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先週は父の手術後だったので山登りはお休みでした。
順調に回復し、28日には転院する予定です。

今年の登り納めをトリオで行くことにし
reikoさんに行き先をお願いしていたところ
私に考慮して近くの金見山と大谷山を
四国中央市の切山地区からの提案をいただきました。
三時間ほどの山歩きなので、三角点箕浦と愛宕山も立ち寄りたい

大野原のいつものところに7時30分に集合し
私の車で登山口を目指します。

県道9号線を走り、豊稔池や法泉寺を過ぎ
県境の唐谷峠を越え四国中央市に入り下ると
切山分教場跡の路肩に駐車

広場には慰霊碑、龍王の目玉の石柱
「金比羅さん」や「お大師さん」が祀られています。


登山口の車道脇には

「龍王神社の由来」や「生木地蔵の由緒」を記載した看板や
「平家にまつわる遺跡略図板」があります。

数々の伝説を秘めた遺跡が点在するので
ゆっくりロマンを誘う史跡めぐりもいいですね。
   


ガードレールに案内があり、
「木峰や金見山4km」「龍王神社800m」 左の舗装路を登って行くようですが・・・
   


眼下には平家伝説の里・切山地区

安徳天皇を守護し、この地に逃げてきたという
5人の家臣の末裔が代々暮らす隠れ里

国の重要文化財の真鍋家住宅が見えます。
桃山時代後期の建物とされ1978年復元
四国最古級の民家で見学は無料だそうです。 
   


赤星山も見えています。 
keitannさんは先週登った大森山が気になるようです。
   


まずは生木(いきき)の地蔵を見に行くことに
右上の道を進みます。
 


8時15分 案内板に従って下って行きます。 

8時22分 登山口から370mで「生木の地蔵」が見えてきました。

建物の中には約300年前に耳の神様として信仰されてきた
初代生木地蔵が天命を完了し祀られています。
   


隣接の生きたカゴの大木に復元された生木地蔵
 
  


元来た道まで引き返し
8時37分 作業道を進みます。
   


8時47分 石の道標があります。
龍王神社寄ってみることにして
左へジグザグに登ると10分で

8時58分 龍王神社
   
 

9時6分 分岐まで戻り、さらに進むと
西が広がり四国中央市の街並み、シンボルの煙突からまっすぐに立ち昇る煙
風はないようです。

赤星山の後ろには二ツ岳少し白く見えます。
 


keitannさんが足元のスミレを見っけ

シハイスミレとその近くでナガバタチツボスミレが咲いていて大喜びです。
 
   


次の丁字路を右に進むとまもなく
木に括りつけられた古い道標に「金見山→」
9時35分 ここから山道に入って行きます。
道標がなければ迷うところです。
   


まもなく細道になり、5分で支尾根に出ました。
   


しっかりした踏み跡辿りながら
金見山の南面をトラバースして行きます。

なかなか縦走路に出ないので不安に思いながら歩いて行くと・・・
   


長かったように感じましたが支尾根から15分

9時56分 阿讃縦走路にやっと出てホッとしました。
左へ落ち葉を踏みしめながら県境尾根を登って行くと

広いススキの防火帯が見えてきました。
そして前からやってくる単独の男性が見えます。
時刻は10時
 
   


 すれ違う時話を伺うと
早朝6時曼陀峠から大谷山まで行ってきての帰りとのこと

「お気をつけて」男性を見送りススキの中を登って行きます。
   
 

途中振り返ると雲辺寺

またkeitannさんが見つけたツルリンドウの赤い実
   
 

防火帯を急登し見上げると嬉しい青空(^O^)/
 
 

10時10分 登りきると金見山山頂です。

沢山の山頂標識があります。二等三角点/田野々 595.9m

展望がないと諦めていたのですが、伐採されて展望が広がっています。

燧灘を眺めながら小休止
弥八山が見えているようです。

先週の大森山では悴むような寒さの山行だったようですが
今日はポカポカ陽気で山歩き日和です。
   


木峰の奥には赤星山や赤石山系

左に目を移すと霞んで見えるのは中津山

keitannさんは山座同定を楽しまれていました。
   
 

10時24分 峠を目指して三つのコブを越えて行きます。

まずは木峰へ一旦下ります。

木峰の登りから金見山を振り返ります。
   


ソヨゴの赤い実もあります。
登りきると広い防火帯は歩きよい
   


一つ目のピークは木峰(きむね)

木峰から下り次のピークを目指します。

木々の間から四国中央市の煙突が見えます。
   


「あそこまで下るの?」って声が出るほど急坂です。
ススキの中をゆっくり下って行きます。
切山地区も見えています。
 
   


10時48分 鞍部まで下って来ると
そこは切山と田野々を結ぶ往還切山越

往時をしのぶヤマザクラの大木があります。

右の笹の中に「田野々→」の道標と植林の入口に「田野々に下る」の道標があり
植林の中にははっきりした踏み跡が見えます。
   


ススキの中を登り、しばらく進むと
11時 二つ目のピーク 「天狗森」
   
 

三つ目のピーク「唐谷山」への真っ直ぐな登山道が見えています。
あのピークを越えると峠です。

左奥には大谷山の登山道も見えています。

11時16分 唐谷山通過
あとは峠まで下るだけです。
   


下り始めると前方に視界が広がり
煙が立ち上る四国中央市と法皇山脈の眺めは素晴らしい
 
   


ゆっくり下っていると観音寺の山の会のグループとすれ違います。
曼陀峠と余木崎間をクロス縦走をされているとか 

車道が見えてきました。
   


11時34分 香川県側の唐谷峠(田野々越)に下り立ち
台座が新しい峠のお地蔵さんにご挨拶 

県道9号大野原観音寺線を渡り愛媛側の大谷山登山口へ
   


大谷山まで1.3kmと刻まれた立派な石柱から
大谷山遊歩道を歩き始めます。

木には「讃岐山脈ロングトレイル縦走路」と木に取り付けられています。 
   


「古代太政官道」の地図が貼られていました。

太政官道とはお役人が通る公式ルートで
公用で国府などへ出張するときに通る道

南海道田野々越えの径と書かれています。
柞田駅から唐谷峠を通って大岡駅に至るようです。

整備をされたのでしょうか
樹林の中にはっきりとした道が見えていました。

機会があれば歴史を感じ古代の道を歩いてみるのもいいかもしれません。
   


少し登ると第一テーブルと書かれた札があり
立派な石の丸いテーブルと椅子が置かれている展望休憩所があります。
   


振り返ると車道が見えています。

さらに進むと第二テーブルと急な防火帯が見えてきました。
   


11時52分 第二テーブルを過ぎると分岐です。
「かんかん石(火成岩)→」まで200mなので寄ってみることに・・・
   


樹林の中を進むこと数分で視界が開けたところに火成岩がありました。
 
   


12時 分岐まで引き返し大谷山を目指します。
急な防火帯の階段を登って行きます。

下って次のピークへ
   


ここの石段を登りきり
ウバメガシとアカマツの防火帯を進むと山頂は近い
 


樹林帯を抜けると
12時17分 石のテーブルと椅子がある山頂に到着
   


三方は木々に囲まれていますが、観音寺方面が開けていて
燧灘や稲積山、荘内半島が見えています。
ここで昼食です。


昼食が終った頃、
クロス縦走をされている観音寺の山の会の方が登って来られたので
入れ替わるように私達は出発します。

reikoさんの希望で山頂から北に下ったところにある三角点まで足を延ばすことに

以前行ったときは羊歯漕ぎをした記憶がありますが・・・
   


12時40分  歩き始めはまだましですがすぐに急な下りになります。
踏み跡は薄いけれど、赤テープがあります。

木に摑まり落ち葉ですべりそうになりながら、
「まだ下るの?」「またここを登り返さなくてはいけないのよね」といいながら・・・
どんどん下って行きます。
   


鞍部まで下りビニール紐に導かれて進むと
今度は羊歯の海の登りです。
   


ずーっとビニール紐が張られ
足元のシダは通れるだけ刈ってくれていたのでなんとか進むことができて有難かったです。
トラバース気味に進みやがて歩きやすい道となると三角点は近い
   


13時7分 三等三角点/箕浦 450.14m

○米さんの点標プレートも見つけて喜びます。
   


山頂標識はキティ山岳会もありました。

傍には「龍王山神」「七面龍王」の石碑がひっそりと祀られています。
 
   


13時17分 引き返します。 

シダの荒海を乗り越え、あの急登を必死で登り返し
13時49分 大谷山まで戻ってきました。やれやれ
   
 
水分補給をして遊歩道を引き返します。

途中、雲辺寺が綺麗に見えています。

スキー場がなくなり、今は「天空のブランコ」が人気になっています。
   


今日歩いた金見山・木峰・天狗森・唐谷山(奥から)の稜線が望めます。

右には今から登る愛宕山も見えています。
 
   


14時12分 唐谷峠まで下ってきました。

ここからしばらく車道歩きです。
   


車道脇の木の実を楽しみながら歩いて行きます。

・イイギリ                                 ・ゴンズイ 
   


・オオバヤシャブシの蕾 
   


最後に愛宕山に立ち寄ります。 

桜公園まで歩いて15分、車で5分の案内板
   


 少し登ると徳島方面に真っ白な山々がみられて歓声をあげます。
 


車道を登って行くと分岐を「石鉄山大山神→」に従って右に登って行きます。
 
   


立派な石碑と祠があります。
   
 

祠の奥に四等三角点/切山 469.9m

ここにも立派な石のテーブルと椅子があるので
コーヒーとおやつでまったり
   


眼下に桜公園そして霞んでいますが四国中央市の展望
春のお花見頃に訪れるのもいいですね。
 


15時 休憩後桜公園に寄って下山です。

県道を歩いて
15時27分 駐車地点に戻ってきました。
   


keitannさん、reikoさんお疲れ様でした。

歴史を感じ展望を楽しみながらの県境歩き
無事に2020年の登り納めができました。 


毎回長いレポートを最後まで見ていただいてありがとうございます。
これからも宜しくお願いいたします。
 
   
   
   
   
   
   
金見山 596m ・ 大谷山 507m (愛媛県
 

 ◆ 2020年12月26日(土曜日)晴れ

 ◆ メンバー keitannさん・reikoさん・ピオーネの3人
 ◆ 登山口8:10-生木の地蔵8:22-作業道入口8:37-龍王神社分岐8:47-龍王神社8:56-龍王神社分岐9:06-
    登山道入口935-阿讃山脈縦走路合流9:56-金見山10:10/10:24-木峰10:33-切山越10:48-天狗森11:01-
    唐谷山11:16-唐谷峠11:33- かんかん石11:55-大谷山(昼食)12:17/12:40-△箕浦13:08-大谷山13:49-
    唐谷峠14:12-愛宕山14:40/15:01-駐車地点15:27
                        (約7時間20分  昼食、小休止含む)