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2ヶ月あまり山から遠ざかっていたreikoさんがやっと山復帰ができるようになったので
三人で出かけることになりました。

行き先は山復帰の第一弾になるreikoさんにお任せしていたところ
秋の蒜山三座にしませんかということになりました。

久しぶりに歩くreikoさんですが、若いので大丈夫でしょうと言ったものの
なんと私の方がバテてご迷惑をおかけすることに

坂出某所5時集合にしていたのですが、蒜山でお弁当を購入したいので
5時10分にしてもらったのですが、寄り道の多い私達なので5時でよかったようです。
当日の日の出は6時25分、まだ暗い4時自宅を出発
5時10分坂出に集合し、
keitannさんの車で一路蒜山を目指します。

岡山道から米子道を走らせるとガスで真っ白です。

蒜山SAでトイレ休憩に立ち寄るとピーカン

目前に見える大山と烏ケ山がくっきり見えています。これは楽しみです。
 

蒜山ICを降りたすぐのところにあるお弁当屋さん「つるや」 で
お弁当を購入の為に寄ります。
駐車場の隣の田んぼの草には霜が降りています。寒い筈です。

船上山で食べた「大人女子ランチ」が美味しかったので、
お気に入りになり今回も同じものを購入

量も彩りもよく、ご飯も美味しくて、容器も二段でザックに入れやすいのです。
他にも種類が多く、牛スジこんにゃくや豚の角煮の量り売りもあるのでお酒のあてにもいいですね。
7時開店なので、要注意を!
   


購入後犬狭峠(いぬばさりとうげ)を目指します。

途中の蒜山高原はガスが出ていて幻想的な風景です。
イチョウの黄葉もステキなので車を停めて撮影します。 

                               イチョウのバックは中蒜山と下蒜山↓
   

県道422号線の途中畝の松並木の案内板から左折しなければならないのに
見過ごし、通り過ぎてしまった。

引き返して旧美作街道に入り犬狭峠の登山口に着くと
道路両脇にある駐車場はすでに満車で、県外NOも多い。

路肩の広くなったところに駐車し、準備をします。
準備をいている間にも次々と出発されて行きます。

トイレは東屋の道を挟んだ反対側にある
真庭北部火葬場をお借りすることができました。

目の前には犬狭湿原が広がっています。

8時10分 準備を済ませると、ぬかるんだ湿原の縁をガスの中歩き始めます。
 
 
 
 


歩き始めると「クマにご注意」に張り紙

すぐにヤマラッキョウの花が咲いています。 
湿って滑りそうな黒ボクの道を10分程登って行くと
   


 8時24分犬狭峠からの県境尾根に出ました。

標識には「頂上まで1時間40分」
ここから擬木の階段の急登が始まります。
鎖もありますが、摑まることもなく登って行きます。
   
 

雑木林の登山道には紅葉した木々が現れるようになリました。
     


8時44分 三合目(690m)で立ち止まったkeitannさんが何かを撮影しています。

四国では珍しいキクバヤマボクチでした。
   


急登が続きます。

途中振り返ると、なんと木々の間から雲海が見えます。
もうテンションが上がります。
どうか視界が開けるところまで消えないでと願いながら登って行きます。
   


紅葉した木々を楽しみ、時折木々の間から見える雲海を気にしながら登って行くと
   


傾斜は次第に緩くなってきて

9時2分 5合目(770m)

視界が開けて下蒜山手前の9合目のピークが見えています。

綺麗に刈られたネザサ原の中を進みます。
 
   


眼下に目をやるとなんと素晴らしい雲海でしょう

山々が浮かんでいるように見えます。

山復帰のreikoさんのご褒美のようです。
 
 
 


登山道から雲居平でいる沢山の登山者が見えます。 
私達もあそこまで行ってゆっくり楽しむことにしましょう

”源平つつじ白ツツジ”
小鳥のさえずりが聞こえてきます。見ると木の先でホオジロがいました。

私達が歩いていたので、警戒?
それともテリトリーを守るためにさえずっていたのでしょうか?
   
 

登山道脇に綺麗に咲いていたリンドウ

眼下は倉吉方面そして日本海までがよく見えています。
   


高度が上がるにつれての展望がますますいい感じです。 
 


北側の紅葉が見頃です。

展望をたっぷり楽しみながら進んで行きます。
 
   


9時18分 乙女平とも呼ばれているなだらかな雲居平に到着
ここは広くなっていて展望も素晴らしく休憩するには最適なところです。

素晴らしい雲海に「香川弁」丸出しで歓声をあげていたら、
声をかけてくださった男性も高松の方でした。
   


暫くすると雲海が少しづつ消えて蒜山盆地が見えだしました。
ここまでず~と雲海が見られてよかったと思ったのでした。 
 
 

次々と登って来られる登山者が見えます。

9時27分 正面に見えるピークを目指して歩き出します。

この時は9時過ぎに登山口を出発された高知の山友が歩いているとは知る由もありませんでした。
   
 

緩やかな稜線歩きを振り返ると、登山道が曲線を描いています。
 


足元にはリンドウやマツムシソウが綺麗に咲いていました。
 
   


ずいぶんピークが近づいてきて、急な登山道を登っている人たちが見えます。
緩やかな歩きは7合目まで

9時37分 7合目(875m)通過
 
   


山頂へと続く急斜面の登山道

後ろからやってくる登山者は先に行ってもらいながら 
ゆっくり登って行きます。
   


 歩いて来た道を振り返ると美しい笹原と山並み
 
 

高度を上げると眼下に雲海もこの頃にはほとんどなくなり、蒜山盆地が広がっています。
 


頑張って急斜面を登りきると
10時7分 9合目(1013m)
行く手に山頂が見えてきました。
   


鮮やかな紅葉やリンドウに元気をもらいながら
山頂直下の急坂を登りきるとご褒美が待っていました。 
   


10時24分 下蒜山山頂1100.3m にとうちゃこ
三等三角点/蒜山もあります。

山頂は大勢の登山者で賑わっています。
展望を見ながら小休止

keitannさんからリンゴをいただきます。
山でいただく果物はやっぱり美味しいですね。
   


伯耆大山がくっきり見えて最高(^O^)/
こんなに見えるのは珍しいようです。
 

ズームで 
 
 
今から登る中蒜山と上蒜山
 
 

道標には「中蒜山まで2.2km 100分」

10時37分 中蒜山に向かいます。

歩き始めるとすぐに滑りそうな急降下

途中一際目立つカエデの黄葉に足を止めます。
   


緩やかな道になるとカラマツの紅葉も多く見られました。 
   


途中から下蒜山から下ってきたところを振り返るとカラマツが多くみられるのが解ります。 

これから登る中蒜山、上蒜山その奥に大山まで見えています。
   
 

中蒜山の稜線が良く見えています。
ここからどんどん下って行きます。
 


木段を下って来るkeitannさん

足元にまだ綺麗に咲いているアキノキリンソウにホッとします。
 
   
 

「どこまで下るんやろ、もったいないよね」と言いながら、まだまだ下って行きます。
振り返ると随分下ってきています。

下蒜山から鞍部のフングリ乢まで標高差約285m下らなければならないようです。
   


随分標高を下げてくると、綺麗な紅葉が出迎えてくれました。
足を止めて撮影となり、なかなか進めません。
 
   
 
   

見事なブナの紅葉、日差しに輝いています。
 


今年も綺麗な紅葉を見られてreikoさんも大喜び

紅葉をゆっくり楽しんでいると
団体さんはさっさと下って行ってしまいました。
   


 ブナやミズナラの紅葉がキレイ
 
 
  

 
紅葉の葉の間から中蒜山が見えています。
 

雑木林を抜けると、堂々とした中蒜山が現れました。
まだ遠いなあ
笹原に先ほどの団体さんが見えています。
 


綺麗に刈り払われた登山道を進んで行くと

登山道脇に脇に古い標石がありました。

「是ヨリ 西 下福田村  上井川 中井川 市木 組」
「真嶋郡下見村入會」と刻まれています。
   


 巨人ヶ平を振り返ります。
 


そしてまだ下ります。
またあそこまでまた登り返さないといけないのかと思うと…
 
眼下に広がる紅葉と蒜山高原を見ながらまだ下ります。
   


11時48分 やっと鞍部のフングリ乢(815m)に着きました。

ここから中蒜山への登り返しが始まります。
11時54分 水分補給をして歩き始めます。
   


5分程登り振り返ると下蒜山の稜線が綺麗に見えます。
急な登り頑張って登って行きます。
 
   


シンドイ登りは、何度も振り返り景色見たりや足元のリンドウの花に
元気をもらいながら登って行きます。 
   


雲が出てきました。 暑いので少し雲がある方がいいかも

もう少しかな、いいえあと少し頑張らないと
   


個性的なブナが出てきて傾斜が緩やかになってきました。やれやれです。
   
 
 


振り返るとブナの奥の下蒜山が遠くなりました。

「←中蒜山登山口」の標識が見えてきました。
   


左からの塩釜コースの道が合流するともう中蒜山は近い 
   


やっと避難小屋が見えてきました。
 
   


12時57分 中蒜山山頂にとうちゃこ 

山頂は登山者で賑わっていました。さてどこに座りましょうか


中蒜山山頂1123.3m 奥にみえているのは上蒜山

 四等三角点/中蒜山
   


山頂からの展望
蒜山盆地が一望できます。
 
 
やっと腰を下ろしてお昼にした時、
声をかけてくださったのは流れ星さんでした。

「こんなところでお会いするとは」お互いにビックリ!
山の会で来られたそうです。
下蒜山登山口を私達より1時間遅れで出発されたのに中蒜山で同じになるとは…

久しぶりの出会いにお昼を食べながらおしゃべり

ギッチャンレーサーさんにもお会いできて嬉しかったです。
折角なので記念写真を

今度はどこでお会いできるか楽しみです。
 


13時30分 中蒜山登山口に下る流れ星さんギッチャンとお別れして

頂上から少し引返し上蒜山に向かいます。
   


林を抜けると正面にはこれから向かう上蒜山 

 そして雄大な日本海が見えます。
 
   


大展望の気持ちのいい草原の道を下って行きます。

下ってきた山頂を振り返ります。
   


上蒜山にずいぶん近づいてきました。

山頂直下の急登が始まります。 

登りに差し掛かると過呼吸となり、呼吸するのがしんどい

ゼエゼエハアハア休み休み登って行きます。

後からの人はすべて先に行ってもらいます。
こんなに呼吸するのがしんどいのは初めてでした。
 


しんどいので何度も止まり、景色を見て気を紛らわします。

鎖のある急坂も一歩一歩登って行きます。
   


二人には何度も待ってもらっています。
悪いと思っても呼吸がしんどくて一歩づつしか歩けない。

「ムラサキシキブがあるよ」 との呼び声に頑張って登る

紅葉も綺麗なんですが、雲が出ていてイマイチ
   


14時31分下蒜山の登りでお会いした単独の男性が
上蒜山を下って来られました。 

これからアップダウンを繰り返し下蒜山登山口まで戻るという
凄いな~私は絶対無理だけど…
時間は大丈夫なのかしら
   


まだ登ります。下蒜山があんなに遠くに見えています。 
   


もうあと少しなので二人には「先に行ってて」とお願いして

私はへたり込んでしまって歩きたくないって感じです。
少し休んで頑張リます。一歩ずつ進めば辿り着きますから

足元のツルリンドウの赤い実に元気をもらいます。
   


あと少し

上蒜山の下りの尾根が見えてきました。
 
   


山頂手前に…お花も供えられています。

15時03分上蒜山山頂(1202m)にとうちゃこ

あまり展望はありませんが、
 ここでコーヒータイムで一息つけました。
ちょっとよくなったみたい。
   


上蒜山の三角点は5分ほど北西に行ったところにありますが、
下山が遅くなりますので、パスして
15時17分下山開始です。 

ブナの原生林の中を下って行きます。このあたりの紅葉も綺麗です。
   


傾斜も緩くなって中蒜山を左に見ながら下って行きます。
 
   


15時40分 八合目・槍ケ峰(1100m)に着きました。

上蒜山で一番展望がいいところです。
振り返ると下ってきた上蒜山山頂が望めます。
   


雲の間から「天使のハシゴ」 は見えます。

下りは続きます。
   


笹の中に四等三角点/下福田山 1030.6m を見つけ

カシワの純林の中を下ります。
   


六合目が近づくとリュウノウギクも咲いていました。

16時05分 六合目(955m)通過 

下って行くとリュウノウギク次々と咲いていてくれて、元気をもらえます。
   


眼下の蒜山高原を見ながら下って行きます。 
 
 

そしてこの頃になると日差しも出てきて
斜面の紅葉が照らされて燃えています。
これにはみんなで歓声をあげます。
頑張ったご褒美ですね。
 


16時10分 五合目(920m)通過 
   


標高が下がるにつれ、夕日に照らされた紅葉も綺麗です。
 
 

 
16時26分 三合目(810m)通過

   


16時35分 二合目(730m)通過 

薄暗い植林の中をうんざりするほどの長い階段を下って行きます。
   


振り返るとこんな感じ

登山口の道標を見ると登山口は近い。
平坦な道を進むと
 
   


目の前が一気に開け
16時47分 上蒜山登山口に下りてきました。

なんとか日没前に下山できてやれやれ
 
   


百合原牧場の鉄線の柵の道を緩やかに下って行き

柵を越えて牛舎に出ると
 
   


16時53分 登山道入口に書かれているタクシー(ヒルウン交通0867-66-5570)に
keitannさんが電話をかけてくれて迎えをお願いしました。

縦走する人には便利でありがたいですね。
車のデポの時間短縮、数人で割り勘すれば安い
今回下蒜山まで3560円でした。
   


 タクシーを待つ間にかわいい牛さん達が寄ってきてくれました。
   
 

10分ほどでタクシーがやってきました。
運転手さんと楽しい会話をしている間に
17時18分下蒜山登山口に到着
二か月ぶりの山復帰のreikoさんより私のほうがバテテしまって、
コースタイムが大幅にオーバーしてしまったけれど
なんとか日没前に下山できてよかったです。
keitannさん、reikoさんには本当にお世話になりました。

二週続けての長い一日が終わりました。
   
   
   
   
   
蒜山三座縦走

下蒜山1100.3m~中蒜山1123.3m~上蒜山1202m
 

 ◆ 2018年11月3日(土曜日)晴れ

 ◆ メンバー keitannさん・reikoさん・ピオーネの3人
 ◆ 下蒜山登山口(犬狭峠)8:10-雲居平9:18/9:27-9合目10:07-下蒜山10:24/10:38-フングリ乢11:48/11:54
   -中蒜山12:57/13:33-上蒜山15:02/15:17-槍ケ峰15:40-百合原牧場16:47
   -(タクシーで移動)-下蒜山登山口(犬狭峠)17:18
                                 (約8時間40分 昼食休憩含む)