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 発心門王子から熊野本宮大社へ 


昨夜は早く就寝したので、夜明け前に目覚めた
道の駅の駐車場は車中泊の車が増えていました。

トイレにはこんな張り紙が・・・↓


気持ちのいい朝です。

昼食を済ませ熊野本宮大社駐車場へ一台デポし
スタート地点の発心門王子へ
 
   


15分で発心門王子バス停に着く

駐車場は広く、休憩所とトイレもあります。

準備を済ませここから250m先の発心門王子に向かいます。

歩き出すとすぐの道端にシライトソウが次々に咲いています。

一人で大喜びです。
   


7時43分 本宮の神域の入口とされた発心門王子からスタートです。

藤原定家の歌碑
   


発心門王子から200mほど下り、右の道に入る
7時51分 バス停まで来るとバスが折り返して行った。
   


道標に従って進みます。

のんびり集落の中の舗装路を歩いて行きます。
   
 

里を過ぎ木立ちにさしかかると路傍に地蔵と隣には河野翁彰徳碑
   


あちこちでシライトソウが咲いています。
雑草のように咲いていて嬉しい(^O^)/

子安地蔵
   


民家の石垣にはユキノシタが満開です。
   


アジサイも咲き始めています。

分岐にカラスの道標
三本足の八咫烏(やたがらす)は熊野神の使いだそうです。
   


森を抜け緩やかに下って行くと
8時26分 水呑王子碑に着く

古来湧水があったところで旅人の喉を潤してきた。

向かって左は腰痛地蔵と呼ばれ
腰のところが上下に割れていてその間に賽銭を入れて祈ると
腰痛に効くそうです。
 
   


水呑王子を過ぎると
古道らしい林の道となり
   
 

道沿いには石仏「道休禅門地蔵」

この辺りで行き倒れた巡礼者を供養したものだそう
 
 

林を抜けると伏拝集落

左手には果無(はてなし)山脈の風景が望めます。

この辺りは昔から茶の栽培が盛んで「音無茶」と呼ばれているそうで
道沿いには無人販売が多く茶葉が売られています。


集落の中を歩いていると何かを軽トラックに積もうとしていました。

それは罠にかかったイノシシでした。 写真を写させていただきました。
 
   


伏拝王子の手前からは
峰々が連なる果無山脈が綺麗に見えています。
 
   


まもなく伏拝茶屋に着きました。

まろやかな味わいの温泉コーヒーを楽しみにしてきたのに
地元の人たちが運営しているこの茶屋は土、日、祝しか営業してなくて残念
   


トイレ休憩後21段の石段を登ると
本宮大社旧社地の大斎原が見えるそうですがよくわかりません。

昔の人々は長い旅路の末、ここで初めて聖地を目にし、感激のあまり
「伏し拝んだ」のが王子の名の由来だとか
   


和泉式部供養塔と伏拝王子跡の笠塔婆 
   


伏拝王子から石段を下り、山道を進んで行きます。

途中「南無大悲観世音菩薩」の供養碑があります。

道端にはハナミョウガ沢山咲いていました。
   


しっかりした山道をさらに進み
橋を渡ると
   


9時56分 三軒茶屋跡に着く 

ここは高野山へ向かう小辺路と中辺路の分岐点で
昔は3軒の茶屋が営業していたようです。

往時を再現した建物は休憩所になっていました。

「右かうや 十九り半 左きみい寺三十一り半」と刻まれた石の道標があります。

   


高野山への道

 付近にあった九鬼ヶ口関所の門が模式的に復元されています。

   


茶屋跡を出るとところどころ古い石畳が残る林の中を進んで行きます。

高野山から来られた男性は元気に私達を追い越して行かれました。
   


「ちょっとより道」の標識

分岐を左に進みます。
 
   


急な階段を登って行くと

幸せの青い糞虫・・・宝石のようなルリセンチコガネ 
   


10時27分  展望台(見晴台地)に着く

数人の方が休憩中でした。


展望台からは、大塔山系の山並みをはじめ
大斎原の大鳥居が見えています。
 


分岐地点まで引き返さず、そのまま急な道を下って、古道に合流

古道の雰囲気を偲びながら下って行きます。
   


林を抜けると舗装路となり、
「熊野古道参詣道」の説明板を左に進み、
階段を下りて行き
   


住宅の間の広い舗装路に出ると本宮は間近

10時56分 祓殿(はらいど)王子は大樹の陰に石造の祠に祀られています。 

この王子は長かった道中の汚れ穢れを祓い
身を浄めて本宮大社に参拝するための禊場だったようです。

10時59分 本宮大社の裏入口の鳥居を潜り境内へ
   


本宮大社の境内にある「八咫烏ポスト」

平成24年の遷座120年に際して修理を終えた檜皮葺き屋根の本殿でお詣り

3棟4殿からなる本殿は国重要文化財で撮影禁止になっています。
   


社殿から158段の参道石段を下り
大鳥居を潜り国道を渡り大斎原(おおゆのはら)へ
   


11時21分 田園風景の中に一直線にのびる参道の先に巨大な鳥居
あまりの大きさに驚きました。

熊野三山の神々が降臨した聖地
木立ちの奥に熊野本宮大社の旧社地・大斎原があります。

明治22年の大水害により社殿はほとんど流されてしまいましたが
永遠の聖地として今もなお特別な信仰を集めています。
 


産田社に寄って

11時51分 駐車場に戻ってきました。

発心門バス停駐車場まで車を回収し帰路へ
   


約40kmの中辺路の一部を歩き
熊野古道の魅力に触れた春の遠足は終わりました。
別のルートも歩いてみたいものです。 
坊主さん お世話になりました。
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熊野古道中辺路を歩く (和歌山県)その2
 

 ◆ 2022年5月19日(木曜日)快晴

 ◆ メンバー 坊主さん・むらくも・ピオーネの3人
 ◆ 発心門王子バス停7:38-発心門王子7:43-水呑王子8:26-伏拝王子9:16-三軒茶屋跡9:56-祓殿王子10:56-
    熊野本宮大社10:59/11:17-大斎原11:22-駐車地点11:51

                                   (約4時間10分 休憩含む)