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土曜日に犬返しに行く予定だったけれど、お天気が良くないので延期になった。
日曜日はまずまずのお天気のようなので飽食トリオで出かけることになりました。
さて行き先は「久しぶりに紅葉真っ盛りの寒霞渓は」となったけれど
ハプニングがあり、短時間で歩けるところとなった。
 当日観音寺港で7時半に待ち合わせた。
時間に着くとすでに二人は来ていました。
一番近いものが一番遅い
reikoさんは30分も前に着いていたそうだ。お待たせしました。

一台のスペースが空いていたところに駐車し、
伊吹丸乗船券販売所で乗船券片道510円なので往復1020円で購入し、乗り込みます。
今日は釣り人が多いです。

市営伊吹航路は観音寺港と伊吹島真浦港を往復する定期船で一日4便しかありません。

観音寺市観光協会公式HPはこちら
http://kanonji-kankou.jp/transport/05/001.html

空は厚い雲に不安が…7時50分出港です。
   

初めての島にワクワクのreikoさん
灯台の向こうは琴弾山その奥が七宝山 

ドンよりした空から陽射しがでてきて海が輝いてきました。
   
 
25分の船旅を楽しみます。
紫雲出山の庄内半島も見えます。
 
 
 伊吹島が近づいてきました。
イリバの建物が見えます。 

おしゃべりしている間に真浦港に着き、
乗っていた沢山の人達は、一斉に散らばって行った。
港には坂道の多い島では自転車ではなくバイクが並んでいます。
 
 
ここでコースはどうするか相談
まずは遠い三角点に先に済ませておいたほうが安心
時間の調整ができる街歩きを後からにすることに
時計回りで行くことにしました。

伊吹漁業協同組合の前を通ります。
ここで「伊吹いりこ」を買えます。ただし土・日・祝日は休業です。
その隣には明神社
 

まず目に飛び込んできたのは、ツワブキの花です。
早くもジャガイモの花が咲いていたのには驚きました。

坂道の法面には黄色い花が…シマカンギクです。
これがホントの島に咲くシマカンギクだと
    

眼下の港にはカタクチイワシを獲る漁船が沢山係留されています。

カーブを曲がると金田一春彦の歌碑があります。
ここ伊吹島は日本で唯一、平安時代のアクセントを残す重要な島で先生も訪れたそうです。
この時詠んだ歌を島民が歌碑として残しています。

「緑濃き 豊かな島や かかる地を 故郷にもたば 幸せならん」
   

赤い実が沢山ついているので、よく見るとクコの実でした。
ミカンと坂道の向こうには海が見えます。島の風景ですね。
   

 ヒヨドリバナが沢山あるのでよくみると、ここはアサギマダラの飛来地のようです。
ここまで坂道を少し登ってきただけなのに、暑く汗が出ます。
傍にある温度計を見ると20.5度もあります。暑いはずです。

ノブドウの実はたまらなくいい色です。
   

クリンセンターの電柱に「大きな椅子」→の案内があるのを見つけ、寄り道をすることに…
すぐに下り坂です。 「どこまで下るの?登り返しが怖いよね。」と言いながら
それでもどんどん下って行きます。あれ海が見えてきましたよ。
   

瀬戸芸の作品 「大きな椅子」

 海辺を眺める大きな椅子 しかし座ることができません。
reikoさんが傍に立っているので大きさがわかるでしょうか
   
 
急な坂道を登り返します。ああ~しんど
海岸の崖地に生息するトベラもあります。
 
 
車道まで戻り、また坂道を歩いて行きます。
花が咲いていなくても、木の実や草花の実を探しながら歩いて行くので車道歩きもまた楽しです。
ヒヨドリジョウゴにタンキリマメ 数珠なりですね。
バイクが横を通り過ぎます。
    
 
視界が開け、左にハートのベンチがあり、西側の展望が望めます。
ベンチには座れますが、濡れていたのでやめました。
   

ここから赤石山系や石鎚山も見えるようですが、今日は霞んでいて見えません。

香川の最西端の島、股島とちっちゃな小股島は見えます。
ここから眺めるとお釈迦様が横たわっているようにも見えますね。
   
 
島の北側に出ると、庄内半島が見えます。
三差路にある薄くなって見にくい案内板に従って
左に曲り瀧宮神社のほうに進みます。

道沿いはシマカンギクや狂い咲きのスイカズラも咲いていました。
    
 
暫く進むと三差路に道標があり右瀧宮神社、まっすぐ進むと鉄砲岩

手入れされた畑には野菜が大きく育っています。
 
 
春を思わせるホトケノザも広がっていました。

畑の中には天狗岩
大天狗が羽を休めにやってくるという言い伝えが残されているようです。

島の一番高いところにある鉄砲岩へと進んで行きます。
 
 
鉄砲岩の道標そして周りの竹は矢竹と言うそうです。

鉄砲岩 

昔は四方海が見えていて、漁場を決める目印の山当ての石だったようです。
   
 
一年前に来た時よりもずいぶん茂ったように思われます。
今回も櫓の上に登ってみましたが、展望はありません。
櫓から見ると鉄砲岩が大きいことがわかります。

奥に進むと二等三角点 伊吹島 121.5m 
周りは矢竹が茂っていて、先に進むことはできません。
   
 
分岐まで引き返して、左折してベンチのある瀧宮神社にきました。
   
 
サザンカが咲き始めています。

昨年ここで野良仕事をされていた方の話では春にはこの辺りは桜の木が満開になり綺麗だとか
島に桜の季節にも訪れたいものです。
   
 
お詣りをして神社の裏を見ると自生のツワブキが満開です。
道標に従って不動尊へ
   
 
この急な下り坂は滑りそうで、ゆっくり進みます。
途中狂い咲きのタカサゴユリが咲いていたり、最近見かけなくなったカタツムリがいたりして
下って来るとT字にでました。
左折して不動尊に進みます。
   
 
9時47分 不動尊入口にベンチがありますので、ここで小休止としますか。
次々とおやつが出てきます。朝もあまり食べて来なかったらしいので
ゆっくりとコーヒータイムをします。
   
 
ザックはデポして波切不動尊に下って行きます。
不動尊までの道中には沢山の桜が植えられていて
島内外からのお花見に訪れる人で賑わうようです。
4月第2日曜日には桜まつりも行われるそうです。一度来てみたいのですが…
   

不動尊に向かう崖沿いの参道には
西国三十三観音に見立てた石仏が並び、ツワブキが綺麗に咲いています。
熱心に撮影するreikoさん 
   
 
他にも嬉しい花との出会いです。
・タツナミソウ                   ・ヨメナ                  ・ナガバノタチツボスミレ?
 
 
どんどん下って行きます。
落ち葉と濡れた石段で滑りそうなので、手摺に摑まって慎重に下って行きます。
断崖に祀られたお不動さん
  
 
今では珍しいカタツムリや石段にフナムシを見つけて童心にかえります。
  
 
石段を登り返し、瀧宮神社分岐をまっすぐ進みます。
   
 
茶色の屋根は「民宿いぶき」傍には皇帝ダリアが咲き、なんとバックが海なんて、島ならですね。
民宿からは燧灘の絶景が一望できるのが自慢だそうです。
   

斎場?を通過すると電波塔が見えてきて島の広い道にでます。 
   

 三崎灯台から紫雲出山そして七宝山まで一望できます。
 

 眼下には北浦港
   
 
今から迷路のような街並み散策が始まります。
下って行くとガードレールに ←85m「出部屋」の案内板
最初に来たときにはなかった~瀬戸芸の為に作られたものでしょうか
   

細い路地をクネクネ下り、11時9分なんとか到着
 
伊吹産院跡


昭和45年頃まで、島には出産を終えた母子が一か月共同で暮らす出部屋と呼ばれる産院がありました。
   

土間にムシロだったのが 
昭和5年畳敷きの6畳6部屋の全国に先駆けて近代的な産院となったそうです。

昭和58年に解体され、今はテーブルとベンチが置かれています。

ここからも北浦港が見えます。
   
 
路地を歩くとこんなものも目につきます。
   
 
荒神社のほうに行きたいが、よくわからないのでまっすぐ進む
振り返ると屋根の向こうに海が見えます。
   

庭になんと綿(ワタ)があります。
実際栽培されている姿を見たことのある人は少ないかもしれません。
reikoさんも初めてだそうです。

猫もいましたよ。
   
 
見覚えのある広い道に出てきました。

そしてこれは瀬戸芸の作品 「いりこ庵」みかんぐみ+明治大学学生作
   
 
島民の氏神様 伊吹八幡神社

 
道を挟んだ向かいには瀬戸芸2013の作品「トイレの家」
旧小学校から出て来られた方にお尋ねすると
他の作品は会期終了後壊されたそうです。
   
 
旧小学校には懐かしい二宮金次郎の銅像が残されていました。

迷路のような道なので泉蔵院の道をお尋ねすると、
帰るとこらだからとご一緒していただくことになりました。

旧小学校の道からすぐ右に進むとナマコ壁の土蔵その向こうに消防屯所が見えてきました。
      
 
消防屯所から右に下ったところに探していた 古民家 cafe M を教えていただいたので
島人にお礼を言って、先に古民家に行きことにしました。

観音寺港で「美味しいピザも食べれますよ」「11月末まで営業しているでしょう」と教えていただいたのですが、
途中から電話もしてみたけど出なかった。

入り口まで来たけれど、のれんがかかっていなかった。
綺麗にされていたし、食べてみたかったな~残念
      
 
案内板に従って進むが、路地が複雑でまた迷子状態
丁度バイクの方がおいでたので教えていただきました。

見覚えのある鳥居が見えて一安心。左折すると
   
 
伊吹泉蔵院がありました。

正式な名称は、真言宗大覚寺派七宝山泉蔵院
観音寺の塔頭(たっちゅう)の一つで泉蔵坊がはじまりだそうです。

鐘楼から景色が望めます。雲行きが怪しくなってきました。ポッツンと雨が…でも大したことはありません。
  
 
引き返して鳥居をくぐり石段を登ると

菅原道真が島に立ち寄ったとの伝説から祀られた天満宮
   

天神社から島の街並みが一望できます。

新五郎さんが一人で運んだ鳥居跡が残っています。 
円型の豊島石が左右残っているところです。
 
 
少し引き返し、次は旧伊吹幼稚園跡を利用した伊吹島民族資料館に向かいます。
   
 
伊吹島の歴史や習俗を知ることができます。
見慣れた農機具もあり、懐かしかった~
   


 
 
坂道を下って行きますが、まだ伊吹診療所辺りを歩いていない
もう一度伊吹公民館の前を通り、
   

薬局を過ぎ、いりこ庵のところまで行くと案内板がありました。
下ってきた時、見落としていたようです。右折してまっすぐ進むと郵便局
   
 
角にはお店が開いていました。
お昼を持っていなかったkeitannさんはパンと天ぷらを購入し、お店の人とお話中に
その先の診療所も見てきました。
   
 
12時26分お腹も空いたし、港まで帰ってお昼にしました。
待合室の前では
釣り人からもらった魚を美味しそうに食べている猫と戯れる子供ののどかな島の風景がありました。
   
 
船に積み込む「煮干しいりこ」                 波止には沢山のカモメ
   
 
雨にも降られず、歴史とアートと島の島の人の優しさに触れた半日でした。
13時30分の船で島を離れました。
 
YAMAPログ
https://yamap.co.jp/activity/584930 
   

伊吹島 121.5m (香川県)
 

 ◆ 2016年11月20日(日曜日)晴れのち曇り

 ◆ メンバー keitannさん・reikoさん・ピオーネの三人
 ◆ 観音寺港7:50-真浦港8:15-ハートベンチ9:04-鉄砲石・三角点9:25-瀧宮神社9:35-波切不動尊10:23-
   -伊吹産院跡11:09-伊吹八幡神社11:25-トイレの家11:27-泉蔵院11:51-天満宮11:55
   -伊吹島民族資料館12:01-いぶき診療所12:25-真浦港12:37/13:30-観音寺港13:55
                             (約5時間15分休憩含む)