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蓼科山から帰って運動不足
トリオの2人はお孫さんが帰ってきて忙しそうなので、連絡をしていなかったら
keitannさんから12日か13日なら山に行けるという

13日のほうがお天気が良さそうなのですが、私が都合が悪いので12日にしてもらった。
行き先を悩んだ結果、静かな寒峰に決定
道の駅 たからだの里さいたへ5時30分集合としました。

当日道の駅へは日の出を見ながら車を走らせます。 

すでに到着のkeitannさんから「財田は24度で自宅とは5度も違う」という
寒峰への登山口までの道が狭いので、私の軽で出発

国道32号線を走るうちにところどころで小雨が降ってます。
雨具を持ってきていますが、登山口で雨があがることを願いながら
国道439号祖谷方面を走っているとオオキツネノカミソリが咲いているのが見えたので
車を停めて撮影
   

八幡神社の案内に従ってクネクネ道を走り、
7時30分頃見覚えのある住吉神社に到着

上の登山口から登る予定でしたから、奥に進もうとすると
なんとコーンが置かれて通行止めになっています。 
近づいてよく見るとコンクリートの下が陥没しています。
仕方なく手前の広くなったところに駐車します。

準備をしながら、雨の止むのを待ちます。
その間に車道沿いを花散策
クサアジサイやマツカゼソウにガンクビソウが咲いていました。
   

しばらくすると辺りがガスって、雨もほとんど止んできたので、
7時50分出発~
住吉神社から登るのは久しぶりなので、正面から登ることに

神社の前には「奥ノ井寒峰花回廊」案内板が建てられています。
2015年3月フクジュソウを見に来た時、
この前でむらくもが脱輪したことが蘇ってきました。

神社の階段を上がり、左手から登山道入っていきます。
   
 
竹に「寒峰道」の道標があるところから、ゆっくり登って行きます。

最初っから急登です。
   

まもなく薄暗いですが、ミヤマウズラがありました。今年お初です。

植林の杉林の中の道には涼しそうなマツカゼソウが群生して咲いています。
   

山道にサワガニ発見

さらに進むと登山道が崩落しています。
   

崩れそうなところを慎重に高巻にして、標高をあげて行きます。
   

 ・ミズタマソウ                 ・ミゾホオズキ               ・ヤマトウバナ
 

上の車道が見えてきましたが、トラバース気味に登って行くと
   

8時32分 上の車道に出ました。青空も出ています。

天気予報では雨も早朝に上がる予報でしたから当っていますね。
水分補給と休憩を兼ねて車道散策をします。

木々の間からは春に登った急峻な滝下の天狗が見えています。
keitannさんが前から登ってみたいと言っていた滝下の天狗
来年は登れたらいいですね。
  

・ボタンヅル                 ・サワオトギリ?               ・マルミノヤマゴボウ
 
その他にダイコンソウ、ツユクサ 、クサギetc
 
8時43分 上の登山口から登り始めます。
   

登山道は崩壊したところがあり、慎重に通過
さらにザレ場を通過すると
苔むした岩や木がゴロゴロしたところに出ました。 
   
 
まだ綺麗にさいていたミゾホオズキ

ヤマシャクヤクの果実もあります。
花の時期歩いていないのですが、咲いていたんですね。
3個の袋果で、種子は紺色、未熟種子は赤
   

トラバース道から登って行くと
9時23分 フクジュソウの群生地に着きました。 
   
 
・シコクブシはまだ固い蕾       ・ヤハズアジサイの花後                ・コフウロ
 

フクジュソウの群生地を後にして、先に進もうとしますが
テンニンソウが茂っているうえ登山道が荒れてわかりにくい 

やぶ漕ぎをしていくと登山道脇にサルナシの木に沢山の果実がついています。
以前大座礼山で美味しいサルナシの実を食べていたので
2個だけちぎって口にしてみました。
しかしまだ熟していないので、固くて食べれませんでした。
   

分かり難いところに赤テープがあるので安心です。

ザレた急な登山道をゆっくり登って行くと 
   
 
9時50分 三角点への急登手前までやってきました。

急な登りの前に、ここで小休止
持ってきた梨を食べます。

10時4分 さあ元気を出して登りましょうか

登り始めると南側から涼しい風が吹いてきて、生き返るようです。
   

登っていると立派な道標があります。 

黙々と登っていると足元にツルリンドウの花が咲いてます。
今年お初なので二人で大喜びです。
   
 
急登が一段落した頃、木に黄と赤のテープが巻かれています。
大枝(おおえだ)からの登山道に合流のようです。

さらに緩やかに登って行くとリョウブの花の甘い匂いが漂ってきました。
   
 
まもなくピークが見えてきました。
周りの木々が茂って展望がありません。

10時45分 四等三角点/栗枝渡(くりしど) 1415.2m 通過
   

気持ちのいい自然林の尾根を歩いて行きます。

あらっ!ここでもツルリンドウに会えました。 
   

木の間から寒峰山頂が見えてます。

登山道の真ん中の木に巻きつけられているのは温度計です。
気温を見ると21度です。西側から吹き上げる風もあり涼しいです。
   

さらに進むとテープが巻きつけられた分岐
左の尾根をそのまま行くと今年6月に登った西寒峰にいけるようです。
11時9分 分岐を右にトラバースして行きます。
 
   
 
斜面一面に広がるテンニンソウの中をを進んでいると、
ketannさんが小腹が空いたというので小休止
もう11時も過ぎているし朝が早かったのでお腹も空きますよね。
お昼は山頂でしたいので
keitannさんからゆで卵をいただき、小腹を満たし、歩き出します。

まもなく湿地帯の鞍部に出るとテンニンソウの大群生です。
   

テンニンソウも咲き始めていました。

イケマも広がっていて、蔓が絡まっていて歩きづらい

撮影していると先行のkeitannさんが「シコクブシが咲いているよ~」と

まだ咲いていないと思っていたので嬉しくなって駆け寄って行きました。
 
   

咲き始めでどれも綺麗です。 
 
 
   

・オオヤマハコベ              ・フシグロセンノウ             ・バライチゴの果実 
 

テンニンソウの中にある大きな看板から登って行きます。 

登りの登山道脇にヤマジノホトトギスが咲いています。
見かけたのはここだけでした。
   

12時10分 大ブナまでやってきました。

2ヶ月前に見つけたアオベンケイはまだ蕾でした。開花はもうちょっとかな 
   

テンニンソウが繁茂し分かり難い登山道を進んで行きながらも
足元の花は見つけます。 
   

・オトギリソウ                ・ヤマトウバナ              ・ヒナノウスツボ
 

・ヒヨドリバナ                 ・ウツボグサ                ・キンミズヒキ 
 

やっと樹林帯を抜けたのですが、今度は登山道がわからないほど草が茂っています。
ストックで草を掻き分け、登山道を探しながら登って行きます。

振り返ると西寒峰が見えています。
   

草原に出ると、山頂が目の前に見えてきました。

笹の中にはシコクフウロが咲いています。
   
 
ススキの穂が出て山は秋ですね。

ススキの向こうには三嶺が雲に覆われて見えません。
 
 
残念ながら尖った滝下の天狗塚の向こうの剣山系稜線も見えません。
 

あとひと登りで山頂です。 
 

山頂の上には青空も出てきました。 

展望も広がり、吹く風が気持ちいいし、笹の中には次々と花が咲いているので
楽しみながらゆっくり登って行きます。
   

  ・オトギリソウ              ・シコクフウロ               ・ツリガネニンジン
 
 
12時53分 寒峰山頂 とうちゃこ

二等三角点/寒峰 1604.6m
 

期待していなかった展望ですが、貸切で360度の眺望が望めて最高 

中津山や腕山の奥に阿讃山脈
その向こうには善通寺五岳や大麻山に飯野山まで見えたのには感激です。
 

烏帽子山方面もよく見えています。 
 
 
ここでお昼にします。

山頂は南からの風が吹いて涼しかったのですが
なんとアブが寄ってきて鬱陶しいのです。

いつも持っているスーパー森林香も忘れていました。
アブは服の上からも噛むので、keitannさんは雨具を羽織っています。 

食べ物の入ったレジ袋に手を入れた途端、「痛いっ!」
アブに親指を刺されてしまいました。

ポイズンリムーバーも持っていませんので、
すぐに何度か口で毒を吸い出し、その後虫刺されの薬を塗りました。
しばらくすると痛みも和らぎ、あまり腫れませんでしたので、よかったです。

しかしいつどこでハチやマムシに遭遇するかもしれません。
自分の為だけでなく、やはりいつも持っておく必要があると思ったのでした。

食後のデザートに大きなゼリーを美味しくいただきました。
   

山頂ではアブ以外にもカブトムシの♀や昆虫を見ることができました。 
ツバメも飛んでいました。
  

13時27分下山開始です。 

14時鞍部通過  

14時23分 栗枝渡三角点で小休止

「今日は蛇に合わなかったなあ」と思って
下山しようと立ち上がると、目の前の笹の中いたマムちゃんも動き出しました。
1mも離れていない
そこに腰を下ろしていたらと思うとぞっとしました。
   

急な下りで見つけたクワガタ 

下りは早い、往路を辿り 
15時54分上の登山口まで下ってきました。
   

住吉神社の屋根が見えてきた時、しっかりした道がまっすぐあったので
そのまま進むと途中から藪で進めません。
引き返して無事下山
 


想定外で久しぶりに住吉神社から一般ルートを登り
思っていた以上に花もあり、
期待していなかった展望も見られたし
秋を感じた静かな山歩きとなりました。
kkeitannさんお疲れ様でした。


 

 
   

寒峰 1604.6m (徳島県)
 

 ◆ 2018年8月12日(日曜日)小雨のち晴れ

 ◆ メンバー keitannさん・ピオーネの2人
 ◆ 住吉神社7:52-上の登山口8:32-福寿草群生地9:23-栗枝渡三角点10:45
   -湿地11:47/11:53-山頂12:53/13:27-栗枝渡三角点14:23/14:41-上の登山口15:54
   -住吉神社16:24
                 (約6時間30分 休憩、昼食、撮影含む)