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10月1日緊急事態宣言とまん延防止等重点措置がすべて解除になりました。

久しぶりに三人で歩ける山をkeitannさんが選んでくださったのが
秋の比婆山です。

秋の花散策は9月20日頃に行っていたので少し遅いかもしれませんが
久しぶりの遠出なので楽しみです。

アカリプタさんもご一緒していただけることになり、
今回もまた車出しをしていただけるそうで助かります。
坂出6時半集合となりました。

当日10分前に着くとすでにアカリプタさんもreikoさんも来られていました。
reikoさんは集合時間を勘違いされて6時前から来られていたそうです。

keitannさんも来られてアカリプタさんの車に同乗し
県民の森公園センターを目指します。

山陽自動車道~岡山自動車道をスムーズに走り
中国自動車道も車が少ない
東城ICを降り、今回も道の駅遊YOUさろん東城へ立寄りますが
8時前なのでお弁当はまだ搬入されていませんでした。残念(-_-;)
R314から県民の森の案内板に従って進みます。

途中のツリフネソウの群生はありませんでしたが
いつもの道端で車を停めて花散策

イヌタデやミゾソバが群生しています。


来る時季が少し遅いので
なんとか咲き残りを見ることができました。

クロバナヒキオコシも咲いていましたが
残念ながら前日の雨でお花が綺麗ではありません。
 
   


咲き残りのタムラソウやツリフネソウにゴマナも咲いていました。
アケボノソウはほぼ終盤
 


この後は寄り道せずに県民の森に向かいます。

9時前に県民の森公園センターに到着
駐車場は流石に多いです。

アグリヒバゴンのトイレに行くと
様子が変わっていました。オーナーが変わったそうです。
TAKEOUTもあって、どれも美味しそう
登山弁当があったので買ってしまいました。
登山案内図も無料でいただけました。

コースは公園センター~出雲峠~烏帽子山~比婆山~池の段~越原越~大岩谷林道を周回予定です。

歩き始めるとヤマボウシが赤い果実を沢山つけています。
あまりの多さにビックリです。
   


六の原橋を渡り、
9時18分 道標に従って出雲峠毛無山方面に進みます。
緩やかでウオーミングアップによい道です。

少し歩いて行くとキクバヤマボクチが咲いているではないですか!
秋のお花を見に来るときにはまだ早く蕾しか見ていません。
次々と開花しているのを見られて皆で大喜びです。
   
 

 


鳥尾川(ちょうのお)に沿った遊歩道を
せせらぎの音を聞きながら
広葉樹林の森を気持ちよく歩いて行きます。

朝陽を浴びるキクバヤマボクチ
 
   


小さい秋見~つけた♪

登山道に落ちていたジバグリ

登山道脇にノコンギクの群生があります。
   


オクモミジハグマの花が一輪咲き残っていました。

葉は腎心形または円心形で掌状の浅裂
モミジハグマと頭花は変わらないので葉で区別
モミジハグマの葉のほうがより深く切れ込んでいます。

本州と九州北部に分布し花期は8月~10月
   


花が終ったこの大きな葉っぱは何だろう?

すると近くにキバナアキギリの花が咲いていて驚きました。

四国ではこんな大きなキバナアキギリを見かけたことがありません。
検索すると高さ20~40cmとあります。納得

見上げれば、ナナカマドに赤い実がついています。
   


避難小屋とトイレが見えてくると
出雲峠はすぐです。
   


10時12分  出雲峠に着く
ベンチの傍にはアオハダの木に赤い実が沢山ついています。

ここで水分補給
7年前に来た時はマツムシソウの群生が見られたと思うのですが・・・
笹が茂ってほとんどお花もありません。
   
 

10時20分 小休止後烏帽子山に向けて出発
烏帽子山まで1.6km

桧林の中を登って行きます。
   


ユキザサの真っ赤な実はまるでルビーのよう

ブナの巨木
 
   


野鳥生息数調査の標識から左に巻いて行きます。

亡きワンワンさんに雪のスノーシューツアーで案内していただいた時は
尾根をまっすぐ登ったのでした。
あれはもう四年半も前のこと、懐かしい思い出です。

谷から尾根に上がると素敵なブナの森
   


終盤のサンインヒキオコシが咲いていました。

母種がミヤマヒキオコシでその変種だそうです。 
   


ツルリンドウの赤い実

ジグザグに登って行くと木々が少し色づき始めています。
   


写真では分かり難いのですが
木々の間から薄っすらと大山が見えています。

咲き残りのアキチョウジ 
   


サラシナショウマやタマガワホトトギス?は果実をつけていました。

低木の道になると登山道の笹が刈られ歩きよくなっています。
   


赤い実が目立ちます。
ガマズミ?やコマユミの果実 
   


11時19分 広々とした烏帽子山山頂(1225m)に着く

そこにはヤマラッキョウが咲いていました。
   


烏帽子山山頂の方位盤

烏帽子岩から吾妻山を眺めるkeitannさん
   


すぐに三角点を探しに行ったアカリプタさんとreikoさんですが
 GPSで確認すると藪の中にありそうです。
踏み跡もないので、みんなで探します。

登山道に一輪だけ咲いていたリンドウ
   


無理やり笹やツゲの中を歩き回りやっと見つけました。
帰宅後足に傷がありました。

藪こぎで三角点にやってくるkeitannさん 

みんなで三角点GET
   


こんなところから登山道に出てきました。やれやれ

広い烏帽子山は木陰がなく陽射しがキツイので御陵まで行って昼食にすることにしました。

さあ御陵に向かいます。
   


 十字路の鞍部にまで下り登り返すと
美しいブナの純林の中を歩いて行きます。
   


ぬかるんだところを過ぎると

12時5分 比婆山御陵に着く

樹齢1000年を超えるイチイの老木に囲まれた
伊邪那美命の陵墓とされる巨石が横たわっています。

古事記の『かれその神避りし伊弉那美の神は、
出雲の国と伯耆の国の堺、比婆の山に葬りき
』 
   
 
 


ここでお昼にします。

出発前に買ったお弁当美味しくいただきました。
 
   


12時34分 お腹を満たし重い体で池の段に向けて歩き始めます。


太鼓岩と産子の岩戸の道標が気になりますが・・・
   


苔むした手水を過ぎるとすぐ門栂(もんとが)
栂とはイチイの木のこと
樹齢1000年以上の天然記念物のイチイの木

老木の為左の一本が折れていて
ロープが張られて立入禁止になっています。
 


下り坂になるとまた美しいブナ林です。

比婆山のブナ純林は国の天然記念物に指定されていて
日本海型と太平洋型の両方の要素を兼ね備えているものとしては
日本のブナ林の最南端だそうです。
   


13時2分 越原越(おっぱらごえ)までやってきました。
帰路はここから下る予定です。
   


立烏帽子山を巻く立烏帽子山駐車場分岐から池ノ段へ

美しいブナの急登を登って行きます。
登り始めると赤い実をつけたツルシキミが輝いていて綺麗

樹林帯を抜けると視界が開け 
   


振り返ると御陵と西に雄大な吾妻山が見えています。
 
 

早速見つけたウメバチソウは残念ながら終盤
イワショウブは果実になっていました。
アクシバは赤い実が沢山ついています。
 


ジグザグに登って行くと
マツムシソウが咲き残りの一輪だけなんとか見られました。
 
   


13時36分 360度の展望が広がる池ノ段山頂に着く。
静かな山頂です。

縦走してきた比婆山・御陵が見えます。
左に吾妻山、右に毛無山、南には竜王山
 


貸切の山頂で一服
 
   


小休止後、南陵へ出かけてみます。

ゆっくり花散策

早速リンドウの花が咲いています。
   


笹の中にリンドウがあちこちで咲いています。
ウメバチソウも咲いていました。
   


ワレモコウやヤマラッキョもありました。

散策されるお二人
 


ホツツジの紅葉 

笹の中にひっそりと佇むお地蔵様
   


ススキが輝く秋の風景
バックに見えるのは吾妻山

ゆっくり散策したので引き返します。
 
   
 

14時8分 最後のピークの立烏帽子山を目指します。

下りかけた時アカリプタさんが小さなセンブリを見つけてくださいました。
   


ホツツジの紅葉が輝いていて綺麗です。

鞍部まで下って来ると
 
   


オオウバユリの果実
大きさがわかるようにreikoさんに横に立っていただきました。

足元には咲き残りのイヨフウロが一輪
 
   


鞍部から登り返しがキツイ
アカリプタさんはどんどん登って行きます。

私は「ああ、シンド」の連呼、途中花の撮影をしながらゆっくり登って行きます。

綺麗に咲いていたウメバチソウ
 
   


池の段を振り返る
 
 


シンドイので下ばっかり見て歩いていたら
先を登るkeitannさんが「ホツツジが咲いているわよ」って
紅葉しています。

リュウノウギクも見つけてくれました。
   


赤い実が垂れ下がっているのはフウリンウメモドキ

アキノキリンソウやヤマラッキョウ等のお花に
元気をもらいながらなんとか登って行きます。
   


シハイスミレの花まで咲いていました。

山頂が近づくと真っ赤な果実と紅葉した葉のガマズミ 
   


アカリプタさん、reikoさんお待たせしました。

14時36分 比婆山連峰最高峰の立烏帽子山山頂(1299m)に着きました。

山頂は狭く、あまり展望はよくありませんが木々の間から竜王山が見えます。
 
   


あとは下るだけ

急坂をジグザグに15分ほど下ると立烏帽子山駐車場分岐
左のトラバースで越原越に戻ります。
 
   
 

少し進むと千引岩(ちびきいわ)

「これは私達でも通れるよね」って・・・
 


無事通過
 
   


山陰で薄暗い緩やかな登山道には
サンインヒキオコシやガマズミが咲いています。
 
   


15時26分 越原越まで戻ってきました。

公園センターまで2.5kmあるので越原峠で最後の休憩を取ります。

15時39分 大岩谷林道まで薄暗い樹林の中を800m下って行きます。 
   
 
   


黙々と下り、橋を渡ると林道終点に出ました。

公園センターまで1.7km
ここから林道を歩いて帰ります。
   


前回は秋の花を楽しみながらのんびり下りましたが
今回はほとんど花がないので、どんどん歩くしかありません。

それでも林道沿いに少しお花が咲いていてよかったですが
薄暗く綺麗に撮影できなくて残念でした。

今年お初のナギナタコウジュ                      ナガミノツルキケマン
   


咲き残りのサラシナショウマ                       サンインヒコオコシ
   


キャンプ場まで下りてくると
ゴマナの群生に皆で大喜び
 
   


沢山のテントが張られていました。
 泊まってのんびりするのもいいですね。
   


ここにもヤマボウシの果実がいっぱい

ナナカマドも
 
   
 
   


気になる形の果実発見

特徴のある木肌なので、調べてみると
ナツツバキの果実でした。

果実は5角卵形で、先が尖るそうです。
   

16時42分 やっと駐車場に戻ってきました。
お疲れ様でした。
 
 


秋のお花には遅く、紅葉には早かったけれど
久しぶりに皆さんと歩けて楽しい一日でした。
時季を変えて歩くと新しい発見もありました。

11.7km歩けるか不安でしたが
皆さんのおかげで、無事歩くことができました。
皆さんありがとうございました。
アカリプタさんには遠距離の運転本当にお疲れ様でした。

機会があれば他のコースも歩いてみたいものです。
 
   
   
   
比婆山連邦 
烏帽子山1225m・比婆山御陵1264m・立烏帽子山 1299m・池の段1279m (広島県)
 

 ◆ 2021年10月3日(日曜日)晴れ

 ◆ メンバー アカリプタさん・keitannさん・reikoさん・ピオーネの4人
 ◆ 県民の森公園センター9:14-出雲峠10:13-烏帽子山11:20-三角点11:36-
   比婆山御陵(昼食)12:05/12:35-越原越13:02-池の段散策13:36/14:08-
   立烏帽子山14:36-越原越15:27/15:40-大岩谷林道-県民の森公園センター駐車場16:43
                 (約7時間30分 昼食、休憩、撮影含む)