home
週末の天気予報は高知だけ晴れのようです。

いつも悩む行き先ですが

数年前から伊尾木洞とシダの群落を見てみたいと思っていました。

そして昨年五台山ミニ八十八ヶ所巡りを案内していただいた時
ヤマガツオさんから東山森林公園のログを頂いていました。

桜の時期に歩けばツツジも咲いていて華やかなのですが
ちょっと早いけれど二人に提案するとOKとのこと

山行は4時間程だし、時間があれば観光もいいかな

今回もモーニングを食べてから行くことにしました。

当日7時に大野原のいつものところに集合し
keitannさんの車で南国へ

道の駅風良里では日曜日なので、バイキングに行列ができていました。 
8時にからくり時計が動くと開店

モーニングを美味しくいただき満腹
さあ一路安芸を目指します。
   


国道55号線(南国バイパス)を走り、初めての高知東部自動車道も快適に走ります。

高知の山友さんお薦めの安芸駅内にある「じばさん市場」に寄り道 

ここでお昼用にお寿司とおやつを調達

いろんなものがあり時間があればゆっくり見てみたいものです。
   


車に戻ると土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の電車が通過、
初めて見る電車についシャッターを押してしまいました。 

国道55号線をさらに東に進み、
伊尾木公民館
を過ぎると立派な案内板が見えてきました。

案内板に従って、南奥に駐車
   
 
新しい観光案内所には、綺麗なトイレもあります。

案内所にパンフレットをいただきに行くと、
長靴も貸し出してくださるとのこと、ありがたいですね。

10時30分 国道を渡ったところにある「伊尾木洞←100m」に従って
駐在所横の水路に沿って進んで行きます。
   


数分で伊尾木洞の入り口に着きました。

どんなところか楽しみです。

10時34分 洞窟へ入って行きます。
   

安芸市観光協会のパンフレットによれば

この洞穴は太平洋からの波により浸食されてできた天然の洞窟で
高さは約5m、幅は4mぐらいの広さで全長は約40mほど
洞の壁、地面にはさまざまな化石が見られ
絶滅した二枚貝のモミジツキヒガイがあるようです。


探してみるのも面白いかも
 
 
洞窟の地層は穴内層と呼ばれ
約310万年前から230万年前の間に堆積したとか

地層中の貝殻などが地下水や雨水によって溶け、
その石灰分が固まったもので、コンクリーションとも呼ばれ
洞窟北側左手の壁に多く見られます。

 


洞窟を抜けると緑の岩壁の幻想的な世界 

何処かに迷い込んだような気分になります。
 


伊尾木洞シダ群落の説明板によれば、

主なシダの種類は7種類
ホウビシダ・コモチシダ・ノコギリシダ・ホウライシダ
ハゴロモシダ・シロヤマゼンマイ・クリハラン

40種類以上シダ植物が生息しており
 これほどの多くの種類のシダが一ケ所に生息するのは大変珍しいため、
1926年(大正15年)10月20日に国の天然記念物に指定されたそうです。
 

 


初々しいムサシアブミが現れ、大喜び
この後もあちこちで咲いていて嬉しかったです。
高知には多いんですね。
 
 


水は少ないですが、何度か右岸左岸を歩き進んで行きます。 

綺麗な斑入りのマツザカシダ
   


橋を渡ると、滝まで100mの道標

再び川床に下りて進みます。 
   


10時59分 洞入口より400m、小さな滝までやってきました。
左下に滝を見ながら急な木段を登って行きます。
  


小さな橋が見えてきました。
橋を渡ると東山森林公園分岐で道標があります。 

←帰り道(公民館) 公園広場まで約1100m→

もちろん右の公園広場に進みます。

伊尾木洞散策だけなら左に下ると40分で周回できるようです。
   


ここからは平坦で歩きよい道です。

登山道脇には大好きなピンクのシハイスミレが次々に咲いています。
あまり花を期待してなかったので、
シハイスミレロードと言えるほどの多さに三人で大喜び

撮影しながらなのでなかなか進めません。
 
   


花を楽しみながら、谷沿いの道を進んで行くと 龍王池分岐に出てきました。

「龍王池まで70m→」の案内板
見上げるとヤブツバキが綺麗に咲いています。
   


 工事中の看板がありますがよくわかりませんので、←に従って左に進みます。

最終処分場の白い建物が見えています。
   


水を湛えた龍王池が見えるのかと思ったのに残念ながら工事中で水がありません。
池のそばの 遊歩道を進んで行きます。

足元にはワラビも出ていますし、シハイスミレも次々咲いています。
今季初の春の花々が次々と咲いていてまたまた進ません。

11時53分 遊歩道を120m進むと車道に出てきました。
   


そこには、ヤマザクラも咲いていて大喜び

車道を進むと森林公園入口の看板と登山口が見えてきました。
   


車道の西側のログハウスの奥にはトイレがあります。
 
   

 
12時2分 「山頂まで1.3km」の道標から登り始めます。

ひと登りで
12時8分 展望台に到着

ここでお昼にしたかったのですが、
あまりに風が強く寒いので、展望を眺めただけで登山道に戻ります。
   


途中見た木々の花

・サルトリイバラ                ・ヤマモモ                   ・モチツツジ
 


展望台からは雄大な太平洋が広がり、風が強いので白波が立っています。
安芸市街や妙見山も見えています。

展望台下のオンツツジは蕾が膨らみ、もうすぐ開花しそうです。
 
 


少し進み、登山道沿いで風を避けて昼食

じばさん市場で買ってきたお寿司を広げます。
やっぱり高知のお寿司は美味しい~♪
 
   
 
お腹を満たし20分後歩き始めると
また綺麗なヤマザクラが咲いています。
   


咲き始めたオンツツジとヤマザクラの競演に見送られ階段を登ると 

嬉しいことにツツジが咲き始めていました。 
 


早咲きのフジツツジ(別名メンツツジ)

学名はRhododendron tosaense Makinoで
高知を代表するツツジです。
葉が違うのは、春葉と夏葉だそう
   


兄もとには何ともかわいいシハイスミレが咲いています。

芽吹き始めた木々を見ながら高度を上げて行きます。
 
   

シダの道をゆっくり登って行きます。

山登りを始めた頃ここにやってきた時の記憶はほとんどなく
シダが多かったことしか覚えていなくて
あまりいい印象がありませんでした。

ヤシャブシの若葉が春を感じさせてくれます。
 
 


やっと山頂まで500mのところまで登ってきました。 

少し登ると視界が開け、展望を楽しみます。
   


眼下には安芸市街やその奥に阪神タイガースのドーム
そして岩崎弥太郎が江戸に旅立つ前に登った妙見山
雄大な太平洋も今日は風が強く海岸線は波が白く見えています。
 
 
 
登って行くと青空になって来て
   


先に見えているのが山頂?

ロープが張られた急坂を登り、ヤブツバキを見ながらひと登り

山頂手前で振り返ります。
   


13時30分 山頂360mの標識のあるピークに到着
東山森林公園最高点です。

そこから北東に踏み跡がはっきり見えます。
東山最高点までコースタイム20分なので行ってみることにしました。
   


尾根に沿って踏み跡を辿って進みます。 

白骨林もあります。
   


13時47分 羊歯刈りされたところに着きました。
GPSで確認するとちょっと奥に大きな木のところが東山のピークのようです。
山頂標識はありません。
 
   
 

暖かいので広場でコーヒータイムをすることにしました。

keitannさんからいただいたいちごが美味しい~♪
至福の時を過ごします。

reikoさんは花粉症が酷く辛そう~
   


休憩後
14時10分 下山開始

14時18分 360mピークまで戻ってきました。

ここからは南に延びる尾根を下って登山口に戻る予定です。
   


登山道を下り、快適な尾根歩きです。
   


ツツジの道の方へ進んで行きます。

306mP 尾根分岐に大きな水たまりがあり、右からの道と合流
ここから左に下って行きます。
 
   


クチナシの道を歩いて行くとクチナシの果実がありました。
これって自生のクチナシ?

突然目の前に海が見えてきました。
   


reikoさんの向こうに見えているのは太平洋
ずいぶん近くに見えています。

西に向いて下って行きます。
 
   


滑りそうな尾根を下って行きます。

目印の白い建物の最終処分場が見えています。 
あちらの方向に戻らなくてはいけません。まだ遠い
   


ベンチが置かれているので、展望を楽しめます。
 
 


南には伊尾木漁港と大山岬 

ツツジの道を歩いて行くと
鮮やかなオンツツジが咲いていました。
   


太平洋を見ながら木段を下りサクラの広場に向かいます。
 
   


道は鋭角に曲り、平坦な道になります。

またかわいいシハイスミレが沢山咲いています。
この日は嬉しいことにどれだけのシハイスミレを見たことでしょう。
 
   


複雑な道を不安に思いながら進むと 
 


サクラの森まで来ると

嬉しいことに今年お初のトサミズキ 

なんと青空に見頃のヤマザクラが出迎えてくれました。

これには三人で大喜び
遠回りしてきた甲斐がありました。
   
 
 
 
 


ヤマザクラを満喫し、階段を登ると 
   
 

その先にはトイレがあるようです。

15時40分 東屋のあるグルメの森広場まで下ってきました。
   


駐車場まで300mの標識に従って

ヤブツバキやシハイスミレを愛でながら舗装路をのんびり歩いて
広い駐車場に着きました。一台停まっています。
 
   
 

案内図を見るといろんなコースがあります。

keitannさんがこれを見て「左の方が近いみたい」と言われたけれど
池の工事中で道がよくわからないので
「公園入口まで1.1km」の道標に従って車道を歩き
登山口に戻ることにしました。
 


16時8分 車道からは登り始めてすぐの展望台が見えています。
まもなく公園入口の登山口まで戻ってきました。 
   


往路を引き返し谷沿いの道を下り、伊尾木洞分岐の橋を渡らず
まっすぐ民家の間を抜けていきます。

田んぼには水が入っています。
まもなく田植えのようです。やっぱり高知は早いですね。
 
   


こちらの田圃の畦にはビッシリのつくし
今年まだ見ていないreikoさんと私は大喜びでした。
 
   


その先には、大勢の案山子が出迎えてくれました。 
   
 

懐かし道具を使っている案山子もいます。
これを懐かしいと思う人は年齢がわかりますね。
   


曲がり角には、「←帰り道(公民館)」の案内がありますので、迷うことはありません。

16時51分 ルートマップにある「太平洋の見える見晴らしの良好ポイント」 
 太平洋が夕日に輝いています。

下って行けば公民館に行けるようですが
   


折角なので「八幡神社200mと金刀比羅宮190m」の案内に従って寄ってみることにしました。

手前が金刀比羅宮 
   


隣に伊尾木八幡宮

玉砂利が埋め込まれた石段を下り
伊尾木駅
   


17時11分 伊尾木駅のイメージキャラクター いおき トラオ君

映画「男はつらいよ」の主人公・寅次郎がモチーフになっています。
   


伊尾木駅から眺めた東山森林公園 
 


17時24分 最後に公民館裏に設置されている寅さん地蔵


1996年12月28日公開予定だった第49作「寅次郎花へんろ」のロケが
伊尾木で行われる予定でしたが、
寅次郎役の渥美清の逝去により実現しなかったという

映画は幻に終わったけれど、
平成9年(1997)に「寅さんを土佐に呼ぶ会」の活動記念として、
此処に建てられたそうです。
   


17時29分 駐車場まで戻ってきました。 

夕日を眺めながら岐路に着きました。
 


今日も夕方までよく遊びました。
思いがけず沢山の春の花に出会えて、シダのイメージを一変
東山森林公園を満喫した一日となりました。
また季節を変えてきてみたいと思います。
 
   

❀出逢った花達❀
 
・スズメノエンドウ                 ・ムサシアブミ              ・セントウソウ 
 
・ムラサキケマン           ・コバノタツナミ                 ・キランソウ
 
          ・シハイスミレ               ・スミレ                    ・タチツボスミレ
 
・ニガナ                    ・アケビ                    ・クサイチゴ
 

・キジムシロ               ・カキドオシ                 ・マムシグサ
 
              
・シロバナタチツボスミレ           ・ハハコグサ                     ・レンゲ
 
 
   

東山森林公園(最高点413m) 高知県
 

 ◆ 2019年3月17日(日曜日)晴れ

 ◆ メンバー keitannさん・reikoさん・ピオーネの3人
 ◆ KマートP-10:29-伊尾木洞入口10:32-龍王池分岐11:38-登山口12:02-(昼食)-東山山頂13:30
   -東山最高点13:47/14:14-東山山頂14:18-グルメの森広場15:39-登山口16:09-龍王池分岐16:21
   -琴平神社16:54-伊尾木駅17:11-寅さん地蔵17:24-駐車地点17:29
                                (7時間 昼食、休憩、撮影含む)