
 

「さっきの山頂まで200mはおかしいよね」
ヤマップの地図を見ると林道終点から20分となっているし
分県本では15分と記しています。

「←成羽天神山山頂」
道標に従って、南側の尾根に登って行きます。
 
 

快適な尾根歩きから一旦下ると分岐で
快適な道が続いているようです。
 
 

分岐には新しい立派な石の道標が建てられています。
趣のある木の天神山山頂道標に従ってクマザサの中を緩やかに進んで行くと
 
 

先行のグループが見えました。

11時43分 成羽天神山(777.3m)に到着
一等三角点/天神山

分県本のように林道終点から約15分で登ってきたことになります。

入れ違いに皆さんは鈴振崖に向かわれました。
 


  山頂からは木々に遮られ展望がないので、
11時46分 私達も来た道を引き返します。
11時55分林道まで戻ってきました。
   


分岐まで戻って、天満神社に向かいます。
100mで神社に着きました。お参りは帰りにすることとし
   


石の鳥居をくぐり、鈴振崖(すずふりがけ)の道標に従って進みます。
140m先にあるようです。
 
   


快適な道を進むとやがて岩場になります。

急なところには鎖が設置されていて、不安なく登れます。
 
   


ひと登りすると、視界が開けます。どこが見えているのでしょう?
 
   


手摺に沿って岩場を登って行くと
 
 


ひと登りで先行の皆さんが見えてきました。

12時7分鈴振崖(すずふりがけ)にとうちゃこ 
   

まず見えたのは北西に冠雪した山々です。比婆山方面だそう 
 


皆さん展望を楽しまれています。
 途中でお会いした単独の若者もいました。

方位の案内板では
北には花見山・大山・蒜山三座と新見市方面、
東には津山市・吹屋ふるさと村・吉備高原都市と岡山・倉敷市方面、
南には笠岡・福山市方面の風景が広がっているようです。
 


少し霞んでいますが鈴振崖からの360度の展望に感動

すぐ北に見える明星崖が素晴らしい

その遥か奥に雪を被った山が見えます。あれは大山ですね。
伯耆大山まで見られて大感激
 
 
ズームすると
 


 吹屋ふるさと村も見えています。
   

北東から南東の風景 
 
 
南東から南の風景
 

南西方向の風景 
 
 

景色を眺めながらお昼にします。

下山後に行くところでお蕎麦を食べたいので、おにぎり一個だけにしておきます。
山ではみんな友達です。、「初めてお会いしたとは思えない」とも言われました。
まこ六さん達と賑やかなお昼タイム

ゆっくりしたいのですが、欲張り散策の私達ですからそろそろ下山しないと遅くなります。
皆さん楽しいひとときをありがとうございました。
記念撮影をしてお別れです。

12時42分 下山開始
天満神社まで引き返します。
表参道に石の鳥居と狛犬の先に道あるようですが、よくわからないので
元来た道を引き返すことにしました。
   


12時50分 四差路分岐まで戻って往路を下って行きます。
登山口まで2km
   


明星崖を見上げ、せせらぎを聞きながら 
   


時折倒木を跨ぎながら、どんどん下って行きます。

下りは早い。やがて駐車場が見えてきました。満車状態です。

13時56分 無事下山です。お疲れ様でした。
   


朝のセツブンソウをもう一
度見に行きます。

10分も走らないうちに到着

ところが2時過ぎなのにもう日陰になっていました。 
地元の方にお聞きすると10時頃から1時頃までに3時間程しか日差しがあたらないとか

山とセットでここに見に来るのはなかなか難しいのかな~

それでも沢山咲いているのが二度も見られて満足です。
   

気温も上がって、福寿草も開花していました。

田んぼの畦でヒメオドリコソウを見つけてくれました。 
   


ハコベやオオイヌノフグリそして今年お初のヤマネコノメソウまで咲いていて
ここに来てよかったです。
 
 


さあ次に移動します。
M谷を諦め、草間台に向かいます。

なんとかお蕎麦屋さんの閉店時間に間に合いました。
ご主人のお話を聞きながら、ケンチンそばを美味しくいただきました。

この辺りは下より2℃低いので、
ミスミソウの開花は3月の半ばだそうです。
 
   


せっかくなので食後辺りを散策してみました。 

気の早い真っ白なミスミソウが一輪咲いていました。ラッキー

そこで地元のおじさんにお会いし、自宅の庭を見せてくださいました。
   

見事に咲かせている福寿草
マルバマンサクも満開でした。
どの木も大切に育てられていました。
 
 


山に花に満喫したので、岐路へ車を走らせます。

国道180号線を走っていると
16時半頃 国道沿いに滝が見えます。すぐそこなので引き返して見に行きました。

県立自然公園「絹掛の滝」 

高さがおよそ60mで、3段になっていて最下段が落差 50m の滝で、
岸壁に白く絹を垂らしたような優雅な滝に見えることから「絹掛の滝」と呼ばれているそうです。

水量も少なく音もなくまさに滑るように落ちてきている滝でした。

石造りの鯉が瀧のぼりしていました。
   

さあ一路香川を目指します。
今回も滝まで見られて大満足の一日でした。
keitannさんお疲れでした。 




 
   
   
   

成羽天神山 777.3m (岡山県)
 

 ◆ 2019年2月24日(日曜日)晴れ

 ◆ メンバー keitannさん・ピオーネの2人
 ◆ 登山口9:28-八合目11:21-林道終点11:30-天神山11:43-林道終点11:56-
    天満神社12:00-鈴振崖(昼食)12:06/12:41-林道終点12:50-五合目13:23-登山口13:54
                                (約4時間30分昼食、休憩含む)