home
坊主さんから春の大人の遠足のお誘い
行き先は熊野古道二泊三日だという

長距離や長時間はもう無理なので
体調に合わせて歩けるらしいのでご一緒することにしました。

コロナで大人の遠足も三年行けてない。
感染者も減少気味、移動自粛も解除となりワクチンも3回接種済ですが
感染リスクを最小限にするため
移動は車、そして車中泊とし食料も持ち込み二台で行くこととしました。

問題は母の介護

今回母は毎日デイサービスにお願いし、朝晩息子にみてもらうことにしました。

間際まで天気予報とにらめっこし、予定の入っていない平日の3日間に決定



■ 5月17日(火曜日) 前泊の駐車場を目指す


9時自宅を出発し、待ち合わせの津田の松原SAに向かいます。

高速を少し走った時、フロントガラスにペチャ~鳥の白い糞が落ちてきた。
「運がついてるわ」喜んでいいものか・・・
府中湖SAで糞を洗い落します。

10時坊主さんと合流し、鳴門自動車道~阪神高速5号、4号湾岸線~阪和自動車道をひたすら走り
和歌山田辺市を目指します。

南紀田辺ICで降り、途中コンビニで食料を調達し
登山口である熊野古道館に向かいます。

富田川沿いに立つ熊野古道館が見えてきました。

16時半頃に着いたので、辺りを散策

熊野古道館の入館は17時までで無料です。
パネル展示などで熊野古道や滝尻王子の歴史を紹介されています。


滝尻王子の前には世界遺産の石碑や無料休憩所の滝尻茶屋があります。
休憩所で男性が横になっていました。
   


滝尻王子は熊野九十九王子のの中でも格の高い五躰王子の一つ
   


トイレから南へ100mほどの橋を渡ったところにある駐車場へ駐車
山際には真っ白なウツギが綺麗に咲いています。
   


ここが今夜の宿
夕食を済ませ早めに就寝

夕焼け空

明日は晴れるといいな おやすみなさい
   
 



■ 5月18日(水曜日) 滝尻王子から高原霧の里へ
 

昨夜7時頃から寝たので夜明け前から目が覚めました。
気持ちのいい朝です。

今日は滝尻王子から高原霧の里まで歩いて
その後は車で移動し人気の名所をを辿りながら
「道の駅ほんぐう」で車中泊予定です。

朝食を済ませ、高原霧の里へ一台デポしに行きます。

7時過ぎ 高原霧の里無料休憩所の駐車場までやってくると

雲海とのどかな山里の原風景が広がっていて歓声をあげます。

爽やかな朝にこの風景を見られたのはデポしに来たから・・・本当にラッキーでした。
 

水をはった棚田と果無山脈が遠望できます。
 


一台で滝尻王子まで引き返し
7時38分 滝尻王子社の左を奥へ歩き始めます。 

この滝尻王子はかつて熊野の聖域の入口とされたところで
現代の熊野古道中辺路ハイクはここから始める人が多いそうです。
道標などよく整備されていて、古道らしい山道で
熊野古道の魅力を充分触れられるコースだそうなので楽しみです。


最初急な石の階段を登って行くと
   


まもなく藤原秀衡(ひでひら)の伝説を持つ「胎内くぐり」の巨岩と乳岩

40歳を過ぎても子に恵まれなかった奥州の豪族秀衡は木間の権現に参籠し、
願いが叶ったので、懐妊中の妻と御礼参りの旅に出た。
ところが滝尻まで来た時に産気づき、神が示現して
「山上の岩屋で産み、そこに預けなさい」という。
熊野詣を済ませ帰ってくると、子は岩から滴るちちを飲み狼に守られ育っていた。


胎内くぐりは重なり合った岩のすき間を女性がくぐり抜ければ安産になるという

もう関係ないのですが、狭い岩のすき間を通ってみることに・・・
何とか抜けることができました。(本当に狭かった)
   


ここから少し登ったところに不寝王子

さらに急坂が続きます。
   


石段を登りきるとやがて平坦になり

8時37分 剣ノ山経塚跡に着く
この辺りが尾根道のピーク 
   


剣ノ山371m通過し進んで行くと

樹林の中にピンクのモチツツジが目に飛び込んできました。
お花は 期待しなかったので咲いていて嬉しかったです。
   
 

展望台分岐です。そりゃ行くでしょ
左の階段を登ると
   


8時53分 素晴らしい眺望が開けて、眼下には小学校や町並みが見えてます。
   


ここは飯盛山

三等三角点/栗栖川 341.05m 

ネジキの花が可愛い(^^)
   


山頂から200m下って行くと熊野古道に合流

整備された平坦な道を進むと林道に出る
 
ここには市民バスの高原掘割停留所があります。
   


林道を横切り5分ほど登って行くと
針地蔵尊が祀られています。
   


夫婦地蔵を過ぎ
民家の間を抜け、アスファルトの道を歩いて行くと
 
   


咲き始めたユキノシタやマルバウツギが咲いていました。
   


クスノキの古木に囲まれ朱色の社殿が建つ
10時 高野熊野神社に着く

社殿は春日造檜皮葺き
15世紀初冬の建造とされ、現存する中辺路の建造物でもっとも古いそうです。
   


10時5分 朝、車をデポした高原霧の里無料休憩所に着く 

ここでトイレ休憩
朝見た素晴らしい眺望を暫し楽しみます。
   


水車小屋もあり懐かしい山里の風景があります。

水田では蛙の鳴き声
駐車場ではヤブウツギが満開、ナワシログミの果実が色づき始めていました。
 
   


10時26分 デポした車に乗り込み滝尻王子まで引き返し車を回収後、
道の駅熊野古道中辺路へ向かいます。

11時10分 道の駅熊野古道中辺路に着く

お昼にはちょっと早いけれどここのベンチで昼食にします。

一人テイクアウトした鮎のひつまぶし丼は美味しかった。
   


11時41分 昼食後道の駅の向かいにあるコース入口を右へ上がって
800m先にある牛馬童子へ向かいます。
 
   


標識に従って進み、一旦旧国道を越え、一里塚跡の碑を過ぎると
   


11時57分 すぐに箸折峠に着く 
単独の女性は近露王子へ下って行かれました。

箸折峠の林の中の小丘の盛り上がったところに
花山法皇が熊野御幸の際経典と法衣を埋めたという宝篋印塔(ほうきょういんとう)が立つ
   


牛馬童子像はその背後にひっそりと佇んでいます。
この牛馬童子像は牛と馬にまたがる僧侶の姿で
熊野の参詣した際の花山法皇の旅姿をもしたものだと言われています。
役行者が並んでいます。

後方に地蔵と不動明王像が立つ。

引き返していると登って来られる方とすれ違いました。
道の駅から歩いて20分程で牛馬童子まで来られるので
車を停めて往復する人も多いとか・・・
   


道の駅まで戻り、近露王子へ車で移動

なかへち美術館の駐車場に駐車し、近露王子周辺を散策することに・・・

斬新なデザインのなかへち美術館を過ぎると

橋のたもとに「なかへち美術館」の看板とモニュメント
   


まもなく近露王子に着く。句碑や歌碑が立っています。 

旧国道を歩いて行くと左に大きな枝垂れ桜の大木が見えます。
この柵らは野長瀬家19代当主が京都・祇園の枝垂れ桜の苗木を取り寄せたもので
樹齢280年だそう
   


中辺路参詣道の要衝の近露の里は

江戸時代宿場町としてにぎわっていて現在も数件の旅館や民宿があるそうです。

車道歩きは日差しがきつく暑い
アイスクリームがほしいけれど道沿いのお店は営業していない。我慢して歩きます。

案内板に従って歩いて行くと集落のはずれの野長瀬一族の墓に着く

墓石の宝篋印塔6基に加え五輪塔が50基あまり密集しています。

ほかのところを歩く元気がなく駐車場まで引き返し
継桜王子へ車で移動です。
   


野中一方杉バス停から左へ車道を道なりに進み
広い車道の路肩に駐車し、車道を歩いて野中の清水へ 

道端の崖下から湧き出る名水で、古来多くの旅人の喉を潤してきた
地元ではほかが渇水のときにも水が枯れることはないと言い伝えられ
今も近在の人などに水汲み場と利用されているそう

この日も丁度汲みに来られた方がおられました。

さらに進み、民宿から石段を登ると
藁葺き屋根の「とがの木茶屋」に出る。
左に行くと
   

           
14時 継桜(つぎざくら)王子社に着く     

巨木の野中一方杉
日陰側が枯れ反対側の枝だけが残ったとか
枝は本宮の方向を指すそうです。
   


石段を登ると継桜王子社殿

一方杉の社殿側はウロと化しています。
   


継桜王子の社殿を下り右に行くとすぐに伝馬所跡

戻ってとがの木茶屋の前を通過して進むと秀衡桜と言っても
明治に枯れた前代山桜の切株や句碑があります。
   


駐車地点まで戻り、
今夜の宿、道の駅ほんぐうに向かいます。
15時20分頃に着き、道の駅でビールなどを購入
夕食の前だけどソフトも・・・美味しかったわ
   


広い熊野川を眺めながら、夕食を済ませ
早めの就寝
 
   



その2へ



 




 
熊野古道中辺路を歩く(和歌山県)その1
 

 ◆ 2022年5月17日(火曜日)~5月19日(木曜日)

 ◆ メンバー 坊主さん・むらくも・ピオーネの3人
 ◆ 5/17  自宅9:00=津田松原SA10:00=阪和自動車道=滝尻王子駐車場(車中泊)
    5/18   滝尻王子-胎内くぐり-不寝王子-高原熊野神社-高原霧の里=車移動=道の駅中辺路(昼食)
         牛馬童子像=車移動=近露王子=車移動=継桜王子=車移動=道の駅ほんぐう(車中泊)
   5/19   発心門王子-水呑王子-伏拝王子-三軒茶屋跡-祓殿王子-熊野本宮大社-大斎原=自宅21:00