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ワンワンさんから昨年行った市間山が
素晴らしいブナ林と沢山のサルメンエビネが登山道に見られるので、
今年はご一緒しませんかと嬉しいお誘いです。

市間山ってどこ?
聞いたことのない山です。広島の分県本を見ても載っていません。
ネットで検索すると恐羅漢山の近くで、熊の生息地域のようです。

keitannさんは前日まで友人を石鎚山へご案内していたので、
reikoさんと二人で参加することにしました。
 
当日5時15分坂出にいつものところで待ち合わせて
瀬戸大橋を渡り岡山のワンワンさん宅に向かいます。
6時に着き、風来坊さんの車に同乗し、広島に車を走らせます。

岡山自動車道~山陽自動車道~尾道道(無料区間)~中国自動車道戸河内ICで下ります。
下りるとすぐのところの道の駅 来夢とごうちでトイレ休憩

なんと道の駅はお花がいっぱい並んでいます。
翌日の13日は母の日だからでしょうか
ゆっくり見たいところですが
また帰りに寄ることにして、登山口に向かいます。
   

国道191号線を走り、安芸太田町役場を過ぎた次の交差点で
右にふれあいセンターを見て左折
しばらく集落の中を進み、田植えをした棚田を過ぎるとヘアピンカーブ
曲がった先には電流柵があり、どうしたもんじゃろの~

通行できないのなら、地図を見ると登山口まで2kmほどなので歩いていいと思っていたら、
後からやってきた車が柵を外して通過しているではありませんか

通れるんだ 

近づいて消えかかった看板をよく見ると
電柵注意
「夜間に高圧電流が流れます。注意してください。
解放後はもとの位置にもどしてください。」と

8時46分 私達も柵を外して通過

舗装された林道臼谷線を暫く走ります。
車内で「歩かなくてよかったね。後から車が来てくれてよかったね」と
   

林道臼谷線分岐を右折して作業道上田吹西平線に入り登山口は0.6km先です。

ここに車を停めて、登山口まで歩いてもいいのですが、
未舗装の道も荒れていないので、登山口まで車で行きます。
   
 
9時 やっと市間山登山口に着きました。

ワンワンさん宅を出発して3時間、
自宅を出発してから約5時間遠かった~

登山口の前の広くなったところには4~5台駐車スペースがありますので駐車
私達が2番目でした。

私達を追い越して行かれたご夫婦がおられましたので
電柵のお礼を言うとまもなく出発されました。


私達も急いで準備を済ませ
9時7分登り始めます。
登山口には市間山まで1時間30分の標識があります。
   

ここは熊の生息地域なので、
熊鈴を持参しなくてはと思っていたのに忘れてしまった私ですが、
流石にreikoさんはしっかり準備されていました。
風来坊さんも熊鈴をつけています。

いきなりの急登が始まります。
   

早速シオデを見つけたreikoさん

登山道脇に次々に咲き始めたチゴユリを見つけては撮影しながら登って行きます。
   

杉林の急な尾根をジグザグに登って行きます。
足元のチゴユリに元気をもらいながら…
   

オトコヨウゾメの白い花 も咲いています。
   

その後登山道は植林とブナ林の間に続いています。

あらっ!ギンリョウソウ
あっちにもこっちにもありますよ。

急坂は花を探しながらゆっくり進みます。
   

ツクバネソウも次々と咲いていますが、
すらっとしていて、皿ヶ嶺で見たようなあれほど首の長いものはありません。

広い尾根に出たようです。 
   

サルメンエビネが出迎えてくれました。

初めて見るreikoさんも大喜び 
ここからは花を探しながら歩いて行きます。

5月4日に来られた方が初々しいサルメンエビネを見られていました。
私達も丁度見頃に来られたようです。
   

 

杉林を過ぎると、咲き始めたガマズミやオトコヨウゾメの白い花が目立ちます。
   

この山はオトコヨウゾメが多いようです。
新緑のブナ林の中を緩やかに登って行きます。
   

振り返ると後からのパーティもサルメンエビネを撮影しながら登ってきているようです。

10時44分 広くなった登山道の真ん中に市間山山頂標識がありました。
標識がなければ、間違いなく通り越してしまいますね。
三等三角点/市間山 1108.8m
   

登山口から花散策をしながら1時間40分
山頂は展望はありませんが
ここで水分補給そして小腹が空いたので、おにぎりを一個食べます。

そこへ後からのパーティーがやってきて、記念撮影
reikoさんがシャッターを押してさしあげました。

 10時52分 立岩山に向けて出発~
緩やかに下っ行くと、なだらかでアップダウンの少ない
気持ちのいい笹とブナの新緑の道が続きます。
 

登山道沿いの笹の中にあるサルメンエビネを探しながら歩いて行きます。
   

ナベワリもありました。
しかし、四国で見るナベワリとなにか違う

よく見ると茎葉は大きく光沢があり
花は小型で、花被片4個は同形同大で、やや反り返っています。
調べるとヒメナベワリのようです。

サルメンエビネがこんなに間近に次々に咲いていて大興奮、撮影も熱心です。 
   
 
市間山と立岩山の中間は平坦で広く、ブナの大木も見られます。
熊の爪痕もあるようなので、気をつけなければいけませんね。

緑に染まるほどのブナの森の新緑に癒されます。
 
 
気持ちよく歩いていると、
長い花柄の先に吊り下がるようについている花が風に揺られています。
花弁が5枚なのでツリバナですね。
淡緑色か淡紫色の花に蕾もいっぱいつけています。
   

やがて長~い急坂の登りになります。
イワカガミが一輪咲いていたので、撮影していたら
下山してきた方が、「山頂に沢山咲いていますよ」 楽しみ~♪
 

イワカガミ

急な登りの両側にウスギヨウラクが咲き始めていました。
足元を確保して撮影します。
   

登りきると、立岩山の手前のピークに着き、
しばらく、緩やかに登って行くと、
咲き始めたばかりの初々しいサルメンエビネがありました。
   

鮮やかなミツバツツジの向こうに大岩が現れます。 
   

岩を左に巻いて、ロープに摑まってよじ登ると
13時02分 立岩山山頂(1134.9m)にとうちゃこ 
狭い山頂は満員状態です。
   

正面には十方山と立岩貯水池              歩いて来た稜線のコブの一番奥が市間山
   

恐羅漢山は十方山の後ろに隠れているようです。
左の奥には砥石郷山がちょこっと頭を覗かせ 
右のほうには薄っすらと臥龍山、掛頭山、深入山が見えています。  
 

市間山で記念撮影したパーティが昼食中、
空いているところで私達もお昼にしました。 
小さな虫がやってきます。
私とreikoさんはいつも虫に好かれるみたい。
早速虫除けスプレーをします。
ああ~今からはスプレーとネットは必携です。

その後皆さんは、南に7~8分のところにある大岩を見に行かれました。
四等三角点/観音
   

山頂に咲いていた花

・イワカガミ                     ・ベニドウダン 
 

・ガマズミ                           ・珍しく目の高さで見られたヤマグルマの花 
   
 
13時10分 風来坊さんがザックを見てくださるというので、私達も見に行くことにしました。 

山頂から少し西に細い岩尾根を行くと冠山方面の展望が見えます。
   

ロープのある急な岩場を下ると大岩がありました

石が積まれ、壊れた木や茶碗があり、ここが立岩観音跡のようで
昔は沢山の参拝者があったようです。
   

さらに下って行くと、
ベニドウダンが綺麗に咲いているところで先ほどのグループがおいでました。 
   
 
満開ベニドウダンを見てから、さらに先に進んでみましたが、
日の平山までは時間がないので途中で引き返します。

坂原登山口からの縦走も登山道もしっかりしていて花が多いようなので、
機会があれば歩いてみたいですね。紅葉の季節もいいみたいです。

引き返し始めた時、fujiwaraさんが足を攣りました。
薬は山頂においてきたザックの中です。
しばらくすると何とか歩けるようになりよかった。
立岩の岩場を登り返します。
   

13時45分立岩山まで戻ってきました。 

13時53分下山開始です。
   

山頂直下のロープの岩場は慎重に下ります。
そこにも登りでは気が付かなかったヤマグルマの花が咲いていました。 
黄緑色の小さな花は満開でした。
   

下山していると
14時4分 ワンワンさんの山友の女性四人が登って来られました。
なんと皿ヶ嶺へ行った帰りで、11時から登って来られたとか
皆さん元気ですね。
 
   
 
再び木漏れ日のブナの新緑の中、花散策をしながら市間山まで登り返します。

15時02分 市間山まで戻ってきました。
輝く新緑の木洩れ日の中で、コーヒータイム
20分程休憩して、後は市間山から下るだけ
 
 
長い急な植林を下り
15時58分無事登山口まで戻ってきました。
   

さあ道の駅へ寄って、あじさいの交渉だわ

アジサイの万華鏡は豪華で綺麗ですが4600円なのでよう買いません。
ブルーのアジサイを
4人で買うので1500円→1080円で交渉成立
ここまではよかったのに…
   

勧められて、祇園坊柿がたっぷり入ったソフトを食べ
その上ついメロンまで買ってしまった。するとおまけに一個くれましたよ。
流石店長さんは商売上手でした。
でもやり取り楽しかったし、ソフトも甘すぎず本当に美味しかった。
また寄りたいですね。
   

道の駅の向かいに並んでいるお店が気になります。 

寄ってみるとワンワンさんの山友さんがいて、
「ここの串焼鳥おいしいよ」と言われて
reikoさんと二人は家まで4時間以上かかるから食べようということに
これも本当に美味しかった(^.^)
お腹も満たし、帰路に就きました。
   

サルメンエビネと新緑を満喫、そして楽しかった道の駅
遠かったけれど行ってよかった思い出に残る一日になりました。
ご案内していただいたワンワンさん、長時間の運転していただいた風来坊さん
大変お世話になりありがとうございました。

 
 ・ユキザサ                ・ツボスミレ(ニョイスミレ)                  ・カキドオシ
 
・シャク(セリ科)?                          ・コケイラン
 
 
 
 
   

市間山 1108m ・ 立岩山 1135m (広島県)
 

 ◆ 2018年5月12日(土曜日)晴れ

 ◆ メンバー 風来坊さん・ワンワンさん・fujiwaraさん・reikoさん・ピオーネの5人
 ◆ 市間山登山口9:07-市間山10:44/10:52-立岩山12:29/13:10-大岩13:19
   -立岩山13:45-市間山15:02/15:28-登山口15:57
                  (約6時間50分 休憩昼食撮影を含む)