穏やかな年明けで皆さん雪山へ初登りされていますが、 トリオで初登りができていないので、連絡を取ると 日曜日なら行けるそう 予報は曇り空なのでさぬきの里山ということで 今年の干支の山 猪尻山に決定 大平山と足を伸ばして白峯寺まで行くことになりました。 前日山仲間が整備してくださったようで、ありがたいですね。 何度も歩いている猪尻山だし、遍路道は道標もあるので、 ルートの下調べもしないまま 当日集合場所の遍路転がしの駐車場へ コンビニも寄る予定なので、自宅を7時に出発 11号線を順調に走り、国分寺のコンビニへ寄ろうとすると、撤退していてありません。 仕方なく80番札所「国分寺」を越して高松方面に進んだところにある コンビニまで行くことにしました。 引き返して駐車場に着くとまもなく二人がやってきました。 |
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まずはルート確認 reikoさんがまだカッパドキア(大天狗)へ行ったことのないというので、 カッパドキアの右側ルートを登ってもよかったのですが、 干支の山ということで猪尻山登山口から登り 途中でカッパドキアへ寄り道をすることにしました。 8時39分準備を済ませ、車道を引き返して5分歩くと左手に 白い角礫凝灰岩が露出している猪尻山登山口に着きました。 |
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取り付きには前回来た時にはなかった「猪尻山登山口」の案内板が木につけられていました。 登り始めから白い凝灰角礫岩 振り返ると蓮光寺山と国分寺の街並みが見えます。 |
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登り初めにもネズミサシの木に案内板が吊るされています。 なだらかに登って行きます。 |
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香川の里山では珍しくないサルトリイバラの赤い果実も出てきました。 登山道には前日整備していただいたようで、 切った松の枝が登山道に落ちています。 進むと切られたネズミサシも落ちています。 |
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開けたところから振り返ると 一番奥に青山連山その手前右にはなだらかな横山連山が横たわっています。 近いうちに登ってみたいところです。 |
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笹藪が出てくるとここも刈られていて歩きやすいです。 前日エントツ山さんが汗だくになりながら刈込ハサミで せっせと整備してくださったおかげです。 本当に頭が下がります。ありがとうございます。 後から来られた団体の方が下見に来られた時と違って歩きやすかったと言っていました。 9時22分 5合目手前に左手へ向かう踏み跡があり「←猪尻山大天狗」の標識があります。 以前ここから入ったけれどカッパドキアまで行けず引き返したところです。 ここも整備されたとのこと |
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reikoさんはカッパドキアに行ったことがないというので、 ここから行ってみることにしました。 登山道脇にかわいい赤い実をつけたマンリョウが目につきます。 しっかりした踏み跡にところどころにある 黄色いテープやオレンジ色の毛糸を辿っていくと |
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右上には行けないように横木が置いてあります。 両側に黄色いテープのあるここから下って行きます。 足元に気をつけながら下って行くと 9時35分 見覚えのある開けたところに出ました。 ここがカッパドキア(大天狗)です。 後日エントツ山さんが大天狗の標識をつけてくださっています。ご苦労様です。 岩場に立つと足が竦みそうです。 |
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曇り空ですが、素晴らしい展望が広がっています。 |
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眼下には駐車場が見えています。車が増えていますね。 初めてのカッパドキアからの展望を楽しむreikoさん keitannさんが断崖の際まで寄ってくれました。 9時41分猪尻山登山道まで引き返します。 |
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9時54分登山道まで戻ってきました。 少し登った大岩のところに5合目の標識がぶら下がっています。 ロープもあり、急登の始まりです。 |
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ひと登りで展望のよい岩場に出ます。 まずはここで展望を眺めながら小休止 |
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登り始めるとkeitannさんがウスタビガの繭を見っけ あまりにも綺麗な色や形をしているのでうっとり さてここから徐々に急登が始まります。 |
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ザレ場は滑って歩きにくい ザレ場を過ぎると讃岐の山ならではの直登の急坂 これこそ尻見坂です。 ふかふかの落ち葉の急な登りなのでロープなければ滑り落ちそうです。 しっかりロープに摑まって登って行きます。 |
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ロープの途中から右の岩場に展望のよいところがあるので寄ろうとした時 次々と登って来られる団体さん お尋ねすると干支の山ということで登りに来られたそう 総勢27名で私達と同じ白峯寺まで行かれるとのこと 「さんげ♪さんげ♪ろっこんしょうじょう♪」と大きな声で唱えながら登って行かれる方も… |
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崩れて危ないトラバース道を少し進むと展望のいいところに出ました。 六つ目山や堂山、奥にはクレーター五座も見えています。 |
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展望を楽しんで引き返してもまだ登って来られていますので、 割り込ませていただきました。 急登を登りきると、傾斜が緩やかになり樹林の中を進むと |
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10時45分 四等三角点/猪尻山 439m 辺りは草刈りをされて解りやすくなっています。 上まで出ると先ほどの団体さんが遅れている方を待たれていました。 私達はそのまま山頂に向かいます。 |
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ソーラーパネルに沿った舗装道路を進んで行きます。 浄願寺山そして屋島、五剣山がよく見えています。 |
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道路脇にはサネカズラの赤い実やツルウメモドキ |
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飛び出しそうなテイカカズラの綿毛も見られました。 |
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目印のヤマザクラの大木が見えてきました。 ここが五色台最高峰 猪尻山山頂483m |
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団体さんもやってきました。 |
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私達は大平山に向かいます。 右手に「あれっ!ここに運輸局の空港のレーダーがあったのになくなってるね」 ソーラー発電施設になってゲートができたようで 関係者立ち入り禁止となっていますが ゲートの横を人が通れます。 ↓通り抜けてから振り返って撮影 |
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大平山へは随分前に歩いたので記憶を辿りながら進みます。 車道まで出て、右(根来寺方面)に4分程車道歩きをすると右手に見えるNTTの電波塔の横を過ぎると |
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まもなく左手に電波塔が見えてきました。 この施設のすぐ左の林の中に入ると |
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11時19分 大平山 二等三角点/新居 478.7mに着く 車道まで引き返すと目の前に、 高松の街並みや屋島に五剣山もよく見えています。 お腹も空いてきたし、何処かで昼食をすることに… ここで地図を出して見ていれば、エントツ山さんのいう「那是(なぜ)が峰」にも行けたし、 白峯寺にも近かったようなのですが… ECO発電所の入口まで引き返すことにしました。 |
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ECO発電所まで戻ると先ほどの団体さんも昼食中です。 温かいカップ麺とおにぎりで昼食を済ませ、 11時50分白峯寺を目指します。5.7kmもあるようです。 まずは一本松まで車道歩きです。 |
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1.5kmの車道歩きもまた楽し 瀬戸大橋が見えたり、木の実を見つけたり ツルウメモドキ |
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ボタンズルの綿毛 沢山のサネカズラの果実も |
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やがて一本松が見えてきました。 道標を見ると白峯寺まで四国のみちも車道も同じ4.2kmです。 往路は四国のみちを歩いて、復路を車道歩きにすることにしました。 |
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12時8分ここから四国のみちに入って行きます。 落ち着いた歩きよい道を進んでいきます。 ツルリンドウやヤブコウジの赤い実を見つけたりしながら |
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200mおきに道標もあり迷うことはありません。 お地蔵さんに導かれ |
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12時33分 十九丁休憩所に着きました。 ここは霊場80番国分寺と81番白峯寺と82番根来寺の分岐でした。 根来寺まで1.9km まっすぐ進めば車道に出られたようです。残念 ここまで来たのだから諦めるしかありません。 |
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トレーニングできたと思い直して白峯寺に向かって下って行きます。 白峯寺まで2.7km頑張って歩きましょうか |
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丁石を辿りながら、ヒサカキのトンネルを通過 |
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二十六丁目を過ぎ登りかけた時、 若い女の子の三人組が下って来られました。 片言の英語でなんとか話すると なんと韓国から来られて30日間も歩いて来たそう 国分寺、白峯寺をお参りして根来寺に向かわれるようです。 日韓問題がある中、束の間の交流ができ、 温かな気持ちになりました。 |
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道標に従って進みます。白峯寺(しろみねじ)まであと1.8kmとなりました。 |
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「今一息がんばって」 単調な歩きにこういう一言に元気をもらえますね。 ヒヨドリジョウゴの赤い実を見つけると嬉しいものです。 |
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ポールと「陸軍用地」と刻まれた石柱が現れました。 自衛隊の敷地なんですね。 一人遍路で頼りになるのは丁石 地蔵菩薩と次の札所までの丁数を刻んだ舟型の石仏で 江戸時代後期にたてられとそう 丁石の花崗岩は五色台に分布しないので、 庵治などの石切場から運んだようです。 昔の人の信仰心の苦労が偲ばれます。 |
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13時13分 閼伽井(あかい)に着きました。 閼伽井とは神仏にささげる水のわく井戸のこと 水は枯れることなくここを通る遍路さんの水でのどをうるおし、手を清めたそうです。 説明文より |
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さらに進むとフェンスが見えてきました。 左に100m行けば車道にも出れるようです。 白峯寺まであと800mになりました。 自衛隊の敷地のフェンスの横を通って行きます。 |
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「あらっ、藪の中にピンクのマユミの果実!」 花がなくても、いろんな果実があるものですね。 |
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大きな石灯篭までやってきました。 石灯篭には奉献毘沙門天と刻まれています。 右に50m行けば白峯寺奥の院だそうで、 行ったことがないので寄ってみることにしました。 綺麗に敷き詰められた石畳を進み、 |
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急な石段を下ると、 あまりに大きな岩が現れビックリ |
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13時37分 白峯寺 奥の院 毘沙門窟に到着 お堂の中を覗くと、岩の祠の中に石像があります。 お参りして石段を登り返します。 |
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13時44分 石灯篭まで戻り、遍路道を進みます。 |
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13時50分 下乗石と摩尼輪塔(まにりんとう)が見えてきました。 下乗とは… ここから先は聖地であるから、どんな高貴な者でも乗り物から降りて 自分で歩いて参拝しなさいという事です。 横の建物で覆われているのは摩尼輪塔は 鎌倉時代末1321年に密教の僧、金剛仏子宗明によって建てられた全国でも珍しい塔です。 一方左手にある下乗石の裏には、江戸時代末の1836年(天保七年丙申春三月) 高松藩が古い摩尼輪塔を小屋で覆って保存し新しくこの碑を建てたことが刻まれています。 説明文より |
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もうすぐ白峯寺です。 ヤブツバキも咲いています。 |
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カテンソウも咲き始めていました。 沢山の方がお詣りに来られているようです。 駐車場は満車で手前の方まで止められています。 |
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14時 第81番札所 綾松山 洞淋院 白峯寺に着きました。 山門から一際大きく目立つ「モミの木」は香川の保存木に指定されています。 |
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本堂でお詣りを済ませ、七福神の干支のところに行くとかわいい「亥」がいました。 |
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休憩後、崇徳上皇の霊を祀る頓証寺殿にも寄りました。 そこには日本における八天狗の一狗といわれる相模坊天狗 |
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14時41分 白峯寺を後にして、三角点を探しに行きます。 県道180号線まで出ると展望が開け、 展望台からは雄山、雌山そして瀬戸大橋までよく見えます。 |
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県道180号線を歩いて、白峰温泉ニューサンピア坂出を 過ぎたところの石柱から踏み跡を辿って行くと数分で下乗石 があります。 |
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さらにシダ藪の薄い踏み跡を進むと ありました。 三等三角点/東山 336.9m ○米さんの点標も見つけました。 |
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お手軽三角点をGETして元来た道を引き返し 15時16分 車道まで下りてきました。 さて次は白峰山山頂探しです。車道脇にあるようなのですが… 車道歩きも面白くないので、踏み跡のようなところに入って行きましたが すぐに藪化してなかなか進めません。諦めてなんとか車道に出ました。 車道を歩いていると交通事故に遭った動物 タヌキはよく見かけますが見ると野ウサギでした。 山頂近くまで行き、踏み跡から再び尾根に登っていきます。 |
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薄い踏み跡を辿って行くうちに薄い藪となりましたが、古い赤テープを見つけて 何とか白峰山山頂381mを見つけました。 山頂標識は消えかけて薄っすらとしか見えません。 |
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古い赤いテープを辿りながら下って行くと 15時56分 破れたフェンスからガードレールの横に出てきました。 |
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あと一つの目的の三角点/古田に寄りたかったのですが 時間切れとなってしまいました。 あのロスがなかったら行けたかも… また次の機会に~ この後遍路転がしまで長い車道歩きです。 途中keitannさんがオドリコソウが咲いているのを見つけてくれました。 花のないこの時期に嬉しいですね。 |
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16時30分遍路転がしの入口まで戻ってきました。 あとは下るだけですが、東屋で最後の休憩を |
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温かい飲み物でホット一息 |
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10分の休憩後遍路転がしを下って角礫凝灰岩を過ぎ 17時18分 なんとか明るいうちに下山することができました。 |
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長い干支の山歩きでちょっぴり反省の残リましたが 歴史を感じながら遍路道を歩くことができてよかったです。 自分の無知を知り、もう少し歴史を学び、 ほとんど歩いていない遍路道も歩いてみたいと思ったことでした。 登山道の整備をしていただいた地元の方やエントツ山さんには 本当に頭が下がります。ありがとうございます。 |
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yamapログ https://yamap.co.jp/activity/2949473 |
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干支の山猪尻山 483m・大平山 478.7m・白峰山 381m(香川県) |
◆ 2019年1月6日(日曜日)曇りのち晴れ ◆ メンバー keitannさん・reikoさん・ピオーネの3人 |
◆ 駐車地点8:38-猪尻山登山口8:44-大天狗分岐9:22-カッパドキア9:35-大天狗分岐9:54-三角点/猪尻山-10:45 -猪尻山山頂11:05-大平山11:19-昼食11:36/11:50-一本松12:08-十九丁12:33-白峯寺奥の院13:37 -白峯寺14:01/14:41-三角点/東山15:09-白峰山15:51-一本松16:30-駐車地点17:18 (約8時間40分 昼食、休憩含む) |