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九州から帰ってから、夏の遠足をシマチマおいちゃんが計画
田んぼの関係で親のショートステイを7/21から7/25の予約だけは入れておいた。

日程が近づいてもなかなか梅雨明けはしないし、お天気も良くない。
もう天気予報とにらめっこです。

こうなると雨の中でも歩けるところを前日午後までバタバタと計画書を作成

行き先を変更しても大丈夫な沢渡にとりあえず21日の宿泊の予約だけ入れておきます。

行き先は当日のお天気を見てからということで山でも散策でもできるように準備をしていきます。
これが個人山行のいいところです。

7月21日(日) 沢渡で前泊

当日朝、親をシュートステイに預けて、
高松自動車道をどしゃ降りの雨の中走り、シマチマおいちゃんちに向かいます。
高松に近づくと路面は濡れていません。

シマチマおいちゃんも親をショートステイに預けて帰宅したところに到着
むらくもの車に乗り込んで9時30分出発、沢渡を目指します。

高松自動車道=神戸淡路鳴門自動車道=新名神高速道路=東海北陸自動車道を順調に走り
飛騨清見ICから中部縦貫自動車道高山ICで降り、途中コンビニで翌日の昼食や飲み物を購入し
国道158号線を走り、17時50分沢渡足湯公園市営第2駐車場に到着
自宅から9時間あまり 

早速温泉山小屋ともしびで受付を済ませ、まずはお風呂で長旅の疲れを癒します。
素泊まりの宿ですが、夕食1000円と朝食500円をつけます。
   


部屋で寛いでいると、お鍋いっぱいのすき焼きが運ばれてきてビックリ
食べきれるかなと思いましたが、なんとか完食
もう満腹満腹、デザートにパイナップルまでいただきました。
ご馳走様でした。

TVでは選挙開票速報が放映されていましたが、早めに就寝
   


1日目 7月22日(月) 沢渡から横尾山荘へ

5時前に起床し天気予報を見ると午後から雨、翌日は晴れ
明日は蝶ヶ岳に登ることができると信じて
今日は観光と花散策をしながら、横尾山荘まで行く予定です。

6時30分に朝食(味噌汁と納豆と生卵)をいただき
バスターミナルまで歩いて行くのが大儀なので、タクシーで行くことにしました。

上高地まで行く女性2人が相乗りをしてくれる人を待っていて、
一人840円でタクシー1台分より安いので大正池まで相乗りしていくことにしました。
   
 

7時20分 大正池ホテル前で下車し、ホテルの横から少し下って大正池に行きます。
早速サワギクがお出迎え
   
 
 


大正池

大正4年6月6日の焼岳の噴火で、梓川がせき止められてできた池
昭和初期から発電用の貯蓄池として利用されていますが
梓川や周辺の沢から流れ込む土砂によって、今も埋まり続けているので
晩秋から浚渫船(しゅんせつ)を浮かべ、土砂の除去を行っているそうです。

大正池の朝霧が幻想的です。

上高地に入って最初に目にする穂高連峰ですが、
残念ながら山頂は厚い雲が垂れこめています。
 


水面に焼岳が写っています。
青空ならなお素晴らしかったのですが…
でもこれだけ見えたのですからよかったです。
 
 


大正池から田代橋まで1.9km

上高地自然研究路が整備されていて自然を楽しみながら歩いて行きます。 
平坦な道で解説板もあります。

立派な木道脇には1mほどの白いカラマツソウが涼しそうに咲いています。
   


木道を過ぎるとヤナギの中の小路をしばらく行くと明るい河原に出ました。
そこからは立ち枯れの木が点在する向こうに堂々とした姿の焼岳が見えています。

岩場に生えているハクサンオミナエシはまだ蕾です。

説明板のところには黄色い背の高いミヤマアキノキリンソウが目立ちます。
 
 


林の中に入ると小鳥の鳴き声が賑やかです。
見上げるとアオジやカケスが飛び回っていますが、うまく撮影できません。


こんな熊目撃情報の貼紙がありました。つい最近なのでびっくり

7月17日 14時50分 田代湿原で
ツキノワグマ1頭が目撃されました。 

   


ハナチダケサシやオニシモツケの咲く道を抜けると
 
   


7時55分 正面に穂高岳が見える田代湿原に出ました。

6月中旬にはレンゲツツジが湿原周辺に咲き
7月になると白いサギスゲの果穂が風に揺れるそう
モウセンゴケやミズゴケなどの湿原特有の植物も見られるとか
 
 

右に進むと田代池

正面に聳える霞沢岳の砂礫層を通って、湧き出してくる伏流水によって養われている浅い池。

原生林の中に浅く広がる池には魚が泳いでいるのが見えました。

度々、八右衛門沢から土砂の流入を受け、池は小さくなり、周囲の湿原化が進んでいるそうです。


引き返し田代湿原からは梓川コース林間コースがあるのですが、
田代橋の手前で一緒になるようです。

梓川コースを進みます。
 
   


川底まで見える清らかな梓川沿いを歩いて行きます。
   


むらくもの後ろをニホンザルが歩いています。
その後立ち上がって何かを探しているようです。
 
   


探しているものがおらず、引き返してきます。
シマチマおいちゃんが傍を通っても逃げず、人を恐れなくなっているようです。

少し進むとニホンザルの親子もいました。

上高地には200頭ほどが3群にに分かれて暮らしているようで
近年人への警戒心を無くし、人の生活空間に現れるようになったため、
本来の生活場所に戻す”サル追い払い”を行っているそうです。
   
 

すぐに林間コースと合流し、100m進むと
8時27分 田代橋に着きました。
   


トイレ休憩後田代橋と穂高橋の二つの橋を渡り
   


梓川の右岸を進んで行きます。
綺麗な梓川沿いにせせらぎを聞きながら歩くのは気持ちいい
   


ヒヨドリバナやウツボグサにクガイソウ等も咲いています。 
   


梓川をはさんで六百山と霞沢岳が綺麗に見えています。

霞沢岳には徳本峠(とくごうとうげ)から尾根伝いに登山道が通じているそうです。
六百山八衛門沢などこのあたりの地名には
かつての材木生産の場であった上高地の長い歴史が示されているようです。
                                  
六百山2450m                       霞沢岳2646m
 
 

8時44分 穂高橋から5分程進むとウェストン碑

日本アルプスを世界に紹介した英国人宣教師ウォルター・ウェストンを偲び
右岸の岩壁にレリーフがはめ込まれています。
   


河童橋まで右岸を歩いて行きます。
観光客の団体さんもいます。河童橋が近いようです。
 
   


9時4分 河童橋を渡ります。 

長さ36.6m 幅3.1m 平成9年にに架け替えられた5代目のつり橋

時刻がまだ9時過ぎなので人出が少ないようです。
   


 河童橋からは穂高連峰が望めるはずなのに
雲がかかっていて残念!(^^)!
 


河童橋を渡り、左岸で小休止 
シマチマおいちゃんからコーヒーを頂き一息を入れます。
 

 
ゆっくりしたかったのですが、予報より早く雨が降りだしてきました。
小雨ですが、傘だけでは濡れそうなので、ポンチョを着て、進みます。

すぐの橋を渡る清水川は六白山系の地下水が絶え間なくこんこんと湧き出す上高地一の名水で
毎秒1トンが湧き出し、水質は良好で随時6℃が保たれているそう

清流に生育する沈水性の多年草のバイカモですが、白い花が見えませんでした。

小梨平のビジターセンターや、小梨平キャンプ場を過ぎ
時々梓川の流れを見下ろしながら樹林の中を歩いて行きます。
   
 

ガイド付きで散策をされている方たちもいました。
雨は降ったり、止んだり

緩やかなアップダウンの道をどんどん歩いて行くと

10時11分明神館に到着
   


奥宮や明神池は復路で寄ることにして
10時26分 トイレを済ませ徳沢に向かいます。

小降りになった雨もまた降りだしてきました。
 
 


明神の少し先で白沢の橋を渡ると徳本(とくごう)峠への分岐を通過

雨に濡れたセンジュガンビも見られるようになりました。
 
   
 

樹林帯をしばらく歩いて行くと左に古池

緩やかな斜面が広がり、素敵なところだと思ったら
林道の両側はニリンソウの群生地で
5月中旬から6月上旬一面ニリンソウの白い花のお花畑が広がるそうです。
その中にしばしば「緑のニリンソウが見られるという
春にも訪れてみたいものです。
   


樹林帯を抜けると徳沢は近い 

岩場にはヤマブキショウマやハクサンオミナエシが咲いています。
   


徳沢ロッジが見えてきましたが、横尾方面へ歩いて行きます 。
清らかな水とせせらぎと緑に癒されます。
   
 

11時19分 徳沢園に到着

朝食が早かったので、ここでお昼にすることにします。
ここの有名なソフトクリームを食べたかったのですが、
お腹がいっぱいなので、下山の時にいただくことにしましょうか

傍のキャンプ場は芝生が広がって気持ちよさそうです。
   


11時45分 昼食後 横尾山荘に向けて出発

また小雨が降ってきました。
しばらく樹林帯の中の道を歩いて行きます。
   


11時58分 徳沢から15分程で新村橋分岐です。

ちょっと寄ってみます。

この吊り橋から奥又白地へ行く中畠新道、
屏風ノコルを越えて涸沢に入るパノラマコースにも行くことが できるようです。
   


分岐まで戻り、さらに樹林帯の道を進んで行きます。

やがて道は梓川沿いに出ると嬉しいことにゴゼンタチバナの花が咲いています。

花を見ながらしばらく行くと
   


12時47分横尾山荘にとうちゃこ 

小雨の中、シマチマおいちゃんはテン場へ
私達は受付を済ませ、部屋に行き濡れた服やポンチョなどを乾燥室に

入浴は4時からなのでむらくもは横になって眠っていました。
   
 

まだ宿泊者が少ないのでちょっと散策

お風呂のあるステキな山小屋です。
 
 
 


山荘の前にある横尾大橋
梓川では大きな重機が川底の大きな石を除けていました。

前日には近くでツキノワグマが目撃されたそうです。
 
 


シマチマおいちゃんのテントに訪問
のんびりと寛がれていました。

明日の朝の打ち合わせをして、部屋へ 
スマホは充電器があればコンセントを使用できますので
マナーモードにして充電中

4時前 向いの部屋の方が騒がしい。なんと「熊がいた」という
私達の部屋からは見えませんでした。

その時シマチマおいちゃんが電話をかけてくれたそうなのですが
マナーモードにしていて気づかなかった。
もし気づいて、すぐに下に下りて行けば見えられたかもしれなかったので残念!(^^)!

その時シマチマおいちゃんが見た若いツキノワグマが下の写真です。

ツキノワグマの大きさは130~150cm
雑食性で、この日は葉っぱを食べていたようです。
   
 

4時から入浴

お湯に浸かって、疲れをとります。
山小屋で入浴できるのはありがたいのにこんなマナーの悪い人が~

一人の女性は石鹸やシャンプーを使用できない表示があるのに
洗顔料を使っていました。

さっぱりした後、5時半から夕食です。

 白山や薬師では高山病で山小屋の食事が食べれなかったり、残していたのですが、
ここは標高1620m

今回は元気な私です。食堂は女子学生で大賑わい
完食しました。美味しかった~
   


夕食後シマチマおいちゃんと談笑
青空も出てきました。

明日は晴れるかな

7時に寝床に入ったのですが、、
女子学生の賑やかな声が聞こえてきてなかなか寝付けませんでしたが
いつの間にか眠ったようです。
   





❀上高地で見た花達❀
 
・サワギク(キク科)            ・ハクサンオミナエシ(オミナエシ科)       ・アキノキリンソウ(キク科)
 

・カラマツソウ(キンポウゲ科)        ・ヨツバヒヨドリ(キク科)         ・ウツボグサ(シソ科)
 
・ノアザミ(キク科)              ・クガイソウ(オオバコ科)        ・オニシモツケ(バラ科)
 
 
・クルマユリ(ユリ科)            ・オニノヤガラ(ラン科)             ・ミヤマツボスミレ?(スミレ科)
 
 
・ホソバノキソチドリ?(ラン科)    ・コバノイチヤクソウ(イチヤクソウ科)    ・スダヤクシュ(ユキノシタ科)
 
 
・ニッコウキスゲ(ワスレナ科)        ・キンミズヒキ(バラ科)          ・キツリフネ(ツリフネソウ科)
 
・キバナノヤマオダマキ(キンポウゲ科)    ・ヤマホタルブクロ(キキョウ科)       ・クサボタン(キンポウゲ科)
 
・シモツケソウ(バラ科)          ・ケンジショウコ(白)(フウロソウ科)    ・ゲンノショウコ(赤)(フウロソウ科)
 
・ホタルサイコ(セリ科)         ・キバナノカワラマツバ(アカネ科)    ・センジュガンピ(ナデシコ科)

・ヤマブキショウマ(バラ科)(雌株)     ・ハクサンオミナエシ(オミナエシ科)      ・バイカウツギ(ユキノシタ科)
 
・オオバミゾホオズキ(ゴマノハグサ科)      ・ゴゼンタチバナ(ミズキ科)
 


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上高地・蝶ヶ岳2677m(長野県) その1
 

 ◆ 2019年7月21日(月曜日)~7月24日(水曜日)

 ◆ メンバー シマチマおいちゃん・むらくも・ピオーネの3人
 ◆ 7/21(日) 自宅8:30⇒沢渡ともしび17:50(泊)

    7/22(月) 沢渡⇒(タクシー)⇒大正池7:20-田代橋8:22-河童橋9:04/9:19-明神館10:11
          -徳沢(昼食)11:19/11:45-横尾山荘12:47(泊)