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12月の第一日曜日は、江崎隊と天狗塚に登る予定でしたが、
行き先変更となり、阿波中津山に決まった。
ロングコースなので、私が参加すれば、明るいうちに下山できなくなるだろう
江崎隊とむらくも三人で行ってもらうことにしました。

トリオの2人に連絡し、同日霧氷は期待できないので
サプライズで山頂で会えたらと中津山行きにしてもらいました。
田ノ内集落から一般コースなので、財田の道の駅7時半集合とした。
これがちょっと誤算でした。
当日むらくもは5時に自宅を出発、その時私はまだ寝ていた。

ゆっくり起きて準備をして、財田に向かう。
細い山道を想定して私の軽で行くことにしました。

国道32号線を走り、大歩危のモンベルまで来ると
そば屋の紅葉が綺麗なので寄り道すると
なんとあの閉店していたコンビニがローソンになって開店していました。
開店してまだ一週間だそうです。

ここにコンビニがあると便利でありがたいですね。
 
   


ここから祖谷方面に向かいます。

国道32号線の大歩危橋を渡り、祖谷トンネルを抜けて、しばらく進むと
祖谷川にかかり橋を渡ってすぐに左折し 

西祖谷中学校の手前の道路脇の電柱にある
中津山登山口の案内に従い右に入ります。

   


ここから細い舗装路を田ノ内集落を目指します。
分岐には中津登山口の案内があります。
   
 
9時14分 田ノ内集落に着き
路肩の広くなったところへ駐車させていただきます。

民家の方に駐車することを言いに行ったのですがお留守のよう

畑には阿波の伝統農法コエグロがあります。
   


ツルウメモドキの実もたわわについています。

準備をしていると民家の方が出てきてくださって
一時間前に5人登って行かれたという

9時34分「中津山登山口」の標識に従い
車道をゆっくり歩き出します。
   


振り返ると国見山が見えています。
 


舗装道路終点からまっすぐ道がありますが、
すぐのところにある古い「←中津山登山口」から杉林の中に入って行きます。
センボンヤリの綿毛やミツマタの花芽を見ながら進みます。 
   


まもなく左前方に建物が見えてきました。

登山道はよく手入れされた植林の中を歩いて行きます。
   


途中には「中ツ山→」の道標 があったり
倒れた木が登山道にあったり、
緩やかで歩きよいまっすぐな道を進んで行きます。
   


登山道から近い三角点に寄り道することに
 「中ツ山→」の道標のところから左の踏み跡を辿って少し登って行くと

10時19分 四等三角点/田ノ内 992.7m をGET

この分岐には、朽ちた木の鳥居がありました。
4年前にはまだ倒れていなかったようで年月を感じます。
   


 登山道に戻り、植林と自然林の境を歩いて行きます。

カサコソカサコソ~積もった落ち葉の上を歩くのは気持ちいい
アブラチャンの花芽も上がっています。
   


尾根の南側を巻くように登って行くので、暖かく、陽だまりハイクのようです。
10時40分頃、登りだして約1時間になるので小休止

ぽかぽかして気持ちいい
10分程休憩してまた歩き出します。
 
   


薄暗い植林や雑木林の中を進んで行くと 
   
 

広いところに出る。
赤いテープを辿って進むと
青空と薄雲が出てきて自然林の尾根に出ました。
   


尾根に乗るとまっすぐな快適な道

秋の紅葉はさぞかし綺麗だろうと思われます。
 
 


暫く進むと稜線が見えてきました。 
稜線の少し下に小さな岩場が見えます。
この後訪れる盤ノ岩が見えていたようです。

左手に大崩壊地が見えたので近寄ってみると
凄いです。
   


大崩壊地を過ぎると低い笹が現れ、ブナも出てきました。
自然林の中をゆっくり登って行きます。
   
 
11時46分 小さなに出ました。

祠の傍の南斜面の陽だまりで5人の方が昼食中です。
もう山頂から下ってきてたそう
たぶん田ノ内集落に駐車されている徳島の方のようです。

「ここから急坂ですよ」の一声が
   


こんなにブナが多かったのには驚きました。
 
 

コース一番の急登の始まりです。
頑張って登って行きます。
 

急登を登り、傾斜が緩くなると山頂は近い

すると上の方から声が聞こえます。
「お~い」
下って来るのは江崎隊とむらくもです。
サプライズできてよかった。

知らせてなかったので、ずいぶん驚いた様子
流石にみなさん健脚で、もう少しで会えないところでした。

再会を喜び記念撮影です。
   
 

12時14分 少し山頂方面に登ったところで三人は藪の中に消えて行ってしまいました。

お別れして、低い笹の中に伸びる緩やかな登山道を進みます。
   


ブナ林の尾根
大ブナを探しながら行くと 
   


12時22分 建物が見えてきました。

山頂へ行く前に、ベンチでお昼にすることにしました。 
   
 
東には腕山や烏帽子山、矢筈山がはっきり見えています。
 


ベンチのところには、以前なかった立派な案内板がありました。
国見山が見えていますが、霞んでいます。
 天狗塚方面も霞んでいましたが、見えていたのに、撮影し忘れ残念

じっとしていると寒いので、ダウンを着てお昼です。
   


お腹を満たしたら、山頂へ
 
赤い建物は「中津山大権現本殿 山岳密教中津山修験道根本道場」
 
 

黄金の池
 


池に沿って進むと弘法大師の像があり、
12時57分 その奥には一等三角点/中津山 1446.8mがあります。 
   


山頂を散策したので、
グランパーさんが歩かれた盤ノ岩に行ってみることにしました。
むらくもも良かったと言っていたし、どんなところか楽しみです。

広い道を少し下って行くと道標があります。

道標に従って中津神社方面へ進むとすぐに鳥居があります。
   


傍にある「中津山上案内図」に従って右に行きます。 
   


13時6分 中津神社分岐 

まずは盤ノ岩へ向かいます。

最初は緩やかな下りでしたが、5~6分下ると傾斜が急になってきました。
   


木に摑まっていないと転げ落ちそうになりながら
どんどん下って行ってもなかなか見えてきません。
どこまで下ればいいのでしょう?
登り返しがシンドイよね
 
13時19分 やっと盤ノ岩(行場)が見えてきました。

中津神社分岐から13分も下ってきたのでした。
分岐まで100mも登り返さなくてはならないようです。
   
 

盤ノ岩

岩を抱くように大木が生えていて、石像が祀られています。

右の石像には
松尾瀬戸作大権現で昭和49年8月と刻まれています。

よくこんなところに建立したものです。
 
 

傍には今にも噛みそうな怖い狛犬

こちらからだと大崩壊地がよく見えます。 
   


覗き込むと岩棚が見えます。

大岩の左に錆びた細い鎖があり、下れるようなので
一段下まで下りることにしました。
   


下りると大岩の下に鎖があり岩棚に這い上がれるようです。

keitannさんは身軽に這い上がりましたが、
私は足が持ち上がらず、keitannさんにひっぱりあげてもらうことに
 
   


岩棚の上に這い上がると内田眞教作と刻まれた修験道らしき像がありました。

長い髭をはやし額には小さな頭巾(ときん)をつけ、
右手には金剛杖、左には経文を持っています。

   


どうもこの岩棚の下にも行けるようです。
そこには同じ内田眞教作の烏天狗さんの石像があるようです。
興味のある方は自己責任で行ってみてください。

さて登り返しますか!
根っこや鎖を掴みながら登ります。
   


13時38分 盤ノ岩から分岐まで登り返します。 
   


13時55分 中津神社分岐まで登り返し、

少し下ると中津神社社殿が見えてきました。
 
   


拝殿横に渡された鎖を伝うと絶壁に立てるようですが私達はパスし、お参りだけにしていきます。
   
 

水平道を回り込み、絶壁に立つ中津神社を撮影後 分岐まで引き返します。
 


14時9分 鳥居のところまで戻ってきました。
地図のところからまっすぐ登って上の道に出て

14時20分ベンチまで帰ってくると
残念ながら展望はありません。天気予報通り、昼から雲ってきました。
 


笹のブナ林を過ぎると、急だった登りだっただけに下りは早い 

14時34分 祠を通過
   


登りで休憩した場所で一度休憩し、
下りは往路を辿らず、将軍神社から下ることにしました。

将軍神社分岐の目印のテープを見落とさないように歩くことに

15時29分朽ちた鳥居を通過

15時37分 将軍神社分岐の赤いテープ発見
左に下って行きます。
   


落ち葉で滑りそうな樹林帯の急斜面を6分程下ると

15時43分  将軍神社拝殿左に下りてきました。

そこには
「中津山→ きせのくぼ よびごと案内人」の標識がありました。
   


将軍神社


「加羅宇多姫入山地」の案内板
 

よびごと案内人と歴史探訪を楽しむのもいいかもしれません。


下の鳥居に下るのですが、
壊れた石積みの石段に落ち葉があり歩きづらく、
気を使いながら一歩一歩慎重に下って行きます。
   


鳥居から振り返るとこんな感じです。

少し下ると将軍神社の入口に出ました。
   
 

15時55分 まもなく林道終点が見えてきました。

車道を下らずに、生活道を下って行きます。
 

茅場の中を下って行くと、車が見えてきました。
 


なんとここに出てきたのでした。
車道歩きをしなくてもここから行けたようです。

16時 駐車地点に戻ってきました。お疲れ様でした。
 
 
そこへ民家の男性が出て来られて、少しお話させていただきました。

なんとこの集落は5軒しかなく、住人も5人しかいないという
眺めがよくてのんびりしていていいところだと思ったけれど、
今年からバスが廃止され、冬場の雪かきをしないと
下まで下りられないとか

山村の過疎化で限界集落が増えて
住民にはますます厳しい現状を聞かされると
他人事とは思えなくなります。

地元の方とお話しできて本当によかったと思います。

初めて登った時の印象は薄かったのですが、
今回登ってみて、信仰の山だけでなく、印象深い山となりました。
 見どころの多いいいお山でした。

サプライズにご一緒していただいたお二人には
本当にありがとうございました。
 
 
   
   
   

中津山 1446.6m (徳島県) 
 

 ◆ 2018年12月2日(日曜日)晴れのち曇り

 ◆ メンバー keitannさん・reikoさん・ピオーネの3人
 ◆ 田ノ内P9:33-田ノ内登山口9:43-三角点10:19-祠11:46-山頂ベンチ12:23/12:53
    -中津山山頂12:56-盤ノ岩13:19-中津神社13:58-山頂ベンチ14:20-祠14:34
    -将軍神社15:44-田ノ内登山口15:55-田ノ内P16:02
                       (約6時間30分 休憩、昼食含む)