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坊主さんも私も親の介護の日々息抜きの為、山でゆっくりしたいと
坊主さんの田植えの合間に大人の春の遠足を計画

5月15日~17日に出かけることに決めてから
近づくにつれ天気予報が刻々と変わり
行き先変更も視野に入れ計画案を立てます。

2日前坊主さんに行き先決定をお願いしそれに従うことにしました。
そして当初の予定通り九重行きに決定

15日の宿泊を長者原で予約することができました。



5月15日(水)長者原へ

 当日は坊主さんも私も親をショートステイにあずけてからでないと出発できません。

坊主さんに自宅に立ち寄っていただき10時40分出発し三崎港を目指します。

松山自動車道~国道197号線を走ります。
佐田岬メロディライン♪は楽しく、一緒に口ずさんでしまいます。

14時前三崎港に到着
予約してなかったのですが、予定通り14時30分出港に乗ることができました。
この時積み残しがあったのですが、早めに着いたのがよかったのでした。
1時間の船旅を楽しみ
   


佐賀関に渡り、カーナビを宿にセットして車を走らせます。

17時35分 今夜の宿に到着 

木立に佇む癒しのホテルです。

長者原の駐車場から三俣山や硫黄山がよく見えます。
明日が楽しみです。
   


ゆっくり食事をいただき源泉かけ流しの温泉に入り早めに就寝
   
 


5月16日(木) 牧の戸から坊ガツルへ
 昨日は早く寝たので、5時前から目が覚めた。
朝食の7時まで時間あるのでタデ原湿原に散歩に出かけました。

ビジターセンター前から硫黄山もよく見えています。
 
 
こちらは今から登る泉水山の稜線
 


タデ原湿原には黄色のサワオグルマがあちこちで咲いています。

 爽やかな空気で気持ちがいい
時間があればゆっくり散策してみたいところです。
 
 

7時からの朝食を済ませ、
午前中にここに下山してくるのでテントなどをホテルに預けて
車で牧ノ戸峠に向かいます。

牧ノ戸峠の広い駐車場にはすでに20台ほど駐車

牧ノ戸峠の標高は1330m、気温は15度で爽やかです。

駐車場から見えている黒岩山から登ります。
   


準備を済ませ8時スタート

歩き始めると早速足元にはハルリンドウがあちこちで咲いていて足取りも軽い

少し進むと左手に噴煙の上がる阿蘇山が見えてきました。
   


ハルリンドウ

展望台を過ぎると、アセビの平坦な道を進むと黒岩山への急登の始まりです。

花に癒されながら登って行きます。
   

・マイズルソウの蕾              ・?スミレ              ・クサボケ
 


登山道に咲き始めたミヤマキリシマが出てきて大喜び
 
急登になかなか追いついていけない私を二人が待ってくれています。
   


 標高が上がると、後方の眼下に牧の戸峠が見えています。
そして阿蘇山辺りには雲が出てきました。
 


急登を登りきると緩やかな笹原にアセビの木がポツポツと見えます。

泉水山分岐を黒岩山頂に進みます。
 
   


左に回り込んでいくと、

前方に岩場が見えてきました。あそこが山頂のようです。
   


8時44分 イワカガミの咲く岩場をひと登りで黒岩山山頂です。

三等三角点/黒岩山

単独の男性が一人いました。
 
   
 

岩場に登ると展望が広がっています。

眼下に八丁原地熱発電所や小松地獄の湯けむりを望みます。
 


蕾をつけたシャクナゲが沢山咲いていました。
 
   


展望を楽しんだら山頂を後にして
岩場を下り分岐から泉水山に向かいます。

暫く平坦なミヤコザサの道を歩き
 


アセビの森の中を進んで行きます。 
 
   


行く先々に鮮やかなミヤマキリシマが咲いています。
行く手に岩場が見えてきました。
   


1456mのピークに登ってみました。
360度の眺望を楽しみます。
 
   


右がこれから登る上泉水山1447m 

そこへ単独の女性がやってきました。狭い岩場を譲ります。
少し下って振り返ると岩場にいる女性が見えます。
 
 

三俣山と裾野に点在する温泉群が見えています。
 


ミヤマキリシマの向こうには硫黄山の噴煙 
 


硫黄山の噴煙はまっすぐ上っています。

単独の女性が追いついてきたので先に行ってもらいます。
 
   


下って登り返し大崩れノ辻分岐を通過 
   


上泉水山へ先に着いたむらくもは単独の女性と雑談していました。
女性とはここでお別れ、長者原に下って行かれました。

9時58分 上泉水山1447mに到着
 
   


山頂には岩があります。
坊主さんから「一番高いところに登らな」 と言われ
岩の上に登ると北西には九重町に玖珠川が流れおむすび山が見えます。
   


先に進みます。

ミヤマキリシマは咲き始めですが、
晴れた日にこの景色を眺めながら歩けて最高

このコースは静かな山歩きができていいです。
 
 


下泉水山まで標高で約150m下って行きます。 
ロープのある急な階段で一気に標高を下げます。
   


アセビのトンネルの中をどんどん進むと
10時24分下泉水山1296mです。 
   


ここも大きな岩があるので登ってみました。

上泉水山がよく見えています。
 
   
 

10時35分 道標に従って樹林の中、下って行きます。

樹林を抜けると飯田高原が広がっています。
   


樹林との境を長者原に下って行きます。

足元には今年お初のキスミレがあちこちで咲いていて大喜び
 
   


さらに斜面一面ハルリンドウが咲いています。 
   


新緑の森に吸い込まれるようにどんどん下って行きます。
振り返って見るといい感じ 
   

沢を渡り、橋を渡ると
   


11時20分 オーベルジュCOSMOSの裏の登山口に出ました。 

預けておいたテント等を引き取り
木立の中のベンチでお昼にします。
   

ホテルの弁当をいただき、ポカリを購入して
九重登山口の幟から入って行きます。
 
   


12時 ガイド犬平治号に見送られ、坊ガツルを目指します。

白水川の橋を渡り 
   


ダデ原湿原の木道を歩いて行きます。
黄色のオカオグルマが見られます。

ラムサール条約湿原の「タデ原」には
半年に100種類以上の花を咲かせるそうです
 
   


タデ原湿原を越えると分岐があり雨ケ池越の標識に従って左の登山道を樹林に入ります。

分岐には大勢の人が休憩中でした。

坊主さんが登山届を出してくれます。
   


平坦な沢沿いの新緑の中を進んで行きます。 
   


足元には花が咲いています。
 

・タニギキョウ             ・ジロボウエンゴサク               ・オトコヨウゾメ 
 
 

九州自然歩道を緩やかに登って行きます。
 
 


岩ゴロの道に満開の白い花を咲かせた木はサルナシだろうか

足元に次々咲いている小さなユキザサを愛でながら登って行きます。
 
   


12時50分 ベンチがあるので、水分補給で小休止
現在地の地図まであります。雨ヶ池までもうしばらくかかりそう
 
   


休憩後、整備された木の階段を登って行きます。

水のない沢を渡り
   


石の多い急坂の途中でまた小休止

上の方から声が聞こえてきます。
暫くすると下って来る女性達とすれ違います。 

休憩後登りだしやっと樹林を抜け、振り返ると三俣山の一俣が見えています。 

下って来る単独の男性とすれ違います。
ミヤマキリシマを見に来たけれど咲いてないので途中から引き返したという

泉水山で咲いていて喜んだ私達とは違い
地元のひとは山がピンクに染まることを咲いているというのだろうと思いました。
   
 

13時54分 小さな岩場を越えると木道の続く雨ヶ池越の西端に出ました。


 この湿地帯は雨が降ると池ができるそうです。
7月~9月はキスゲやノハナショウブが咲くそうなので
機会があればまた見てみたいですね。

木道の下にもハルリンドウが沢山咲いています。
   
 
・クサボケ                ・チゴユリ               ・ヒメハギ
 


14時16分 東端まで行くと目の前に平冶岳から大船山の稜線
裾野に広がる坊ガツルが見えてきました。やれやれあと少し
 
あらっ!ギンリョウソウも咲いています。
   


岩がゴロゴロして歩きづらい九州自然歩道を坊ガツルに下って行きます。

次々と登って来る人達とすれ違います。
 
   


坊ガツルが近づくと石畳の道になり、 広い坊ガツルの草原に出ました。
14時43分 吉部登山口に合流
   


4年前の5月に来た見覚えのある懐かしい景色が広がっています。

法華院温泉へと続く広い道700mが遠かった。
 


道端にはハルリンドウの群生

花つきのいいものや白花もあります。 
   


法華院に近づくと咲き始めたイワカガミに湿原にはサワオグルマ
   


法華院温泉山荘手前にやっとミヤマキリシマが咲いていました。

15時10分 やっと法華院温泉山荘にとうちゃこ
   


受付を済ませ
まずはビールで乾杯~♪

坊主さんと別れて私達は部屋へ
その後夕食まで時間があるので、ちめた~い生ビールを持って
山荘に近いテン場の坊主さんのところへ

夕食までの~んびり過ごします。これが至福の時

雲一つない青空なのですが翌日は…
 
   


6時の夕食の時間が来たので食堂に行くと
今夜の泊まりは私達を含めて7名のようです。

手作りの食事は美味しかった。

入浴をし、部屋に戻るとバタンキュー
7時半に就寝

※スマホの充電は、部屋の入口にコンセントがありました。
洗面所にもコンセントがあります。
充電コードがあればOKですが少人数だからよかったのかも

夜中に雨音がして何度か目覚めたが、5時前までよく寝ました。
 
   



5月17日(金) 北千里浜経由で牧の戸峠へ下山 
朝起きると外はガスっていて真っ白です。

坊主さんがもうやってきました。
休憩室でモーニングコーヒーを頂きます。

坊主さんの隣のテントの高齢の方が3時頃からラジオをかけたり、歌ったりしたそう
山でのマナーは守ってほしいものですね。

7時 朝食をいただきます。
どれも美味しかった。ごちそうさまでした。
   


準備を済ませ
7時36分 法華院温泉山荘の建物の間を抜けて出発~ 
   


ガスって先がほとんど見えないので、どこを歩いているのかわかりません。
薄っすらと砂防ダムに沿って登っているようですが… 

ただ登山道がはっきりしているので安心です。
   


涸れ谷に沿ってスミレの咲く急な細い岩の登山道を登って行きます。
 
   
 

谷間にはキリシマツツジが咲いているのがなんとか見えます。

黄色のペンキがいっぱいついています。
   


岩だらけの道は方向がガスっていてよくわからず
黄色のペンキを辿りながら登って行きます。

登りきるとケルンの積まれた荒い砂の平坦地となります。
 
   


すがもり越分岐を右に見送り、道は南(左)に曲りは 川床のように水が流れていました。

右手に硫黄山が見えるそうですが、霧で何もみえず
風が強いおかげで硫黄の臭いも飛ばされて気にならなかった
   


久住の分れを目指して北千里ガ浜を登って行きます。
   


石の多い斜面を登って行きます。
ますます霧が濃くなってきたようです。

むらくもが「これ何言うてかいとんやろか?」と
考えていると、坊主さんが即「若いわネ」と返事
よく見るとそうやけど「これがわ??、読めないことはないけど…このように書く人もいるわ」
   


石の間からマイズルソウが咲き始めています。

急登の途中、風を避けて休憩していると

後ろからやってきた岡山のご夫婦は、すがもり越から来たそうで
風が強いので、久住山へ登れるか不安だという
 
   


9時42分 久住の分れに着いた。
ご夫婦は不安ながらも久住へ歩いて行かれました。 
   


軟弱な私達はひたすら雨に降られないうちに下山することしか考えがありません。

右に数分で避難小屋が見え、トイレをお借りし、登り返し牧ノ戸を目指します。
 
   


この強風の中、東京からの団体さんとすれ違います。 

西千里浜に下り立つとミヤコザサの中に広くて快適な登山道
 


10時12分 星生山分岐も通過

ケルンが並ぶ西千里浜を進みますが、
風が強く飛ばされそうになる (前方から飛ばされへんわの声が聞こえてきます)
   


強風の中、牧の戸峠まであと2.9kmまでのところ下って来ると
星生山が薄っすらと見えた。
一瞬青空も見えたがすぐにまた真っ白になった。 
   


10時21分 扇ヶ鼻分岐まで下ってきました。 

左の登りの登山道は扇ヶ鼻へ、右の牧の戸峠登山口は下っています。よかった~
   


下り始めると満開の真っ白な花が咲いています。
オオカメノキ花が見頃でした。

ミヤマキリシマの蕾は大きく膨らんでいます。
まもなくピンクに染まることでしょう。
 
   


石ゴロのアセビの群生の道を下って行くと、
前方から団体さんが登って来るのが見えます。

次々と登ってくる登山者とすれ違います。

あるご夫婦からは「扇ヶ鼻まで行けますか?」と聞かれました。
「分岐までなら行けると思いますが…お気をつけて~」


標高が下って雲の中から抜けたのか随分景色が見えるようになりました。
 


灌木帯を下って行くと
足元には白い花びらが落ちています。
 
   


沓掛山が見えてきました。

沓掛山山頂を見上げるとと、山頂手前を登って行くむらくもが見えます。
 
 


前の女性は梯子の階段を怖そうに登って行きます。 

岩場にはツクシシャクナゲが咲いていますが、女性は登るのに精いっぱいの様子
   

振り返ると歩いて来た道が見えています。 

イワカガミも初々しい
   


木段を登りきると山頂はすぐそこ

狭い沓掛山山頂1503m
 
   


団体さんがいたので三角点を写せず、下ります。 

満開のアオダモの下を通ります。
   

岩場を通過 
 
 

岩場に咲くミヤマキリシマが、「山肌が一面淡紅色に染まるころおいで」と見送ってくれます。

巨岩を右に巻いて下って行きます。
   


沓掛山の肩に着くと牧の戸峠まであと700m

木製階段を下って行きます。
 
   


ハルリンドウとマイズルソウのツーショット

屋根付の休憩所が見えてきました。
奥には昨日登った黒岩山
 
   


登山口手前左手に
「九重火山観測施設 牧の戸峠GPS観測点」 があります。

11時30分 牧の戸峠登山口に無事下山 お疲れ様でした。

午後から雨の予報のうえ
強風で展望もなく、予定の星生山にも寄らずにひたすら下ってきたので
早い下山となりました。
   


 売店のソフトクリームを横目に見ながら
お昼を長者原で食べることにしました。
 


11時54分 私達はベンチで法華院温泉山荘のお弁当をいただきます。
薄味で美味しかったです。
 
   


温泉はどこにしようかと迷いましたが
法華院温泉別館花山酔の立ち寄り湯へ
貸切でゆっくり疲れをとって一路四国へ
 
   

 やまなもハイウェイ沿いにはハルジオンが咲き乱れて綺麗でした。
 

松山自動車道の大洲北ICから松山ICまで夜20時~翌朝6時まで夜間通行止め
それより前に通過することができたので、早い帰宅となりました。

二日お天気に恵まれ、
素晴らしい展望と咲き始めたミヤマキリシマを堪能することができました。

リフレッシュできた三日間となり、翌日から介護に頑張っています。

坊主さん大変お世話になりありがとうございました。
   
   
   
   

九重山
黒岩山1502.6m・上泉水山1447m・下泉水山1296m・坊ガツル・沓掛山1503m(大分県)
 

 ◆ 2019年5月16日(木曜日)晴れ~5月17日(金曜日)曇りガス強風

 ◆ メンバー 坊主さん・むらくも・ピオーネの3人
 ◆ 1日目 自宅10:40-松山自動車道-国道九四フェリー-大分自動車道-オーベルジュコスモス(泊)17:35
    2日目 牧の戸峠8:00-黒岩山8:44-上泉水山9:58-下泉水山10:24-長者原(昼食)11:20/12:00
        -雨ヶ池越13:54-法華院温泉(泊)15:10(6j時間10分)
    3日目 法華院温泉7:36-すがもり越分岐8:35-久住分れ9:42-扇ヶ鼻分岐10:21沓掛山11:10-牧の戸峠11:30
                                         (約4時間)