週末金曜日がまずまずのお天気のようなので、久しぶりにむらくもと登ることにした。
さてどこに登ろうか
秋の大人の遠足訓練の為、東赤石も考えたのだけど 、久しぶりに三嶺に行こうということになった。
名頃からはもう4年も前に登ってから来ていないのだ。

4年前のむらくものブログはこちらhttp://blog.goo.ne.jp/sipouzan-2009-goo/d/20110928

朝ゆっくりの6時に自宅を出発して、朝マックを食べながら
猪鼻トンネルを抜けると気温は19度、ずいぶんすずしくなったものです。

途中コンビニでおにぎりと飲み物を調達して、
名頃を目指します。
走ること2時間あまりでやっと名頃駐車場に着いた。
平日なので、駐車場には3台だけ
静かな山歩きになりそうです。
準備を済ませ、いざ出発
   

2011年の相次ぐ遭難事故の後メインコースになった尾根登山道ですが、
私は初めてのコースになります。 
駐車場を出てすぐ左に新登山道の入口があります。
登山口から駐車場の上に向かって登っていきます。
むらくもはさっさと登って行きます。
最初から 傷んだ丸太の階段がきつく、心臓ドキドキで、息をするのもしんどく、なかなか進めない
   

樹林の中から開けたところに出ると眼下には名頃発電所が見えます。
伐採用のケーブルを潜り、鉄塔の横を抜け
左下に四ツ小屋谷川の沢音を聞きながら
ブナやミズナラそしてダケカンバの自然林の中に入ります。
   

横木の急な階段を続き、喘ぎながら登っていると
むらくもから「歩くのが遅くなった」と言われる
自分ながらわかっています。
どんどん肥えて人生最大になった今、何とかしなければと思ってはいるのですが……
傾斜が緩くなってくると1142mの三角点が林の中にあったらしいが確認せず 進みます。
35分程で林道に出合います。
   
 
林道を少し進み右の登山道の梯子を登って行きます。
   
 
梯子を登ったところには、鹿の罠?の横を通り、
ブナに囲まれた尾根の道になる。

途中小鳥のさえずりが聞こえ見上げるといました。そこで小休止
   

 傾斜も緩やかで気持ちが良い尾根歩きですが、
やたらとピンクのテープが目立ちます

モミの木が目立ち始めると案内の張り紙があります。
   

鹿食害防止ネットが張ってある所を進んで行くとダケモミの丘は近い
金網で保護されたモミ林を縫って丘を緩やかに下ると平尾谷分岐
   

ダケモミの丘
ここで目にしたのはあまりも多くの木が伐採されていていることでした。
鹿害などで枯れた木を倒しているのでしょうか
様子が変わっていたことに驚きました。
   

しばらく進むと先行者の男性三人が休憩中 
私たちはそのまま進みます。
   

左に登って行くと遭難事故のあとできた立派な標識があります。
右に進んでいきます。
   

突如 茶色の林床から緑のじゅうたんに変わります。カニコウモリの群生です。
   

マユミの古木のところまできたら、アオベンケイが目に入り木全体を写すのを忘れました。
マユミの実も沢山ついています。 
   

マユミの木を過ぎた岩のところでバナナ休憩です。

この辺りからボツボツお花が現れてきました。
テンニンソウ・アキノキリンソウ・シコクフウロ・オトギリソウ・タカネオトギリ・リンドウなど 

視界が開けて振り返りますが、剣山は残念ながら霞んで見えません。
休憩されていた三人も追いついてきます。
   

歩きにくいガレ場に気を使いながら登っているとタカネオトギリが咲いています。
 丸太をやっと登ったと思ったら、また大きなザレ場です。
笹もろとも流されて、ザレ場が広がったようです。
慎重に進んで行きます。
   

山頂直下の急な笹斜面が美しい これが三嶺
大岩の横のテキサスゲートを渡り、急な笹原の中の
ヤマハハコ・タカネオトギリ・シコクフウウロ・リンドウ・アキノキリンソウ・ツリガネニンジン等の
花々を見ながら急坂を登ると
   
 
山頂と三嶺ヒュッテ分岐に到着
目の前には池と一面に広がるミヤマクマザサの草原に感動
まずは山頂に向かいます。
   

登りながら何度も振り返ります。
定番の風景ですが、今日は背景の剣山は見えません。 
山頂まであとひと登りです。
   
 
剣山が見えないのは残念ですが、緑の笹の中に池と赤い屋根のヒュッテ
やっぱりこの景色は素晴らしい 
 

ヤマラッキョが 咲きはじめ、登山道の真ん中にタカネオトギリが満開です。
奥は三嶺山頂です。
   

初秋の花見っけ
・ヨツバシオガマ                                   ・りんどう
   

山頂手前から振り返ります。 
 
 
11時45分山頂とうちゃこ
遮るもののない素晴らしい展望です。
   
 
天狗塚へのびる縦走路 
しかし今日は天狗だけ霞んで見えません。
お昼をしながら天狗が見えるのを待つことにしました。
 

あとからやってきた三人組の男性も素晴らしい展望に感動し、景色を眺めながらお昼にしています。
しかし剣山の方面はガスの中 
男性の一人が「ジャケットを落とした」と話してる。
   

花散策をしながら展望を待ちます。 
     
 
三嶺ヒュッテにスポットライトがあたりました。
西熊のほうから登ってくる二人がいます。
   
 
天狗塚が現れました(^O^)/
 
 
登ってきたお二人は徳島の方で、
朝4時見の越から登ってこられ、お亀まで行ってここまで引き返してこられたとのこと
富士山トレイルランに参加されるそうです。
少しお話して、見の越に向けて下って行かれました。頑張ってくださ~い
   

私達もそろそろ帰りましょうか
景色を楽しみながら下山開始です。
 

剣山も次郎笈も姿を現してくれません。
湖面映る白い雲を眺めるむらくも、何を思っているのでしょうか 
   

三嶺ヒュッテに寄ってみます。
ヒュッテの前にはシコクフウロやタカネオトギリが満開です。
ドアを開けて中をのぞいて見ました。
   

入ったところにシロいいえチビの写真が飾られていました。
2013年7月23日亡くなったシロ 
登山口で逢ったり、いやしの温泉郷から案内してくれたこと等いろいろと思い出され懐かしかったです。
因みについ最近までむらくものパソコンのデスクトップ はシロでした。

道案内してくれたシロ  http://blog.goo.ne.jp/sipouzan-2009-goo/d/20110105

  下山であったシロ  http://blogs.yahoo.co.jp/sipouzan1948/9599748.html


中を覗くと広く綺麗   今度は泊りに来よう
   

名残惜しいけど下山です。 来た道を引き返します。
   

崩壊地は慎重に通りすぎます。 
ザレ場を過ぎ樹林帯に入る前まで剣山の姿をみることはありませんでした。
段差のある登山道を下って行くのに、膝に少しずつ違和感を感じるようになり
負担をかけないように小幅でゆっくり下りて行きます。

朝三人組が休憩していたより少し上の辺りで、登ってくる外人のご夫婦に会った。
「ジャケット?」の言葉 あまり日本語がしゃべれないようでジェスチャーでしてくれた。
落としていたジャッケトが私達ではないのか聞いてきたようだ。
なので、後から下ってくる三人組のだと単語を並べて話したらわかってくれたようです。
今夜は三嶺ヒュッテでsleepだそうです。

もう少し英語の勉強をしていたらお話しできたのにね。
今からでも少しくらい話せるようにしたいねと二人で話したのでした。

それから暫く下ると単独の男性が登ってこられたので、
「今夜は泊りですか?さっき外人さんも登って行かれましたよ」と言うと
「楽しくなりそうや」と元気に登って行かれました。
   

なんとか平尾谷分岐まで下ってきました。
登り返したところで小休止
木漏れ日と苔のグリーンが綺麗です。
   

元気になって下っている途中、剣山縦走の稜線が見えてきました。
トレイルランのあの二人はどの辺りを走っているのかしら

途中登ってくる2グループと会いました。
皆さん今夜はヒュッテ泊りだそうで賑やかになりそうですね。


急な下りになると膝が痛くゆっくりゆっくり下る私を心配して
むらくもは何度も止まって待っていてくれました。
やれやれ無事下山できました。
駐車場のベンチのところには白いゲンノショウコが咲いていてくれました。
   

久しぶりの三嶺で初秋を感じた一日でした。

膝の痛みは翌日病院でレントゲンを撮ったのですが、心配ありませんでした。
今は薬と湿布で療養中
   
   

          三嶺 1893.4m 徳島県
 
 ◆ 2015年9月4日(金曜日)晴れ

 ◆ メンバー むらくも・ピオーネの2人
  ◆ 名頃登山口8:31-林道出合9:07-平尾谷分岐10:12-三嶺山頂11:45/12:39-平尾谷分岐13:46
    -林道14:39-名頃登山口15:12(約6時間40分昼食、休憩含む)